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瀧川兄妹異世界転移する!  作者: 大石次郎


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41話 ハイランドマジラベリーモドキ事案

→→→→→ずっとボルッカターン



タレップの買い物に付き合ってから、吉田ハウスの2階、百花繚乱の支店だかなんだかに戻ると、


「ううっ、恐るべし、ネオ山梨」


「あばば」


「あ、あかん。あかんヤツや···」


「···無理、です」


「俺様と、したことが···」


「だから、言った、のよ···」


オイラ以外のメンバー全員とレプラコーンのリーダーとシトリーが泡を吹いて倒れていた!


「て、オーーイっ!!」


なにか『飲んだ』らしい。


「ちょっと待ってろっ」


オイラはダッシュで1階のアトリエに行って、全く気付いてなかった(無理ないがっ)ヨシダの爺さんに治療師なりなんなりを呼んでくれるよう頼んで、土器ゴーレムを連れ、またダッシュで2階に戻った。


ゴーレムと2人掛かりで取り敢えず水を飲ませまくって吐かせまくるっ。


「そうだ、ゴーレム! 鑑定できないか? あ! つか、お前を使いに出しゃよかったっ。爺さんに全力疾走させちまった···」


「ますたーハ、収納がまぐちに回復あいてむヲ持ッテマス。大丈夫デショウ」


「ほんとかよっ」


「鑑定二ツイテハ、これハ、はいらんどまじらべりーもどきノ飲料ヲ誤飲シタコトニヨル中毒デスネ」


「『ハイランドマジラベリーモドキ』ってなんだよっ、オイラ毒物そこそこ詳しいけど知らねーぞ?! 普通の解毒薬でいいのか?」


「妖精界ノ毒物デス。れぷらこーんノ王ガ持チ込ンダノデショウ。非常二見分ケ難イ物デ、ウッカリ間違エチャッタノデショウ」


「いやっ、そんな可愛い感じで言ってもさっ」


「はいらんどまじらべりーもどきハ苦シミ昏倒シタノチ、死二マス」


「致死毒かぁー!」


マズいなっ。


「水ヲ飲マセテ吐カセルノハ良イ応急処置デス。市販解毒薬ハ半量程度ナラ中毒緩和二有効。全量ハしょっく症状ヲ起コシマス。のっこト、れぷらこーんノ王ハ分量ガ難シイノデ、私ガ計量シマショウ」


「よしっ、手分けだ!」


オイラと土器ゴーレムで全員に解毒薬を半量飲ませるといくらか安定した。

全員ちょっと意識が戻り掛ける。


「うっ、野球部の皆、と田中に、よろ、しく···」


すぐ気絶するヒロシ。ヤキュウブとタナカがわからねぇ。


「はっ、さっきのジュース、美味し、かった···」


すぐ気絶するカズネ。美味しかったんかーい。


「ベリージュース、もっとほしいねん···」


すぐ気絶するノッコ。懲りてねぇ。つーか、有益な情報とか出ねぇもんだな。


「ごふっ、うう···無理」


すぐ気絶するナンクゥー。本格的に具合悪そうだな、オイっ。


「はぁはぁ、なんか、似た、毒フルーツがあるって、忠告、したけど、私も飲んじゃった···」


すぐ気絶するシトリー。飲んじゃったんかいっ。


「ぼ、ボルッカ···ハイランド、メケル草で、解毒、でき、る···ぐはっ」


すぐ気絶するレプラコーンの王だかリーダーだかっ。


「有益情報きたーっ! でもまた知らねぇ素材だっ。妖精界由来か? 土器ゴーレム! お前レプラコーン製だろ? わかるかっ?」


「『はいらんどめける草』ハ、吐キ薬ヤ虫除ケニ稀二使ウ強メノ妖精界ノはーぶデス。地下ノれぷらこーんノ部屋ノ棚ノドコカニアッタハズデス」


「地下にレプラコーン部屋作ってたのかよっ? まぁいいわっ。取ってきてくれるか? オイラじゃわからねぇ」


「れぷらこーんノ鍵やとらっぷヲ私デハ解除デキマセン」


「余計なもん仕掛けるなよっ?!」


「妖精ラノ暇潰シデス。皆サンハ少シ安定シタノデアト2時間クライハ生キテマス。私ト共ニユキマショウ」


「やるしかねーか!」


オイラと土器ゴーレムは地下へとダッシュした。



···果たして地下の一室は多数のレプラコーン達によって完全に占拠されいていた! 所々にミニチュアの村みたいな設備もあるが、全体としてはなんか『デタラメな家具だらけの空間』だっ!


「ボルッカが来たー!」


「ここはレプラコーンの陣地だぞ?!」


「出てけー!」


ワーワー騒ぐレプラコーン達。


「オイラの仲間とお前達の王がハイランドマジラベリーモドキの中毒になった! ハイランドメケル草を探してるっ。どこしまってある?」


「えーっ?!」


「王様の差し入れのヤツかー」


「ミスったね〜」


「どこだっけ?」


「確か東の『箪笥の谷』のどっかだよ!」


どうやら部屋の東側の箪笥だらけのエリアのどこからしい。オイラと土器ゴーレムは若干ミニチュアの村を踏み荒らして抗議されながら急いで向かうっ。


「待ッテ下サイ。薬効ノ気体ヲ感知シマス。アノ箪笥ノ上段辺リ二反応アリ」


「よおしっ、あとは任せろ!」


『鍵師の7つ道具』を取り出し、目と耳と指先に魔力を通し感覚を研ぎ澄ませる。


「まずは鍵とトラップを片っ端から解除するぜ!」


トラップの無い鍵を開ける開ける開ける!!


そしてトラップを解除しまくる! 種類は豊富だった。


パンチグローブトラップ、キックシューズトラップ、騒音トラップ、眩しいトラップ、紙吹雪トラップ、小人光線トラップ、臭いガストラップ、笑いガストラップ、ガラスに変化トラップ、静電気トラップ、他にもトラップトラップトラップ···


「お前らいい加減にしろーっ!!『トラップ解除したら別のトラップがある』とか重ねるのもやめろっ! ギルドの昇級試験よりタチ悪いっっ」


足元が解除したトラップだらけになってきたわっ。


「だって普段使う物そんなとこしまわないし〜」


「よかれと思って〜」


悪びれないレプラコーン達っ。


「もういい! やってやんぜっっ」


「ガンバッテー」


目が充血し、耳鳴りし、指も全指つりそうになったが、どうにか全部解除した。


「土器! 確認しろよっ」


「はい〜」


そっからバカみたいに多い引き出しを開けては確認させる、というのを繰り返し···


「コレデス」


「これかぁ〜っ」


なんか、強烈な薬品臭の干し草的なのを探し当てたぜ!



薬に詳しいレプラコーンも何体か連れ、2階に戻り、飲み薬を作って全員に飲ませると···


「「「ごほっごほっごほっ」」」


盛大に噎せながら全員回復した!!


「ヤリマシタネ、ぼるっか」


「ああ、疲れたぜ···」


「ごほっ、まったくだ! 俺様もいい迷惑さ」


「「「お前が言うなーっ!!!」」」 


ゴーレム以外の全員でレプラコーンの王だかリーダーだかにツッコんでやった。



しばらくして爺さんが必死こいて連れてきた治療師に診てもらい、細かくケアしてもらって一件落着!


ちなみに、それからレプラコーンの王だかリーダーが持ってきた飲食品は1回土器ゴーレムに鑑定させることになった。


ま、当然だな! へんっっ。

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