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78.犬猫、頑張るっ!

作品名無しで自分の作品を捜すのに手間取ったんですけど、皆さんはどうやってコレを捜しあてて下さったのか不思議です。ありがたいのは間違いないんですが(笑)

 ミズキがエディンで交渉等をやっている頃、テンとメッセージのやり取りをするようになった二人は、それより前にミズキから…と思われる「泡だて器の試作品が出来たらしいから任せる。期待してるぞ。」とあった件に関して行動を始める。


 メグミは何となく、彼は自分がやりたい事をしていたら試作品が出来た事を知って、こっちの件を丸投げしたのだろうと思うのだが、全くもってその通りだったりする。

 ところがどっこい、るぅと違ってメグミは言うほど料理をする訳でもないので、るぅにミズキから連絡が来た事を伝えて「期待してるって何をだよ…」と、呟いた処で、るぅの目が輝く。


「…きたい…されてるのかな…がんばろう…!」


「まぁ、そう書いてあるわね。」


「…ふふっ…」


 るぅが自覚していない感覚にメグミの方は気付いてる。テンですら気付いてたりもする。

 それでも本人が気づいてないなら、保護者としてはまぁ…好き勝手にやらせておくのが親心…等と勝手に思って、観察だけする塩梅である。


「…じゃ…ギルドで卵をいくつかもらってこようよ…」


「そうだね。あとは、ロッタさんの処でボウルでも借りようか。」


 そんな会話を交えつつ、泡だて器の試作品を試すための準備としての道具や材料を準備する算段を立てる。泡だて器だけを目の前にしても評価の仕様もないと、二人が考えたのは実際に使ってみる事だったのだ。


 そうした順序立ての中、まずはロッタの処に向かう。ボウル自体は簡単に貸してくれることになったのだが、ロッタと話した上でロッタ自身もついて来る事になった。


 理由は簡単。


 まずは泡だて器自体に興味を持った事。今でこそ魔道具を用いて簡単にミキシングする事が出来る環境にあるけれど、それ以前のフォークの事等を思い出す。その中間にあたるであろう道具はどんなものなのかに単純に興味を持った。


 そして次の理由は犬猫二人は失念していた部分になるが、試作する際にその場でマヨネーズ等を作る提案と、それ以外に余ると予想される卵液を持ち帰って何か作らないかと提案されたのだ。

 メグミは特に意見を出さなかったが、るぅはその提案に乗ったので、二人の収納に道具や調味料、保存用のビン等を詰め込んで鍛冶ギルドに向かう事になった。


「こんにちわーっ!」


 鍛冶ギルドの「作業場」は日中、暑いわ、うるさいわで気が付いて貰えなさそうな雰囲気を持っている。なのでメグミは大きな声で挨拶を叫ぶのだが…何故「受付」に向かわなかったのかは謎である。

 それでも暑い鍛冶場に袖のある服を着た女性が三人で目立たない訳がない。気が付いた職人が声を掛けてくれ、連絡をして貰い、とある部屋に招いてくれる。そしてしばらく待っていると…やってきたのは前回も話をした職人ともう一人も職人か。


「おう、待たせたな。色々作ってみたぜ…って、面子が前回と違うな。ロッタじゃねぇか。」


「やぁ親方。面白い調理器具を試作するって言うから、見に来たのさ。」


「目ざといねぇ。」

 

 部屋自体は椅子などなく、中央に少し大きめのテーブルが有るだけだ。親方がロッタとやり取りをしつつ、もう一人がそのテーブルの上に幾つかの…柄の付いた棒?を何本か置いたので、メグミが思わず問いただす。


「なんですか?これ?」


「まずはグリップを決めて貰おうかと思ってな、俺は木工ギルドの職人でな。」


 そう言って目の前の棒の説明をしてくれる。

 説明でかき混ぜるって事言われてたのを伝えたら、木工ギルドの職人が滑りにくくて持ちやすそうな柄を色々考えてくれたんだよ。色んなタイプの溝を入れてみたり、握りやすい様に波打たせてみたりとな。それで試作品の平均的な重さと同等の鉄の棒をとりあえず付けているので握りやすい柄を選んで欲しいと言うのだ。


 どんな道具かまだ知らないロッタはタダ見守るだけ、メグミも特に加わらず、るぅが色んなタイプの柄を手に持って泡だて器で撹拌する様な感じであれやこれやと混ぜるふりを続ける。特に言葉を発するでもなく、無言で黙々と作業を続けて一本の柄を選んだ。


「…これがいい…ただ、このみぞをななめにしてくれると、もっといい…」


 そう言って、垂直に近かった波型を自分の手を添えて角度を表して説明しながら希望を伝える。


「それだと、嬢ちゃん専用にならねぇか?一般的に使うなら…って考えてくれると助かるんだが…」


「…それなら、このままでも…いいかも…」


「欲しいなら、嬢ちゃん専用のも作っちまうか?」


「…いいの…?」


「あぁ、構わねぇよ。あとで粘土持ってくるから手形取って作ってやるよ。」


「…ありがとう…」


 そんな感じで柄を決めると、目の前でハンマーとノミの様な物で器用に柄と鉄の棒を分解してしまう。そして今の間に鍛冶ギルドの親方が持ってきた泡だて器の方を素早く取り付ける。


「ほれ、とりあえずはコレでどうか試せるか?」


 そう言われて、突然渡されるものの準備は全然出来てはいない。

 とりあえずは収納からボウルや器と卵や調味料などを取り出して、マヨネーズを作る準備を整え始めるのを周りの職人は物珍しく眺めているのだった。

初期のものを読み直すと…るぅは最初の頃は話をさせてましたね…

今は、長く話をしそうになると文章で説明する事が多く、文字での発言と漢字率を減らす事で小声を印象付けたい感じでしょうか。


200824 謎の打ち間違いを「言葉」に直しました(笑)

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