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約束21ー茶会ー

TGIF!只今夜勤の仮眠休憩中です、折角の金曜なので頑張って投稿です❗どうぞー

少し寂しそうにそのテーブルを見つめていたミリアは、一度グッと目をつぶり(アウレンティーニ様…)踵を返すと

「このテーブルにはもう少し花を!配置は問題ありません」

「はい!」



浸っている暇はありません、この忙しさの鬱憤はアルレシオ(元凶)に後でぶつけましょう!


「ミリア様大変です!雲が…」

空を見上げると確かに薄雲が広がり始めてました、が…


「問題ありません、どなたか光石の予備をいくつか持ってきて!」

「「はい!」」

「貴女も良く気づきました、でも大丈夫です雨を運ぶ雲ではありません、ただ確かに今回の様に外で行う茶会の場合灯りも必要になるでしょう、お手柄ですね」と微笑むミリアに

「あ、ありがとうございます」と耳まで真っ赤になって俯く侍女

(褒められてしまった・・・なんて素敵な方なのでしょう、適格な指示、王家のみならず高位貴族の家のタブーや好みまで知ってらして、庶民の事にも精通し、なおかつ天候までお読みになられるなんて・・・さぞ格式高い御家の出なのでしょうか)


「さぁ!貴女も早く持ち場に戻って?もうすぐ茶会の始まりですわよ!」

「はい!!」



*********************************************

その茶会は昼よりあと夕方より前に開催された

各高位貴族の娘とその親、宰相が庭へ通される

そこへアルレシオ陛下がやってきて


「皆よく集まってくれた、色々な要望もあり此度の茶会とあいなった、できればこの茶会にて父アウレンティーニの想い人であるフィオレンティーナが見つかることを願おう」

色とりどりのテーブルには、多種類の飲み物や食べ物、そして茶会のテーブルとしては異質と言ってよい物が揃えられていた。


「では、此度城にて過ごしてくれている候補者の3人を紹介しよう」


「ニーナ嬢、クルル嬢、ミュレ嬢」

それぞれ呼ばれ庭園へと足を踏み入れる

興味がなさそうな表情でテーブルを見る者

ほほ笑みを絶やさず、庭を進む者

きょろきょろとせわしなく視線を動かしている者


貴族たちへの紹介や、貴族よりの娘押しのあいさつが始まり、皆の意識が陛下のまわりへと向いていても

陛下の傍に立つ騎士団長ルルシルはその瞳を庭園に向け鋭く、いや目線だけきょろきょろと誰かを探している様子

(ミリア様!あの部屋でお待ちいただく様にお願いしたのに・・・いったいどちらへ!)

どこを探しても見つからず

三画の侍女よりミリアらしきものが一画の侍女に囲まれて、しかもその姿も一画の侍女の服だったと流し聞いた、その時はまさかとは思っていたが

(まさか・・・まさか!)

そして、そろそろ挨拶も終わろうかという時

「さて、今日は騎士団長より、この場に読んでいる候補者がいると・・・聞いていたのだが、(どうしたルルシル?お前のおすすめのフィオレンティーナはどこだ?)」前半は大きく、後半はささやく様に自身の斜め後ろに立つ騎士団長へ問いかける


「いや、それが・・・っつ!?・・・陛下しばしお待ちを」

「なに?」

ぐっと不信そうに眉間に皺を寄せたアルレシオだったが

つぎの瞬間、自身の幼馴染でもあるルルシルの真剣過ぎる表情に目を見開く


「陛下少々離れます、代わりにジェラルドを」

「・・・良いだろう」

護衛を交代し


大股でもって駆け下り、その圧で庭にいる貴族たちをけちら・・・どかせ

騎士長ルルシルの形相は

「ミリア様!」

ある少女を見つけ崩れた

「いったいこんな所でなにを!?」


「騒がしいですよルルシル、陛下の護衛騎士たる騎士長が陛下を置いてそのような姿をさらすものではありません」

「ミリア様!お探ししたのですよっ?きちんとした装いをご用意しましたのに一向に見つからず、今からではお召かえも・・・」

「ルルシル、私はどのような姿でも構いません、彼の方に会い約束の品物を頂戴するだけですから」

「そんな!」

「さ、行きますよ?」


騎士長ルルシルとそれを軽くいなすミリアを回りの侍女たちはどうしたものだとびっくりしている

「皆、私は少し外れます、この後も指示通りに」

「「は、はい!」」

「頼みます、貴方達の様な優秀な一画の侍女が居れば、安心してこの庭を歩けますわ」

すっと優雅に見える様に心がけ、一画の侍女の姿のままほほ笑み踵を返す


「エスコートお願いできるかしら?騎士長閣下」

「っ!かしこまりました」

(そうだ、どんな姿であっても、このお方は・・・)


差し出されたその腕に軽く手を添え、ミリアは歩み出す

(顎を引いて、背筋を伸ばし、軸をぶれさせず、目線はまっすぐ、嫌味にならない程度のほほ笑みで、足さばきもつま先まで意識するのよミリア、私ならできるわ、だって、私は、フィオレンティーナであったのだから!)


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