約束16
連続投稿してます!飛ばしにお気をつけください、どうぞー
はい、決意も新たに初心を思い出した私ミリアでしたが・・・
ただ今絶賛修羅場に遭遇しております
いつもの様に裏門を潜り
「おはようミリアちゃーん」
「ん」
「おはようございます、キースさんコウさんご苦労様です」
ぺこりとお辞儀しそれとなく差し入れを渡し、お礼を言われ三画の厨房へと向かっていました所・・・
あ、餌付、んん”、差し入れは毎日続けております。
で、ちょうど城の庭へと通じる陰から悲鳴が聞こえてきまして
「きゃぁ!」
「どうした!ラムっ、はっお前は!」
人は好奇心の塊と申しまして・・・
そっと覗いたそこには
なんと金髪緑の瞳が麗しく、まさしくその色彩は王族!って感じの少年と栗色の髪の少女、そして
「殿下・・・」
ニーナ公爵令嬢の姿がありました。
そしてそこで始まった小喜劇につい見入ってしまいましたが要約すると
ニーナ公爵令嬢が栗色の少女おそらくラムさんを突き飛ばし、殿下がそれを見咎め
それ以外にも色々と栗色の少女を虐げていたとの事
〆の言葉は
「そんな心根が腐ったお前だからこそ我が妃には相応しくないと断じられたのだ!いまだ王城をウロウロしていたとは!公爵令嬢だからと罰を受けずのうのうと、私の妃にお前の様な女を迎えることはありえない、とっとと出ていけ!」
「殿下それは違います!私はっ」
「私はお前の様に権力を振りかざし、下の者を虐げる者は許さぬっ私が王になったあかつきには!くっ」
なんだかその自分に酔っているような、悔しげな顔にいらっとします。
「殿下・・・」青い顔をしているニーナ公爵令嬢と
「フレオ様・・・」キラキラとした瞳で少年を見上げる栗毛少女
≪<あー、まだまだ油が足りませんね!彼らではっ>≫
(え?)
はっと視線を自分の肩に向けると・・・
なんと、幼女が、ちいっさい幼女がペタッと張り付いているではありませんか!
緑のツインテールに赤い瞳の幼女です、手のひらサイズの・・・
一瞬固まった私ですが、実は私割とこういう生き物?は分かっているのです
なぜか昔から見えており、あまり気にしたことはありません
王城ではあまり見かけてませんでしたが、
まぁ今回もただ遊んで欲しくてくっついているのでしょう・・・
気にしませんよ?日常にある光景ですし、私からの声も、この生き物?の声も聞こえませんしね
ま、たいていはお菓子あげたり取られたり、なだけです
・・・でも、この子は今しゃべりましたか?
ふんふんとまるで聞こえるかの様に壁向こうを見ています。
しばし気にしていましたが、やはりしゃべることは無く
「大体お前は以前から~~その点ラムは~~だからこそ~~わかったら二度とその顔を見せるな!」
はい、茶番ですね。
私には関係の無い事です、まぁニーナ公爵令嬢は少々気になりますが・・・
とりあえず見回りの騎士の方でもつかまえ
「私がまだ王子という身分で力が無いばっかりに、ラムを虐げるお前を放置するしかない・・・民を守る為の力をまだ私は・・・くっ大切なものを守れぬちからなど」
ぷつんとどこかで何かが弾けました
きっとあんな夢を見たせいでしょうか・・・
いつの間にか私はすっとお三方の前へ出ていました
「ニーナ様、大変お待たせ致しました、ご用意が出来ましたのでご案内いたします」
突然出て来た私を不審げにみる少年と、名を呼ばれぽかんとしたニーナ嬢
「なんだ?どこから出て来た?」
あ、私陰でって申し上げましたが私からみて陰となっていた廊下の、タペストリーと観葉植物の陰から
出た様に見せかけて実は壁から出て来ました、この場合正確には私が陰でしたか。
少々前世の記憶という物を刺激されたので、王族とそれに近しい者にしか知らぬ城の隠れた道を通ってみていたのです。
王族・・・なら知っているはずですが、この殿下は知らなかった様子、セーフですかね。
まぁこのあと名乗りでる予定なのでよいでしょう。
「ニーナ様、さ、参りましょう」
「待て!その女をどこへ連れて行く?!私は今その女にっ」
「殿下、こちらにいらっしゃるのは現公爵家令嬢、ニーナ様でいらっしゃいますが、まさか王族ともあろう方が公爵家令嬢であるニーナ様をその女呼ばわりされてなんていらっしゃいませんよね?」
不詳ミリア、侍女になりきります
「む」
(む、じゃねーわ)
そっと取ったニーナ嬢の手は震えておりました
いかに貴族であり気高き精神を学んでいても一人の少女・・・
それを頭ごなしに怒鳴りつけ、出ていけなどと
(アルレシオ!貴方の息子がこれなの?!)
