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i = 12; s_x[3] //職業……部類……ぼくはぼく
「おじさんは誰ですか?」
「私は帽子を作っておるんだ」
「ぼくはトッドです。何をしているかじゃなくて。誰ですか?」
「ははは……私はここで帽子を作っているだけなのだがね……」
「じゃあ、帽子を作る人ですか?」
「そういう部類と言えるだろうな……」
彼はぼくを見ることなく、ひたすら帽子を作り続けていた。
積み上がっていく帽子の山の向こうに、彼はもう見えなくなっていた。
扉から出たぼくは、ベインに聞いた。
「部類って何?」
ベインがぼくの手を掴んで通路を進みながら話した。
ベインはクラウドをじっと見つめ、クラウドもベインをそのまま見つめ返した。
ベインが手を動かすと、クラウドも同じように動いた。
ベインはその状態で話した。
「こうして、ぼくに似た姿を見てぼくだと言うわけだ。
ぼくを説明しやすい方法とでも言おうか」
ベインはその場でくるりと一回転しながら言った。
「まあ、実際とは違うかもしれないけど、ある程度似ていると思うんだ」
クラウドはその場に倒れ込みながら言った。
「そうだよ、ぼくは楽しい部類だよ。はははっ」
ベインはぼくの肩を押して、先を急かした。
「みんな本当の自分は知らない。いや、知りたくないのかもな……
まあ、なりたい自分と実際の自分が違っていてもいいんだ、その部類に属するって言えばね」




