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i = 13; try $EXEC //扉を開くために
ベインとクラウドがぼくを導き、扉を開けながらこのトンネルを進んでいた。
彼らはいつもぼくを導いた。そしてぼくは彼らについていった。
夢中でベインが次の扉を開け、出てきてから言った。
「違う」
「この扉も違う」
「ない」
そんなある日、なぜかふと「扉はぼくが開きたい」という気持ちが湧いてきた。
「扉、ぼくが開いてもいい?」
ベインは突然、表情を固めてぼくをゆっくりと見つめた。
「好奇心か?」
クラウドは驚いた顔を両手で隠して、変な声を出した。
そんなクラウドを無視して、ベインは次の扉を探しに前へ進みながらぼくに言った。
「簡単そうだと思って言ったのなら、やめておいたほうがいい」
ベインはあたりを見回しながら、冷たく言った。
「扉を直接開くというのがどういうことか、わかる?」
ぼくにはその問いがよく理解できなかった。
「きみ自身が何かをしなければならないということだよ」
クラウドは心配そうに手を下ろしながら、そっと言った。
「う、簡単じゃないと思うけど」
「やってみよう」
その言葉とともに、ぼくの内側の何かが動きはじめた。