「さぁ、ニーナ様」
「あ、えぇ」
そっとその手を握りこみ、優しく促す
「待てといっているだろう!そのおん、ニーナ嬢はここにいるラムをことごとく虐げてっ」
「どこにそんな証拠が?先ほど少し聞こえました内容ですと、すべてそのラム様がおっしゃられていたとのことばかり」
「なに?!王子である私の言をなんだとおもって」
(なにも・・・)ぼそり
「では、恐れながらもこちらも言わせて頂きますと、まず公爵令嬢であるニーナ様は幼少期よりそれはもう多くの事を完璧にこなす様に教育と言う名のある意味罰を受け続けます!それは!ひとえに!!王族を支えるために!でございます、それはもう大変な努力を求められます、えぇ、多少?多少は意地の悪い事もしたくなるでしょう?実際行ったかは存じあげませんが、まぁ聞いた限りどれも命に危険の無い事ばかりに様でしたが!!王の御子と歳が近いとされる高位貴族はそれに合わせ子を作ります!そこからまず!どうなのかと常々思っておりましたが!しかし、王子殿下にも帝王学や民を率いるために色々と大変な毎日でございましょう!それに合わせその隣に立つかどうかもわからない令嬢方は王妃たるものの素質を磨かれ磨かれ色々なものを詰め込み、そして!選ばれた暁にはさらに、さらに大変な道が待っております、えぇ!それはその令嬢を迎えることになる王子殿下もご存じかとは思いますが!さて、そんな教育をそちらの令嬢が受けている様には見えませんが!まぁそれは置いておきましても、そんな候補者の一人であったニーナ様ですが!!」
すぅはぁと、えぇここまでノンブレスです。
「・・・先ほどから殿下の妃がどうのと聞こえましたが?それはございませんね!だってニーナ様がこの城にお留まりなのは、アウレンティーニ様にフィオレンティーナ候補として会いにいらっしゃっているからですから!!では!失礼いたします!!ささ!!!」
「は?」
「え?」
今度は殿下と栗毛少女がぽかんとしました
こんな大声で捲し立てられたことなどなかったからないでしょうか?
それとも、本当に知らなかったとか?
どっちにしろ・・・なんて失礼なお子ちゃまたちだったのでしょうか!
はい、二人ともまだおちいさくてございました!
聞きかじった知識で王子の苦悩っぽくあの方と同じような事を!その意味を、その言葉の重さも知らずに!
と少し大人げなかったでしょうか・・・ま、まだ私も10代ですししょうがないですね。
そして私はそのまま、ニーナ嬢を引き連れ
三画の食堂にいます
(だって遅刻しそうだったし、騎士も侍女も見当たらなかったし・・・まだ震えていたから)
そして・・・
補足ですが、ニーナ様はお一人でウロウロしていた訳ではないです。ちゃんと護衛の騎士と侍女がおりましたが…ラムの画策により一旦遠ざけられ、自作自演のいじめられちゃった❗ってシチュに持ち込まれました。そこの裏事情は本文には書きません、温かな目でお楽しみ下さい。




