82.冷怒再び
昨日はある意味、個人的にはお祭りでした…今日も二日前より多いけれど、残り火なんだろうなぁ…と。それ位に昨日のインパクトは凄かったです。
私の話には全く縁も無いだろうと気にもしてませんでしたが、今回の件でランキングの事を少し調べてみました。
最近も★1と★5の評価を頂きましたがどちらも評価を頂けると評価が上昇する事を知り「嫌い」は「無関心」よりありがたいんだなぁ…と感じた処です。良いも悪いも受け止めたいと思うので、関心を持って頂けるなら幸いです。ブックマークも同様にありがとうございます。そして、読んで下さる方全てに感謝です♪
突然のテンの呼びかけに少し驚きつつも、意味も無く声を掛けるタイプでも無いと知っているミズキはそれに応答する。
(何か知ってんのか?それに何で問題無いって言いきってる?)
『あんた…プロデューサーと何を話してたのか思い出しなさいよ。』
(お前の体の話か?)
『ちーがーう。停戦の承認をするって言ってたの覚えてないの?』
(……言ってたな。NPCは任せとけ的な?)
『だったら、あんたがグダグダ悩む必要なんて、根本的に存在しないのよ。』
(……お前、そんなに気を回す奴だったか?)
『あんたが悩んでDREAM辞められたら…るぅ達と話せなくなるでしょ。』
(言い訳まで人間染みて来たな…お前。)
『何でよ。あんたが辞めたら私は消える事も出来ずにあんたを待つだけ。そんなの嫌。』
(あぁ、そう言う事か…)
『あんたね。一人で悩むの辞めたら?』
(お前が相談にでも乗ってくれる訳?)
『私は相談に乗る…ってより、質問に答える…事しか出来ないわ。』
(じゃ、誰に?)
『はぁ…あんたはあんたの事を友達だと思ってくれるプレイヤーを認識していないの?』
(るぅねぇやメグさんって事か?)
『マイクやリズもそうでしょうよ…リンクは微妙だけど。』
(迷惑じゃねぇか?)
『るぅやメグミはそう思わないわ…きっと、面白がってくれるわよ。』
(そんなもんか?)
『そんなもんよ。』
自分の思っていたテンの行動理念予測は色々とズレていた。テンからすれば慰めではなく提案や予測だったのだから。それでも実際にはミズキの気持ちを落ち着かせてくれ、色々と思い出させてくれるわと、やっぱりコイツは出来る奴だと思うのだ。
(いつも、ありがとな。お前は出来る子だよ、んじゃ、行きますかね。)
『出来る子ねぇ…』
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エリザベスを帯同し、ミズキをはじめとした三人は領主の館の前に降りる。
ミズキがテンと話す事で少しの間フリーズし、リズが慌てたものの無事に戻った事で再び行動に移る。
「大丈夫?」
「あ、ごめん。テンとちょっと話してた。」
「大丈夫ならいいけど…」
「ねぇねぇミズキ。テンってだぁれ?」
「私のお友達だよ。もしかしたら、そのうちお話出来るかもね。」
「そっかぁ、たのしみだねぇ♪」
館…と言ってもほぼ城の様な佇まいの建物だが、大きな町の領主の館と言うのはこういうものなのだろう。その前でそんな会話をしていると目の前にいかにも「執事!」…と言う感じのきちんと整えられた髪型の白髪の男がやって来る。
「あー、じぇずぅー、ただいまー。」
「お嬢様、お帰りなさいませ。お客人…申し遅れました。私、当館にて雑務を取り仕切っておりますジェラルドと申します。お二人の事は伺っております。主がお待ちしておりますので、どうぞ御一緒頂けますか。」
大げさともとれる挨拶だが、ミズキに対してはともかく、リズに対しても軽蔑の眼差しではなく敬意の念を持って接しているのが見受けられる。これがプロ?の執事としての在り方なのか、ジェラルド個人の対応なのかは測る事は出来ないが蜥蜴人も普通に館へと受け入れられた。
そして案内された先の部屋には妙に長いテーブルがあり、その端に座るみなれた顔ともう一人の男。片方はプロデューサーで、もう片方は恐らく領主であろう。
「やぁ、ミズキ君。早かったね。」
「良すぎるタイミングでやってきましたね。尾行でもされてました?」
「いいや。君ならすぐ来ると思って待ってただけだよ?」
すました顔で飄々と言ってのけるPさん。別に尾行されていようが全く関係無いのだが、彼がこの場に居ると言う事はテンの言っていた承認とやらをするのだろうか?…等と考えていると、隣に座っていた凛とした佇まいの男が声を発する。
「お初にお目に掛かります。私はウィリアム・エディン。この街を統治するエディン家の現当主となります。」
「ご丁寧にありがたいのですが、そんなにへりくだらないで戴けますか。私自身、そんなに大した者でもありませんし、エリザベスちゃんもいますから。そうそう、私はミズキと申します。」
「それは助かる。あまり良くない父親の姿を見せたくは無いからね。それに、停戦の件は礼を言わせてもらうよ。戦うのは水棲人のみなれど、資材は提供せねばならぬ為に経済的に困窮する処だったのだ…ただ…」
「他の貴族の中に同意しない方々が居るとかでしょうか?」
「いや、それは私が纏めるよ。」
と、Pさんが気楽そうに言い放つ。
「そんなトップダウンの強権発動で遺恨は残らないんですか?この街?」
「遺恨?そんな負の感情は消してしまうから大丈夫だよ。」
プロデューサーがそう発した瞬間、リズは背筋に酷い寒気を感じる…これは…同じだ…自分の時と…何かがミズキの琴線に引っかかったに違いない…瞬間的にそう感じた。
テンの言う言葉とミズキの受け取り方。
今回は、以前の話で書いた「自分の言った言葉を相手がどう受け取るか」…の逆版デス




