80.やさしいエリー
話の捉えられ方の上下幅が大きいなぁ…と、思った週末でした。
とりあえず、話はまとまった。
グランドのワールドレイドは無くなり、それに伴って護衛の話も無くなるはずなので、るぅ達に連絡をしてくれる様に頼んだのだが…
『もう伝えといたわよ。』
…等とぬかす我がヘルプボットよ…勝手にと言えばいいのか、先を読んでくれると言えばいいのか、好き勝手やっているのか悩むところであるが、とりあえずはお礼を言う。
「そっか、ありがとな。ギルド長にはPさんから伝わるだろうしな。」
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そして会話を切り替える。
「さて…それじゃ、エリザベスちゃん…お家に帰ろっかぁ。」
「えー、りず、まだここでいいよー?」
「んー…ねぇ、リズちゃん。リズちゃんがここに居ると、こっちのリズさんが困っちゃうんだよ。今度からは水の中で無くて、水の上で会える様になるから、一緒に帰ろ?」
「リズぅ…またあそんでくれるの?」
「その前にエリザベスちゃんもリズだと他の人が困っちゃうから、私達だけが居る時は「エリーちゃん」…って呼んじゃダメかな?」
「みんなだけ、えりーってよぶの?…んー、いいよっ♪」
「ありがとね。エリーちゃん。あと、お父さんたちの前ではエリザベスちゃんって呼ばせて。「エリーちゃん」って呼ぶのは私たちだけの時の秘密ね。」
「ひみつねっ、うん、わかった!」
「それじゃ、エリーちゃん。私達を助けてくれないかな?エリーちゃんがお家に帰らないとお父さんとリズ達が喧嘩しちゃうかもしれないからさ。」
「わたしがかえらないと、ケンカになるの?」
「だって、お父さんもお母さんも心配するでしょ?そもそも、なんで帰りたくないのかな…?」
「……わらわない?」
「笑う?いや、笑わないよ。だから教えてくれる?」
「…いやなの…うちだと、べんきょうばっかりだから…リズたちもいそがしい時はダメだけど、あそんでくれるもん…」
「そっか…あそびたいよね。んー…ねぇねぇ、たまにリズさんが教えてくれるなら、普段も頑張ってお勉強出来るかな?」
「リズが先生のなってくれるのっ?」
「たまにだよ?リズさんも忙しいからね。どうかな?」
「ちょっ…あなた、勝手に…」
「まぁまぁ…たまに遊びに行って、剣術ごっこでもしてくれればいいからさ。」
「まぁ、それくらいなら…」
「わかった。り…エリー帰るよっ!」
「そっかそっか、ありがとね。ミズキも遊びに来てねっ!」
「ははは、一緒にお料理でもやろっか?」
「ミズキは自分でお料理するの?お家では、コックさんが作ってくれるんだよ?」
「そっかぁ、じゃ、私はいらないねぇ…」
自分で勝手に言っておきながら、必要ないと言われて悲しく感じるのが、リズは自分を生贄にしておきながら自分勝手この上ないとしか思えない。
ともあれ、エリザベスは帰る事を納得してくれたのだ、リズの生贄によってだけど。
「まぁ、リズさんはエディンで滞在して、それこそ水産物ギルドの責任者でもすればいいと思うんだけどなぁ。」
「なんで、ゲームの中で仕事しなくちゃいけないのよ…リズの遊び相手位はたまにするけど…」
「んー、まぁ…それじゃ、フィーナにでも頼むからいっかぁ。」
「さて、帰るにしても俺はともかく、エリザベスを濡らさない様に出る訳?」
「勿論よ。ちゃんと空気で満たした移動手段があるわよ。」
「あれ?俺、水浸しになる必要なかったんじゃ…?」
「アポも無しに突然来るからよ…それに呼吸も必要ないんでしょ?」
「まぁ…そっか…じゃ、帰りは楽しみだな♪」
「前向きねぇ…」
意地悪に提案して来たかと思えば、何も考えてない様な思いつきの提案を投げかけたりとどれだけのヒネクレ者かと思えば、今の様に素直に受け入れたりと、どうにも掴み処がないと思う蜥蜴達。
どう思われ様が、そうそうミズキの思考が変わる訳もないのだが。
そんな会話をしているとフィーナが声を掛けてくる。どうやら話に出ていた乗り物が準備できたという事で移動する。ミズキが想像していた乗り物とは違って、石…?で造られた潜水艦の様な物であったので、人知れず…蜥蜴知れず…?テンションを落とすミズキを他所に、リズ、マイク、エリザベス、フィーナは以前も乗っているので普通に乗り込んだあと、ミズキもそれに続く。
ただミズキは既に領主との交渉の事を考えていたので、不満が表に出る事もなく、指示に従って動いていた。
言っても、エリザベスが意外に大人?で、素直に蜥蜴たちの事を考えてくれるのだから、悪い言い方だけれども自分はそれを利用させて言いくるめさせて貰えばいいや…等と、性格の悪そうな考え方の中で思考を続けていたのだが、そのやる気の源泉が海鮮物だったりするのは…やっぱりミズキなのである。
何もしないⅤSお勉強で、何もしない方が勝ち…てとこです。
ちなみにミズキが想像していたのは、来た時の景色を濡れずに見る事が出来るガラス張りの様なものだったりします。




