第12話 想いの共鳴
次の日の朝。
目を覚ました俺は昨日のことを思い出す。
『条件を確認。』
(おっ、この流れは来たか!)
『不足要素を確認』
(…ってそっちかーい!)
(昨日あんなにキメ顔で言ったのに!「魔法使いになれる可能性がある。」とか言って、手まで握ったんだぞ俺!)
俺は布団の中で顔を覆う。
「うわぁぁぁ!」
結局、
「ま、まままままた明日ね!」
と意味不明な逃げ方をしてしまった。
(ステータス)
と唱える。
派生スキル 識想 Lv1
???
(そりゃあの様なら変わってないですよね!)
一人で騒いでいると、
「ソウちゃーん、ティアちゃんが来たわよー。」
(ティア!?)
「はーい。」
俺は慌てて準備をして外へでる。
「昨日の話…ありがとう。」
昨日のキメ顔を思い出して、俺は別の意味で赤面する。
「私本当に諦めたくないの。」
「魔法使いになってママを助けたい!」
俺はティアの必死な想いを受けとめ、真面目な表情を浮かべる。
「一緒に叶えよう!」
そっと手を握る。
二人の想いが同じ未来を願った。
次の瞬間、
世界が静かになる。
ティアも強く俺の手を握り返した。
時間が止まったような感覚。
風が吹き、花びらが舞う。
頭の中で
『条件成立。』
『派生スキル【共想】獲得。』
共想 Lv1
互いに同じ未来を願う者と想いを重ね、
可能性を書き換える。
『共想中…』
第12話 終




