第87話 カグツチの火の館<Side ロケット部③> カメラの神様
一眼寺のミラへの拝謁することになったが、ここの神は私と生活を共にする『カグツチ』とは違い、とてもとてもアウトローな……インドア派の神だ。カメラの神様であるミラがインドア派とはなかかなの笑い話ではある。
一眼寺の意外と急勾配な階段を登りきると……。
「とりあえずいきなりグッズ売り場とは……」
毎回気になるのだが……階段を上がってすぐの場所に御守り売り場というのは如何なものかとおもうが、華麗にスルーして『インターホン』をポチッとな!っとした。
――ギャーーーーン!!!
『ふははは!我は円卓の騎士を従わせる…!!!』
……日本神話の神が何を言っているのか?
「我は!世界の理を超える存在……!時をも超えた……!」
……見事な迄のロリババアの爆誕である!!!
右手に巨大な大砲SIGMAの105mmマクロを装着したβ9ⅱを持っている!
ジト目をキメななら華麗にスルーし、ちなみにだが、このロリババアは日本神話の神である。カグツチと縁があるらしいが……?あと、付け足すが『アーサー王』とは全く関係はない。
「ミラさん、いつもの加護をお願いに来たのですが。私ちょっと急いでますので」
「なんだ……カグツチ様ん所のトモカか?」
「無駄な大道芸をする必要はないではないか!」
……いやだから、何故日本の寺で西洋の神ゴッコをする必要はないと思われるのだが?
体に似合わないバカでかいミラーレスカメラをシュッと空間転移させ片付けた。
「して、何用じゃ?」
ぱっと見は10歳位に見えるミラではあるが、『実年齢は神のみぞ知る年齢』らしい。推定ではあるが、1000年は生き長らえて居られる御方である!……が、現在はここ一眼寺でご静養中だ。基本、このセカイに居られる御方は、神のセカイから人間の暮らすセカイへ静養に来られておられる。
あと彼女は『5軸時空空間制御+ダブルスロットシステム』が使える。
……とはいえ、カメラが出来て永らく経過するが、1000年は経過してないであろう。
「って!β6600!?に単焦点レンズGマスター85mmではないか!……テメーらロケット部は米帝か!!」
確かに、Gマスターの85mmは女子高生には買えない値段だ。仮に『援の助の交』をしたとしても、5,6回は御開帳をしないとだめだろう。
ロケット部の潤沢な資金源は、勿論だが、『衛星打ち上げの委託料』から出ている。ここ1年間だけでも打ち上げ花火位ポンポコ上げているので委託料だけでも莫大になるが……。如何せん材料費も莫大である。ロケット部の会計が優秀……というより、生徒会役員の『寿 ナラ』が段取りをつけてくれている。
余談になるが、寿 ナラは『金魚命』の生徒会役員ではあるが、悪名高き『水槽学部』とは違う。水槽学部と生徒会はズブズブの癒着関係……というより、『水槽学部の|川崎≪かわさき≫ |七海≪ななみ≫』は『生徒会副会長』でもある。そして今日一眼寺に来る際に出会った生徒会長である『神畑 日花梨は水槽学部の部員』でもある。 私が『水槽学部』が秘密結社だと愚痴った訳を理解出来出来るだろう。何より、生徒会長は『超一級の西洋の神』でもある。世間一般的に言われる所の『冥府の神』だ。ただ、水槽学部は『輪廻転生』に属する秘密結社になる。そう言われると『?』が頭の上に出そうな事になるが、水槽学部の部長である『名水 花梨』は、高野山から莫大な寵愛を受ける存在だからだ。
その『秘密結社・水槽学部』と我々『宇宙望遠・ロケット部』は敵対関係になってしまっている。
っと、結構ヤバい秘密結社である水槽学部とは違い、『ナラ』は我々側の人間だ。
色々ひっくり返してドーン!と解りやすく説明すると……。
『水槽学部=仏様』で!
『ロケット部=神様』だ!
よって、永らく我々水槽学部とロケット部が相見えない事になっている。
っとなると、目の前にいる神がややこしい事になる。
『何故に寺に神が住み着いて鎮座するのか!』
――っと、それは置いておいて。
「ミラさん、加護をさっさと貰えませんか?この後もう一人『闇に生きる中二病の神』を相手にしないといけないので」
驚くなよ!次の神も中二病のニート神・闇の王『天野 ミカ』だ!!
ちなみに世の中的には『天照大御神』と言うらしい。
「え!!マジで!ミカ様にご拝謁か!」
……カグツチといい、ミラといい、何故にあのニート神を崇め奉るのか?
ただの『廃神ネトゲー魔』だぞ!
「して、何故に『御方』に御拝謁されるの?」
……ダークサイドの堕ちた天帝様であるミカは、マスクを被って『シューコーシューコー』……ではなく、パンツを被って『スーハースーハー』するヤバい悪魔だ!
「いやね、どうやらカグツチがね、ウチの学校の生徒に殴り込みかけられたらしいのよ。ウチの本殿の『竃山神社』にある監視映像に映っていたのだけど……」
「ふむ、火の神であるカグツチ様のセキュリティ貫通出来るもんなん?あそこってアンタもだが、ワシもだけど、このセカイの人や下級神程度では『そもそも、侵入することすら不可能』だぞ!」
――ミラは5軸時空空間から『巨大な大砲SIGMAの105mmマクロを装着したβ9ⅱ』を取り出した!
「説明ぽくてヤだけど、アンタの所ってぶっちゃけ『2120年』以上未来のシステムと科学力があるだろ?侵入を許した時点で、其奴は下手したらカグツチ様をも超越する神だ!場合によってはミカ様のお力をお借りする事になるだろう」
β9ⅱを構え……。
「いざとなれば我もミカ様にお力添えをし『問』を解決せねばな……我ら光属性側に対した者であるならば、このミラ……戦場キャメラマンとして相まみえる事になるだろう!」
――ミラはマンではなくレディーである。
そして、少し真剣な顔をするミラが更に問答をする。
「ちなみに、だが……其奴の名前とか世襲とか判るのか?」
ミラの神妙な面持ち……いや、神か?……真剣な顔をしているが、その表情に相反してあまり真剣には考えず軽い気持ちで彼女の事を伝える。
「ん?判るけど……というかウチの学校で多分一番有名人だしね」
「文芸部の『柊 シズク』だけど?」
――ゴトン!!!!
ミラはあまりの動揺と驚きで大切な2Kgはあるカメラを……。
おもいっきり床に落とした!!!





