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瀧川兄妹異世界転移する!  作者: 大石次郎


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46話 機械化ゴーレム戦

→→→→→兄ターン



当たり前と言えば当たり前だが、リラキアは物価が高った!


軽い朝食がディナーの値段だっ。町が広過ぎて竜車や馬車を使いがちだし、装備も刷新しちまってるか、前金も考慮して···


俺達はウドゥーンの店に向かった。ウドゥーンも高いが、ウドゥーン自体が安い料理だから差し引きで『普通』だ!


全員でウドゥーンを啜る。


「ロングフットと草食系獣人主体の町だから、あっさりしてるのと、麺に野菜練り込んでんな」


「ヘルシーだし、ワーラビットの人達がちゃんと『人参麺』オーダーしてるの和む〜」


「ウチっ、ウドゥーン好き!」


「デザートのアイスがバニラ意外は全部野菜系だけど、逆にバニラだけは死守しているところにロングフットの自我が見れて面白いです」


「なんにしても、ギムリーで買い物済ませといて正解だったぜ。滋養円盤とか1,7倍はしてるかんな···」


ボルッカは戦々恐々としていたが、とにかく俺達は美味しくウドゥーンを完食した。


こういうの大事だ。

ボルッカも段々教官みたいになっちまうし、カズネもガス欠になるし、ナンクゥーも連れてる精霊が棘だらけになるし、ノッコも変な感じになるしな。


戦士の心を持っている。


俺も、特訓中や戦闘中に不意に悪霊の言葉を思い出したりもする。


意識して休みを入れてこう。



···勿論、仕事は仕事でする。


俺達は衛兵に協力して、カトウの拠点に出入りのある不正な魔法遺物専門の商人の捕獲することになった。


発達した交通量の多い地域では『茶屋型の野営地』といのがあって、野営地に茶店が併設されてる。


茶店とは話を付け、店員に変装した衛兵が一気に捕獲に掛かる作戦だ。


それだけなら俺達は必要ないが、相手は既成されてる『機械化ゴーレム召喚』の腕輪を両腕に装備してる。これを初手で両方封じられるかどうかが、この捕物のミソだった。


「茶とソイソースピクル、黒胡麻の串モチィーと、米の粕酒も頼む」


「へい」


ターゲットは来た! 俺達は物陰で待機っ。相手はいかにもゴツい、狼系獣人ワーウルフっ。手強い種族だ。

軒先の長椅子席に着いた。


店員に化けた衛兵はまず茶と漬物を出し、続いて串団子的なのと甘酒的なのを出し、化けた衛兵と世間話をしながら甘酒を啜り、串団子を齧ったその瞬間!


衛兵の特徴薄い顔のロングフットは、着物風の制服の袂から2枚の輪状の魔法器封印の魔法道具を素早く抜き、狼商人の両腕に嵌めに掛かったっ。


「っ!」


反応する狼商人! 1枚は振り払ったがもう1枚は団子を持ってた側の腕に手錠のような構造で掛かり、そちらの召喚の腕輪を封じた。


「ガァッ」


怒った狼商人は素手の爪で衛兵店員を引き裂きに掛かったが、衛兵店員はバク転で逃れた! 凄いなこの人っ。


同時に呼子笛があちこちで鳴らされ、正体を現した衛兵達が狼商人を囲むっ!


「こりゃあ、団子一本じゃワリに合わねぇ···な!」


団子を食べ切り、串を捨てると同時に機械化ゴーレム2体召喚した! 概ね事前資料通りっ。


「行こうっ」


俺達は物陰から飛び出した!!



→→→→→妹ターン



「花天月地、百花繚乱。鉄荊(てついばら)です!」


ブラウニーとドリアードの合わせ技で機械化ゴーレム1体を拘束するナンクゥーっ!


私達はゴーレム担当。狼商人は衛兵にお任せ!


「ドガラ!」


前衛3人に覚えたて守備魔法っ!


「どすこいっ!」


バフあっても『ガトリング砲』を撃ってくる動ける方の機械化ゴーレムにハードシェルで突っ込むノッコ! ネオ山梨のファイター凄いなってっ。


その隙にヒロ兄はエアステップで、ボルッカは加速で間合いを詰める! 私は、


「ラスタ!」


ガトリング砲を破壊っ! ヒロ兄のドラゴンハントとボルッカのスピンエッジで『キャノン砲』と『ドリル腕』を破壊される機械化ゴーレム! ふぉおおっ、私達、戦車と重機みたいなのと戦ってるよっっ。


「ピピピッ」


電子音後に、背部から弾速遅めだけど、どう見ても『ミサイル』を連射してくる機械化ゴーレム! これ資料で見た時からイメトレしてたーっ!


「ムート!!」


全部操って拘束されてる方のゴーレムに命中させてそっちを撃破!! しゃっ。でもって、


「あ、無理」


片方鼻血出て、立ち眩みして、私ダウン! 魔力切れ&脳ミソ使い過ぎた感じっ。ノッコ以外は残ってた、ドガラも解けちゃう。


「ボルッカ!」


「はいよっ」


ヒロ兄の呼び掛けに呼応して、残りのゴーレムがサブの腕を一杯出して暴れだす中、ボルッカが鎖鎌の鎖で私を捕獲してポーイっとナンクゥーの方に投げた。


マジックポーション飲んでたナンクゥーは他2体が休んでるから、ウンディーネを膨らませてポヨ〜ンとお腹で受けさせて私をキャッチ。そして、「脳の使い過ぎは危ないです」と、おもむろに開けたポーションを私の口に突っ込んだ。


色々荒っぽいけど、ゴチです···


「せぇい!」


「新技やっ!」


「よっ」


ヒロ兄のドラゴンハント、ノッコのハンマースタンプ、ボルッカのスピンエッジで機械化ゴーレムは解体された。


「とうとう戦闘ロボット倒しちゃうようになったね」


「ろぼっと? ゴーレムのことですか? まぁいいですが、あちらも片付いたようですよ」


衛兵の皆さんも大立ち回りしてた狼商人を確保していた。



リラキアに戻ってきた私達は装備の補修もそこそこに『高めのパーラー』に向かった。


捕物のクエスト報酬は入ったけど、ヒロ兄の提案。ノッコのこともあったのかな? 最近合間にリラックスタイム的なの入れるの、気を遣ってくれてる感じ。

まぁお陰でギムリーじゃ中々見ない、盛り盛りな凝ったスイーツ祭りにあり付けたけど!


ナンクゥーとノッコ絶好調で、そこまでスイーツ好きでもないボルッカがパスタとか頼みだしてる。私もヒロ兄と話し込んでた。


「(日本語)資料通りだが、現代的な兵器は意外とアンバランスで対処できるな。火力も『普通の』攻撃魔法と変わらない」


「(日本語)ヒロ兄、『普通の基準』がバグってるよ?」


「(日本語)お? そっか。だな。ミサイルとか飛ばしてたもんなっ。ははは」


「···(日本語)でも今回の逮捕で色々わかるといいね」


「(日本語)他の隊も色々動いてる。こっちのギルドや衛兵の対応次第さ」


キラキラ光る謎チョコパフェとか食べてるけどヒロ兄、結構バトル思考だからそっちも注意しないとね。最初はギルドに入るの自体慎重だったのに。


ナコム果汁のサンデーを食べながら、兄の妹たる私は気を引き締めることにしたよ。

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