89.ログインの前に
前回以上に文字ばかりの回です。読みにくいかも…
平日に思い切りDREAMに浸りきったミズキは木曜日の朝を迎える。
落ちる様に寝てしまった為か、妙にスッキリといつもより早めに目覚めて会社に向かう。心なしか気分よく働いて土曜日を迎えるのだ。
その間、リズとメグミから土曜日の件に関してのメッセージが入っている。
以前、DREAMで1週間フレンドメッセージを無視…いや、気が付かなかっただけなのだが、犬猫二人に理不尽に怒られた時に時に登録させられたこの機能…フレンドメッセージが来た事と内容を確認する事が出来る。
二人から来たメッセージは土曜日の待ち合わせ時間の確認だったのだが、特に決めても居ない。とりあえず「土曜日の21時・商業ギルドで」と返しておいたのだが、リズからは了解の旨の返事が来たのはいい。メグミからは「20時もしくはそれ以前の来れる時間に来るように」…と返信が。
…これは何か嫌な予感がする…そう思いつつも「行けそうなら行く」と、曖昧な返事を返しておいた。とりあえず、行くにしても行かないにしても、当日までに決めればいいやと、そんな対応であった。そんなやりとりもありつつ土曜日を迎える事になる。
そんな土曜日の朝を迎えるが、今日やろうと思っている事は決めていた。複合商業施設…所謂、ショッピングモールに行くのだ。
現実世界の自分の仕事や趣味、今だとDREAMでの企画立案。ミズキは結構どっちも楽しく上手くやっている。その両方の今後に役に立ちそうだと思っていたのがここなのだ。
DREAMに関わる事にはDREAMで確認しなければいけない事が有るのだが、とりあえずは自分がやってみたい事は提案しなけりゃ始まらない。企画書なんて物を向こうで作る事が出来ないんだから、自分の提案の仕方で世界は変わる…かもしれない。
・現実と仮想の両方の世界の共通点はある。
・現実で存在する物があれば、仮想世界でしか存在しえない物がある。
・仮想世界の物からは現実世界に持ち込めない者は幾らでもある。
・けれど、現実世界にあって、仮想世界で存在出来ない物は無いんじゃないか?
…と、ここらがミズキの想像的な理想論。
まぁ、実際にはあるんだよ?文明っていうか、時代の背景的に存在しない物が沢山。ハンドミキサーひとつ無いんだから機械的なものはNG何だろうし。服すら、世界観に合ってれば可能の様なニュアンスを含む言い方をしてた気がするから近代的な服は駄目なんだろうし。
ミズキは現実世界での仕事の関係上、自分自身が実行するしないは別にして、興味は無くても世間の流行なんかを把握するのは苦手な訳でも無かった。
この「流行」って言うのが恐ろしいもので、有名人が使っている…とか、着ている…とか、全然大した事の無い物でも馬鹿みたいに売れたりする。
その辺りと言うかDREAMでの流行みたいな物を、るぅやメグミに聞いてみなければ。
仮に自分が流行の発信源になる事が出来れば…なかなか面白そうではないか?DREAMの世界にソーシャルネットワーク的な仕組みはなくとも、現実世界にはあるのだ。インターネットでDREAMの世界の風景を見た事がある…と、言う事はDREAMで写真でも撮れて、現実世界のネットワークで広まればいいだけの話ではある…と、まぁ、中々の妄想である。
何を実現することが出来るのかは先の話ではあるが、空想・妄想・皮算用…夢を想像している時が一番楽しかったりするものなのだ。
その上で、あの世界で需要のある物…でも本来は必要無くて、それでもプレイヤーが欲しがるもの…それでいて世界観を壊さない物…更には他人に対して軽く自慢でも出来ると尚いいんじゃだろうか…そんな物が何か無いか、色々考える。
初めは服を考えていたものの、提案しても今一つよい感触は得られなかった。そんなこともあって、現実世界で多くの物に触れる都合のいい場所がショッピングモールだった。それだけだ。
そして帰り間際に目に入った物に興味を持った…海鮮丼の店である。
選んだのは…マグロ・鮭・イクラの三色丼だ。それを口に運びながら考える…サーモン旨いよな。イクラも食えるよな…さて…マグロか…いや、その前に醤油の代わりを捜さねば…と頭を働かせるがすぐには答えは出ない。
捕獲方法すら今迄に考えた事も無かったので、丼をたいらげた後に電車の中でスマートフォンで検索をしたりしながら帰路につく。もう夕方だ…早めにDREAMにログインするべきか今だに悩んでいると、検索している最中のスマートフォンに通知が来た。
『待ってるからね!』
…メグミからの一言が、嬉しいやら悲しいやら…でも「帰ったらログインだな」…そう決めた。
今回、女っ気がゼロです。みずきの思考のみで一回飛びました。
さて…明日の更新…頭痛い…(笑)




