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79.おつかい完了とその後に。

評価、ブックマーク、誤字報告ありがとうございます。

 そうして親方たちの前でボウルに卵を2個ほど割り入れて撹拌してみると、あまり違和感は無い感じもするが、少しガチガチ…?硬くて、弾むような感じがしないので、その事を伝えると、取っ手を外して別の先端を取り付けて返してきたので、再び撹拌して、感想を伝え、交換してを数回…繰り返すとしっくりきたので、その事を伝えると親方はそれを受け取って確認する。


「ん…Dだな、じゃあ、これで作るとするが…その前に、ロッタ。お前、これ使ってみてくれねぇか?」


「え?私?」


「あぁ、今は魔道具使ってるんだろうが、その前は手作業だったんだろ?それと比べての感想を聞かせてくれよ。」


「あぁ、そういう事。」


 意図を伝えられ、ロッタは新たに卵を別のボールに割り入れ、泡だて器で卵を撹拌する…する……する………


「おい、ロッタ!どうなんだよ?」


「あ、ごめんごめん。コレいいねっ!なんか楽しくなっちゃったよ。」


「まぁ、お前がそう言うなら、売り物にはなるわな。」


「ねぇねぇ、幾らで販売する予定なの?」


 その言葉に鍛冶と木工ギルドの親方二人が話を詰めだす。そのさなか、ロッタが単価の話を投げかける。


「小銀貨1枚位にしたいなら、何個発注すればいいかな?」


 その投げかけに二人で話し合う。鍛冶ギルド的には原材料は硬度も決まったから針金準備して曲げるだけだから…とか、現状のグリップだと価格は上がってしまうので、溝も波も作らずにのっぺりとした物だとコストダウン出来るだの話し合いが聞こえる。

 ロッタの希望は量産化の様だが、その辺は犬猫が話に加われるはずもなく、スルーしてほっとけばいいだろうという結論に達したのと、切りも無さそうなのでメグミが口をはさむ。


「ねぇねぇ、その辺りは後で詰めてもらっていいかな?」


「あぁ、わりぃわりぃ、んじゃロッタまた後でな。」


「それで、一個は今貰って帰る事は出来るのかな?」


「犬の嬢ちゃんのグリップのやつは、追加で一個作ればいいのか?」


「…うん…おねがいします…」


 そう言って、るぅは親方の差し出した硬めの粘土を握って自分のグリップ型を取って貰った。

 代金に関しては商業ギルドに請求をお願いする様に言うと、商業ギルドが企画を出して、鍛冶&木工ギルドが試作品を作る協同作業って事で請求はせずに、その1本とるぅのもう1本は試作品として提供してくれるそうだ。

 利益は量産し、販売してから回収していく方向性の様である。


 そして、商売としての話に興味のないメグミは別方向の話を始めだす。


「あと…この卵液は勿体ないから、マヨネーズなり作っちゃってよ。」


「…おやかたさん…マヨネーズ…食べてみませんか…?」


「ん…?生卵のソースだっけか?腹壊さねぇのか?」


 本来は作って時間を置いてから食べないとお腹を壊しやすいのだが、るぅが持参した卵はミズキ産の滅菌卵なのでその心配が無いが、直接伝える事ははばかられるので、特殊な加工をした卵なので問題ない事を伝えておく。


 試作品で撹拌する時に黄身と白身を分別していない為に、作るマヨネーズはロッタ風の薄味のマヨネーズになるが、こちらでは高価なマヨネーズを口にする機会もないので話のネタに口にしてみたいと言うので、作った上で試作品のお礼の代わりにでもと二人に差し上げた。作ったのはロッタなのだが、初めて使うにも関わらず器用に泡だて器を使いこなしマヨネーズを作っていた。

 ロッタはちゃっかり後日、価格の相談の時にでも味の感想を聞く事にしていた。


 あとロッタから注意を受けた。

 貰った泡だて器に関して、鉄は濡れたままだと錆びるのでキチンと水気を拭いて保管する事、強いて言えば油を含ませた布で針金を拭いてから保管するのが良いと教えてくれた。まだステンレスなどは無いのである。


 そんな感じで、犬猫二人が特に何かをしたという事は無かったのではあるが、ミズキの言う「任せる」事に関しては充分に成し遂げて、鍛冶ギルドを後にする。


 報告に関してもロッタがリチャードにしてくれるとの事で、るぅとメグミがやる事は特になくなってしまったので、メグミの部屋でおしゃべりでもしようという事にして簡易宿泊所に戻った。


 そして土曜日のワールドレイドに関して、あーでもない、こーでもない等と色々話をする事になったのだが、それらは全部無駄になったと知る事なるのはテンのメッセージからだ。


『週末の護衛の件無くなったわ…と、言うかワールドレイド自体がなくなりました。Fromテン』


「これ、絶対にあの子の仕業だよね。何をしたんだよ…」


「…ミズキちゃん…すごいねぇ…何をしたのかな…?」


 …と、間違ってはいないのだが、ミズキの仕業という事を決めつけていた。

次はまたミズキサイドに。

犬猫は次の出番は護衛をする予定だった日になるかと。


鍛冶親方は、幾つかの同じ型で別硬度・別の太さのモノを複数作って用意していおり、硬度別にアルファベットで印をつけておりました。

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