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133話 何気にハードルが高い。


凄い悩んだけど…私が実家に帰ったのは急な事だったし、この時間だと料理長は夕飯の仕込みを終わらせてしまっているだろうし…それでなくても、土壇場で一人増えてしまった事で色々迷惑を掛けてしまっていると思ったので、後ろ髪引かれまくりながらも帰路に着いた。


いや、料理長含めリベルタさんもユリナさんも気にしないとは思ったんだけど…実家に帰るなら余裕を持ってガッツリ休みたいって、何か思ってしまったんだよね。勿論、その時は小春も一緒に。


「…やってしまった。」


私は自宅のソファーに体を沈めながら唸った。今この家…と言うか部屋には、私しか居ない。いつも私を出迎えてくれる小春は、居ない。


うっかり小春の事を頭の中でハッキリ思い描いてしまった為に、普段とのギャップでとてつもなく切なくて寂しい。ルナさんの所に遊びに行けば、気は紛れるだろうけど…それはやっぱり気を紛らすだけだろう。


「お嬢さんったら、子離れを必死に頑張っとる親みたいやな。」


「うるせぇよ…うるせぇよ。」


影の精霊にズバリと言われて、私は弱々しくクッションに顔を埋める。今では影の精霊に言い返す元気も湧かない。


こう言う時にパートナーが居れば、頼るんだろうな…と思った時に、私は自分の思考に引っ掛かって思考が停止した。…え、私今、頼りたいって…思ってるの?


頼るって、具体的にはどうしたいんだろう…小春が恋しい寂しいを女々しくグダグダ言うのを、ただ聞いてほしいとか?でもそれって、どちらかと言うと頼るって言うより甘えている様な…私って、甘えたいの?甘えたいから、隣に居てくれる誰かを必要としてるの?それって…どうなんだ。


だって、パートナーって事は私だけが頼っちゃいけない訳じゃないか。いくら丈夫な杖でも、こちらがただ寄っ掛かり続けたら直ぐに折れてしまう。私からもその人を支えるだけの力がないと、フェアじゃない。


「一応ツッコミいれさせてもらうとや、お嬢さん。女々しくグダグダ考えるって、そもそもお嬢さんは女性やん。何か問題あるんか?」


「言葉の綾だから、それ…グダグダウジウジしている人の話を聞くって、かなり面倒な事だと思うけど。」


自分で面倒くさいと、嫌だ嫌だと思うからこそ、それで人に迷惑を掛けるのはとても嫌だ。私が迷惑を掛けるのは、私だけで十分だと思う。でもまぁ…それはあくまで思っているだけで、実際は周りに迷惑を掛けっぱなしだと思う。主にアルベロ先生とか…影の精霊とか。


アルベロ先生には、今度何か菓子折りでも持っていこう。ああ見えて、過剰に甘くない限りはそれなりにお菓子を食べてくれるから…今日買ったドーナツ辺りで良いか。


「ウチはなぁ、蹴って、殴って、突いて、踏みつけて、千切って、もいで、その上で冷めた目で見下ろして、静かに罵ってくれたら、それが十分お返しやで。」


「ハハハ、意外と動きますねー。」


影の精霊の言葉に乾いた笑いで答えながら、ふと思った。小春が居ないだけでここまで話が転がるなんて…私はどれだけ小春を拠り所にしていたんだろう。


「…今度、小春のお願いを聞きますかね。出来るだけ叶えてあげたいです。」


「あ〜、キツネさんなぁ…何や先生さんとお嬢ちゃんと羊さんと、あの執事の兄ちゃんとウサギのコンビに、その雇い主の女主人と、後はいつぞやの小さな熊さんと一緒に出掛けたいとか思っとるみたいやけど…叶えるんやね!!頑張りな、お嬢さん!!」


…まさかの広がり!!正直ルナさんと日辻さんとアルベロ先生は何となく察していたけど、柚季さんと白雪さんとカルマートさんは超意外!!…あ、いや…小春からしたら、学園から出て初めて出来た精霊の知り合いだから、白雪さんが印象に残ってる…とかかな。後、コワタハナクマ…だったかな?そのくーさんとベアさんに会いたいだなんて…。


こ、小春の願いなら叶えてあげたいけど…か、叶えられるだろうか?




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