Shooting Star Diary
お姉さん達が帰った後、私は……私たち家族は『おばあちゃん』の葬儀をした。
――いっぱいいっぱい泣いた……。
こんなに悲しいお別れは12年生きていて初めてだった。
――だけど、おばあちゃんの想いは『ペンダント』に宿っている。
私をずっと、ずっと、見守っていてくれるんだ――。
そう思うと、少し楽になった。
初めて会ったはずの『お姉さん達』に貰った『堅くなったワッフル』をオーブンで炙って食べた。
「……なんかモゾモゾする……」
おばあちゃんが死んで2日も経過したんだと、パサパサするワッフルを食べて実感する。
――そういえば、日記帳も貰ったんだっけ……。
おばあちゃんを看取った時に貰った『水色の表紙の日記帳』の事を思い出す。
表紙には既に日記帳の『題名』が書かれていた。
―― ~Shooting Star Diary ~
流れ星の日記……どうして流れ星?
少し分厚い表紙を開いて1ページ目を見てみた。
――真っ白な紙……罫線すら引かれていない真っ白……?
真っ白……じゃない!
何が起きているの!
私の頭が真っ白……真っ白になりそう!?
何も書かれていなかった1ページ目に『文字が浮かび上がる』
判らない……読めないはずの言語……。
だけど読める!?
何で!?
私はこの言葉を知らない、読めないはずの言語……。
――だけど、私はこの言葉を紡ぐ事ができる!
◇
「私の物語が始まる……あらゆる世界の理を超える『星の涙の物語』」
「私はいつもこの日記と一緒に……ファバーダで物語を紡ぐ神となり」
「最後のページを開いた先にいる仲間と共に」
◇
1ページ目に3行の文字が浮かび上がった。
私は『本は嫌い』、勉強もあまり好きじゃない。
文字ばっかりの本なんて国語の教科書だけで十分。
ましてや日記を付ける事は無かった。
初めて2ページ目が気になる……。
ページを捲ると……。
――白紙だった。
1ページ目のように文字が浮かび上がるかと思ったが、何も反応が無い。
痺れを切らした私はペラペラとページを捲る。
永遠続く白いページ。
何も書かれていない日記帳。
そして最後のページを開く――。
最後の1ページ目には『とても重要な内容』が書かれていた気がした。
だが、それを読むことは出来なかった。
きっと読むことは出来ていたが……覚えていない?
そっと日記帳を閉じ、顔を上げる。
目の前に綺麗な噴水が――!?
――周りを見渡す!
「……な……ここ……ここ何処!?」
沢村ナキも知らない世界へ飛ばされてた!
そう、シズクと一緒の世界ファバーダ・アストゥリアーナで彼女の日常が始まる。
――『神』の志を紡ぐ者となり軌跡を日記に刻む。
彼女は、ギュッと『軌跡のペンダント』を握りしめる。
そして、彼女の2ページ目に文字が刻まれる。
――彼女自身の志で。





