第八話:外へ
AI100%ですので注意されたし。
「あの奥に行けばすげえリンゴがあるらしいぜ!」という蛇のペテンにまんまと釣られ、アダムとイブを先頭にした新世代の猿たちは、嬉々として禁足地の奥へと足を踏み入れていた。
周囲に生えているのは、いつもの見慣れた木々と、ただの赤い木の実がなる一本の木。
「おっ、あったぞ! これが噂の……!」
アダムとイブは疑うこともなく、そのそこらへんに転がっていたただのリンゴをもぎ取り、盛大にかじりついた。
――次の瞬間。
「そこまでだ、不届き者ども!!」
背後から、地響きのような大声が轟いた。
振り返ると、そこには待ち構えていたかのように、脳筋の弾圧隊たち、そして不気味にニヤニヤと舌なめずりをするあの蛇が、一網打尽と言わばかりにズラリと待ち構えて包囲網を築いていた。
「なっ……!? お前ら、なんでここに……!」
「フフフ……引っかかったな、愚か者たちよ」
蛇がしたり顔で姿を現す。
弾圧隊の隊長格が、大声で宣告した。
「初代王様が定めた『禁足地に入るべからず』の規律、貴様らは今、ハッキリとそれを破った! しかもよりによって『禁断の果実』をちゃっかりと食い散らかすという大罪まで犯したのだ!」
「えっ!? いや、これただのリンゴだぞ! こいつが『食え』って……」
「言い訳が無用! 規律は規律! 掟を破った不届き者に、もはやこの楽園に居場所はない!」
アダムたちが蛇の方を指さして抗議しようとするも、蛇はすまし顔ですっと隊の背後に隠れてしまう。
ただのリンゴを一口かじっただけで、いつの間にか完璧な「ルール違反の重罪人」に立てられてしまっていた新世代たち。
反論する間もなく、脳筋の兵たちによって無理やり境界線の外側へと引きずり出されていく。
その混乱の陰から、連れ去られる若者たちを一瞥し、蛇は小さく一度だけ、息を吐き出した…。




