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83.口車にのらせされる蜥蜴娘

 VR・週間でピッタリ100位にひっかかって、人の目に留まった様子。ありがたい事です。

 再びいい思い出が増えました♪上の世界は偉い事になってるので、この程度で喜ぶ私の小物感が半端ないですけど(笑)


 間違いご指摘、ご意見、評価等も全部助かってます。引き続き、懲りずにお付き合い下さいませ。

 リズの気付きとは別に、プロデューサー自身もミズキの雰囲気の変化に気づく。

 ただ、ミズキ自身もリズの時に省みた事もあって、いきなりプロデューサーに噛みつく様な事はしなかった。


「ん?何か怒ってる?どうかしたかな?」


 そう問われたミズキは少し間を置いて、大きく息をして、そして話始める。


「ふぅ……いや、PさんってNPCの頭の中まで操作できるんです?」


「そうだねぇ、立場的に設定変更の指示はお手の物…って事にはなるね。」


「いやね…最近自覚したんですけど、自分がNPCに感情移入し過ぎる感があるので「感情を消す」って言葉に少々イラっと来たんですよ。」


「んー、君が嫌ならこのままでもいいよ、君へのご褒美なんだし。」


「ウィリアムさんはどうなんです…?」


「……」


「それは彼が回答できない部類の質問かなぁ。私に決定権限がある事項に対して意見を彼は出せないよ。この件の決定権限者は私…と、君だね。」


「そうですか…んー…今回のご褒美の件はそれでいいですけど、リクエスト…要望をあげておいてもいいですか?」


「なんだい?言うのはタダだよ、叶うかは別だけど。」


「私が関わったNPCは、関わった以降の設定変更をしないで貰えませんか?」


「ふーん…まぁ、いいよ。了承する。」


「周知徹底もお願い出来ますか?他の方が変更出来るかは知りませんけど。」


「解ったよ。」


「ならそれで。まぁ…自己満足以外の何物でもありませんけどね。」


「人間そんなもんだよ。私が君とやり取りするのも自己満なんだと思うし。」


「そうですか…ともあれ、ありがとうございます。」


 そんな話もあって、何も知らない人が後からこの流れを追ったとしても、和平交渉が成りたって、反乱も起きなかった事に疑問を抱いても、運営のイベントの一環くらいにしか思わないだろう。


「あ、ウィリアムさんにも御願いが。」


「なんでしょう。」


「エリザベスちゃんに絡むんですけど、ここに居るリズがたまに遊びに来る許可を頂けませんか?そしたら、勉強も頑張れるって。」


「リz…いや、エリザべス。本当かい?」


「うん!リズはあそぶのも、おしえるのもじょうずなんだよっ!」


「そんなに頻繁に来る事は出来ませんが、それで宜しければ伺います。」


 …と、リズ自身も言葉を添える。ウィリアム自身は今回の件ではあまり街の統治の方向性について口に出来ないのか、プロデューサーの様子を伺う。


「いいんじゃない?領主の娘と蜥蜴人が仲良くしている様は、他のプレイヤーが外から見た際に和平を結んだっていう雰囲気出そうだし。」


 と、簡単に言葉にすると、その脇ではエリザベスが喜んでいる。


「こんなとこかな?まだ何かありそう?王都の方もこんな調子で文句言わない様にしとくから。」


「あっちに知り合いは居ないんで適当にお任せします。」


「適当にはしないけど了解だよ。そうそう、まだしたい事ある様だけど、後はウィリアムでもいいでしょ?」


「じゃあ、そうします。」


「それじゃ、あんまり無茶苦茶しないでよ…ほんとにさ。」


「何が無茶なのか知らないもんで。」


「まったく…それじゃーね。」


 言うだけ言ってプロデューサーは消える。それを見ていたリズは思わず問わずにはいられない。犬猫コンビもそう思い、少し前にもリンクがそう思うも口にはしなかった事を。


「君…何者なの?」


「俺?始めて数週間のただのレベル1のプレイヤーだけど?」


「「ただの」の使い方が…君、おかしいとか、変とかってよく言われない?」


「…またそれ?言われ続けてますよ…リズさんもそう思う訳?」


「めちゃくちゃね…」


「まぁ、なんでもいいですけど。」


 そんな会話の最中、申し訳なさそうにウィリアムが口を挟む。


「あの…私にも他に用件が有るのでしょうか?」


「あぁ忘れてた。今後のエディンでの活動に関してちょっとね。」


 そう言い始めてミズキは簡単に説明を始める。


・冒険者ギルドを水棲人管轄から、エディンの人間側管轄へ戻す

・別途、水棲人管轄の水産物ギルドを作りたい


 要約すればこの2点だ。対するウィリアムの返答は、


・冒険者ギルドは問題なく移管出来る

・水産物ギルドは漁師と揉める可能性がある


 領主の役割を与えられているだけあって、それだけの性能?というか仕事が出来る?と言うか優秀な様でこちらの質問に対する回答が簡潔で解り易い。


 ミズキが街で話を聞いた時には、水棲人の海産物は喜ばれていた気がする…と、言う事は水棲人の提供する水産物やエディンの漁師の水産物は需要があるはずなのだ。それも、以前の漁師の水産物に比べてみても。

 ここでミズキはマヨネーズの時の様に販売市場の違いの例を出して、今度の場合は販売品目の違いの住み分けを提案する。簡単に言えば、漁師と水棲人の売る物が違えばいいだけだと。ここに水棲人のトップに近いプレイヤーが居るのだからそこら辺はうまくやって貰おう等と話していると…


「面倒臭い…なんで私がそんな事しなきゃいけないのよ…?私に振ろうとしてるよね?」


「ふーん…勿体ない。いいんだね?こんな美味しい話、中々ないよ?マイクに振っちゃうよ?」

 

「え?えぇっ!?どういう事?」


「単純に儲かるって事さ。そりゃレートは低いけど稼げると現実の買い物とか出来るんだろ?知り合いも似た話に釣られてたぞ?別にずーっと貼り付けって言わないよ?補佐付けて基本はまかせりゃいいんだよ?フィーナとか丁度よくない?俺からお願いするよ?」


「えっ…あぁ…ずるいっ!きたないっ!でもなぁ…」


「一人が嫌ならマイクとやれよ。今ならマイクの上司だぞ?さっさと答えないと、マイクにメッセージ出すぞ?」


「うー…やるっ、やるよ。やればいいんでしょ?」


「最初から、そう言えば良いのに。」


 何となく猫娘とのやり取りを思い出すミズキではあるが、それにしても面白い様に意図通りに動いてくれる蜥蜴娘である。


「ウィリアムさん、これなら何とかなるでしょ。売る物が違うんだから。」


「そうですね。なんとかなると思います…いや、しますよ。」


「そうだよー、リズのとこのおさかな、おいしいんだから♪」


 エリザベスの言葉にウィリアムも同調し、


「そうか、美味しいか。今度一緒に食べような。」


「うんっ!」


 そんなほのぼの感の中、リズもミズキの口車に乗せられた感はあるものの了承し、とりあえずはミズキのちゃっちぃこころざしの海産物確保大作戦は無事に進行する事となるのだ。

素で間違えて、エリ―ちゃんをエリちゃんと書いてました…で、直しました。


あと、NPC…と言うか、テンを含めると人工知能の性能的な話ですが、映画だったり、最近のアニメだったりで結構自立してるなー的に動かしてますが、個人的に制限や特徴を加えたりはしている…かな?…適当です、すみません。

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