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19/30

約束17

お待たせいたしました!完結まであと少し、お楽しみいただけていたらうれしいです!

どうぞ~

そして・・・三画の食堂に新しいメンバーが追加されました!


ニーナ公爵令嬢を三画の食堂の椅子へ座らせ

暖かい紅茶(ミルクたっぷりご希望でした)を入れたあと

仕込みへと戻ったのですが


朝からなぜか忙しくまだルルシルの元へ行けてません。


横目でちらりと見ていた限りなんだかピリッとした朝ごはんのお時間でしたね


原因は主に

 ジル現れ、無言で席につき厨房内を見ている

 視線がうっとうしかったです


 ジーク何故か入口柱の陰から見てます

 なぜ入ってこないのか?


 キリエはニコニコしてカウンターから野菜のスープだけ注文していかれました

 私を名指しで。


 ニーナ嬢は紅茶を飲み終わった後もいらっしゃいます

 紅茶ばかりではなんなので暖かい汁物でもとスープをお出ししました。

 静かに召し上がってます。


 ルルシルがやってきたときにはニーナ嬢にびっくりして踵を返そうとしましたが

 私の方をみて、いつもの席へと進み座りました。

そんなルルシルの姿を見たニーナ嬢はじっと私とルルシルを繰り返し見ています。


とりあえずジークは入ってくるかどっか行くかしてほしいですね

朝ごはんを食べにくる人がいちいち入口でビクつき、中に進んでビクつき

入ってくるか踵を返すかしてます。



さて朝の時間が終わり、私達厨房の者も一休みです

ま、すぐ昼の準備ですが

と、そこへ


「あなた・・・少しよろしい?」

「あ、はい」

とは言ったものの、ここではなんですので

食堂奥の小部屋へと案内します

(なぜこれだけ騎士や侍女が食べにくるのに誰もつれて行ってくれなかったのか・・・)

まぁ、公爵令嬢一人で座ってる三画の食堂ってのも話しかけずらいか


とご案内してきた小部屋

なぜかルルシル騎士団長も一緒についてきました

「なぜ騎士団長がいらっしゃるのですか?」

「いや、三画の厨房もなかなかの味でしてな!たまには部下の食べている内容をしり、そこでコミュニケーションってやつでございます」

「・・・あなた一人でお座りになっていた様に見えましたが?」

「はは、一画の警備はなかなか三画へは来ないので、そう見えたのでしょう?たまたまです。」

と苦笑いをしてらっしゃるけどルルシル貴方いつも一人ではないの・・・

さて、


「ニーナ様、朝は出過ぎた真似をいたしまして申し訳ございませんでした」

「いえ」

ふぅと息をついたニーナは

「貴女のおかげで醜態をさらさずにすみました、こちらこそ礼を申さねばなりません」

「そんなこと!私が勝手にしたことですし!!・・・色々大変ですよね?公爵令嬢という地位は」

「あなた・・・」

「ミリア様・・・」

「すみません、三画の下働きがこんな無礼な事!ってルルシル騎士長?」

「あ・・・」

一介の下働きを騎士長が様つけ・・・顔を青くするルルシルに


「ずっと、見ておりました食堂で、貴女を騎士達の大半が守る様に動いていました、それにルルシル騎士長閣下、先日この方を連れて一画へ向かってらっしゃったでしょう?」


「「・・・」」


ぐっと何かを耐える様に目をつむり

「私は貴女に救われました、紅茶と・・・スープも美味しかったですわ、ごちそう様でした」

ふわりとほほ笑んだニーナには何かを吹っ切った感があった


「あの・・・」

「貴族とは、王族の為にあり支えるもの、そして、私達貴族は前王陛下の御心を裏切ることはしません、少なくとも私は、本当にいらっしゃるのであれば、私が代りをする必要もございませんので」

すっと立ち上がり

ミリアに最上位の礼を見せたニーナ嬢は食堂を通り、入口にて待っていた護衛兵を伴って去っていた。



その後ろ姿を見送り

 

「ミリア様、何をどうされたら、あのニーナ嬢が」

「ふふ、少し昔の夢を見ましたので、引きづられてしまっているようですね

 フレオ殿下とのいさかいを目にしまして、公爵令嬢としての心を持ってらっしゃる彼女のこころ・・・いえ、以前の私のうっ憤が少し」

「ミリア様・・・どうか

「ルルシル・・・」

「はっ」

「私をあの方の元へ連れて行ってくださいますか?」

「っ!は!!承りましてございます」

「もう、逃げません、たとえあの方が私を見て下さらなかったとしても」

「そんな事はっ」

「えぇ、きっと、きっと大丈夫ですね、あの方ならきっと」

「はい」

すっと頭を下げ


ニーナ嬢が出て行った食堂の出入り口へと向かう

(今度は逃げない)と前を見据え





扉を出る前に振り向くミリア



「あ、料理長、お昼までに戻れないかもしれません!」

「わかってます!」

緊迫した空気を壊しつつ出口へ消えるミリアを苦笑して見送る厨房の料理人たちと

自体を飲み込むのに苦労する第二騎士の少数

やはりとこちらも苦笑を浮かべ自身の隊長の肩を叩いて仕事へ戻る第三騎士達、第二騎士達だった。

 

城の者は知っている、彼の方がどれだけ彼女との再会を待ち望んでいるのか

すぐにでも探しに行きたいだろうに、50年たっても民を想い、この場で政務にあたってくださっている

我らが前王が待ち続けている少女

事情を呑み込んだ大半の者が、出口へ消える少女の背中を言い知れぬ昂揚感をもって見送ったのだった。

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