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瀧川兄妹異世界転移する!  作者: 大石次郎


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43話 ノッコとトイトイゴーレム 後編

→→→→→ずっとずっとノッコターン


そのまま2人で歩いてくと、慌ただしくなってきたっ。ウチと腕伸び夫は一旦物陰に隠れたわ!


たくさんのトイトイゴーレム達が慌てて荷物を部屋に運んだり、あるいは魔法遺物の残存みたいなんを持ち出したりしとる。


トイトイゴーレムの中には髭の飾りを付けた『上官ゴーレム』みたいなんもおった。


「ここは撤収するのでしゅ! オークどもが時間稼ぎしている内に、さっさと回収した魔法遺物、有益素材を移送するのでしゅっ。合わせて解体処理済みの不要魔法遺物と素材の残存もとっとと廃棄!!」


「お引越しなんや〜」


「カトウしゃまの『北の拠点』に移すでしゅ。さ、コレを被って、仲間達に紛れるのでしゅ」


腕伸び夫は放置されとった大きい木箱を拾ってウチに被せてくれたわ。隙間から外も見える!


「おおきに。腕伸び夫」


「ノッコ。あなたは冒険者なのでしょうが、もうカトウしゃまに関わらないことでしゅ。あの方は我々の時代の指導者達と同じ思考で、同じ力を使いましゅ」


「···気を付けるわ」


皆に相談せなあかんヤツやな。


ウチは続けて腕伸び夫に押される体で、わちゃわちゃ仕事しとるトイトイゴーレムに紛れて、ええ感じで、あとちょっとで部屋の前を通り過ぎれる、いうとこまで来れたんやけど、


「「?!」」


ウチと腕伸び夫は誰かの念力で浮かされてっ、一気に部屋の中に引っ張り込まれて思い切り床に叩き付けられた!


木箱は砕け、ウチは大丈夫やけど、腕伸び夫は身体中にヒビが入っとるっ。あかん!


「使役の上書き? いや、自我を持つ個体か」


東洋系ロングフット族の若い男がおった。凄い魔力の魔法使いの装備で固めとる! 冒険者やったらB+級くらいありそう!!


部屋には大きな転送門(てんそうもん)が開かれとった。ここに荷物放り込んどる。いやそれより!


「か、カトウしゃま、このオーガは、迷い込んだだけ、でしゅ。放って、おいても」


「ディノ」


あかん!! 爆破魔法でっ、腕伸び夫は木っ端微塵にされた···


「ああっ、なにすんねん! 手下やろっ? 壊さんでもっっ」


「ルクレ、ハギン」


光魔法でウチは壁までブッ飛ばされ、拘束魔法でガチガチに壁に縫い付けられた!


「チッ。イライラする···NPCが勝手に喋って、勝手に反逆し、勝手に説教垂れるんじゃないっっ」


「えぬぴーしー、てなんやねん! 話終わってへんで、腕伸び」


「ジガ」


「ぎゃんっ?!」


電撃魔法! 拘束されて回避もガードできんっ。


「あん、たっ」


「ジガ、ジガ、ジガ、ジガ」


連続で電撃魔法!! 意識がっ、飛び、掛ける···


「オーガにしても頑丈だな。装備は低級。ステータスがバグってるのか? ふん、回収しておくか」


「ラスタ!」


不意に無属性弾で撃たれたカトウ! やけど、指輪のアクセサリーの力で防ぎやったわ。


「針山の、花天月地」


さらにカトウはブラウニーの石針の連射で結界ごと吹っ飛ばされた!


トイトイゴーレム達が混乱しよる中、ボルッカが人混みを縫うように加速した近付いてきてスピンエッジスキルでウチの魔力拘束を破壊して、ポーションの瓶を投げ渡してきた。一気飲みするっ。


「仲間か、C級程度の」


「跳ねろ」


天井から声がして、少しヒビの入った結界ごとホップリングスキルで打ち上げらるカトウ!


ドォッ!!


宙で天井から跳ねたヒロシのドラゴンハントで地面に叩き付けられ結界と指輪を壊されるカトウ!


「ディノ」


バックラーを構えたヒロシを吹っ飛ばすカトウっ、そやけど! ウチが突進しとるっ。


「ハギン」


拘束魔法はハードシェルで受け、拘束された盾は捨てるっ。

ボルッカの癇癪の実のパチンコの援護と、使役されたトイトイゴーレム達はカズネのムートの念力とナンクゥーのドリアードの蔓で退けてもらいながらっ、迫る!


「チッ、エル!」


至近距離で火炎魔法!


「熱ないわっ!!!」


燃されながらウォーハンマーで殴り付けた! んん、まだやっ、薄い膜の結界がまだ何枚かあって弾いたっても本体まで届いてへんっ。


「あー、鬱陶しい。住居不法侵入に暴行、器物破損、つくづく異世界の原住民は野蛮だ。人形ども、爆ぜろ」


カトウが言うと、トイトイゴーレムは次々と自爆しだしたっ。


ウチらはガードに専念するしかない!


「次、見れば殺す」


カトウは転送門に飛び込み、門を閉じたんや···


「ノッコ、大丈夫か?」


「なにアイツ? 来訪者っぽかったけど??」


「嫌な気配でしたね」


「こりゃギルドで調査が必要だぜ」


カズネに手当てしてもらいながら、ウチは今頃泣けてきたわ。


「ううっ、腕伸び夫! ええヤツやってんっ!」


「「「腕伸び夫???」」」


すぐには上手く説明できへんくて、ウチはわんわん泣いた。


腕伸び夫! ウチのせいや。守れんくてごめんやで···

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