約束16ー城の一画ー
本日夜勤、只今仮眠休憩時間です。明日(すでに今日)投稿が難しいと思われる為、二話続けて投稿します、どうぞー
「宰相閣下こちらを」
「あぁ、そこに置いておいてくれ」
「畏まりました」
「・・・皆、今日はもう下がりなさい」
「はい」
宰相の執務室より文官、侍従が下がる。
「いったいどうしてこんなことに・・・私は、私は、こんな事を望んでいた訳では無い!」
宰相の元へ届いた子飼いの影からの連絡を受け頭を抱える
陛下を狙ったかの様に、毒が食事へ盛られたというのだ、幸い毒の食事はその卓へ並ぶことはなく、
下働きの者達に少々体調を崩す者が出ただけだった、という
いつからだろう、前王陛下が戻り陛下も城内も祝福の雰囲気があふれた
後は、フィオレンティーナ公爵令嬢であった娘が見つかれば、あの日起こった悲劇が皆の中で
薄れるはずだと、自身も喜んでいたはずだった
しかし、待っても娘は名乗り出る事はなく
アウレンティーニ様も次第に焦りを覚えられ、このままではいけないとフィオレンティーナ様へ呼びかけたのだった、それが
(それが何故・・・何故フィオレンティーナ様はお出ましにならない、前王陛下をつなぎとめる為にフィオレンティーナ様と思われる者を探していた筈だった、すべては王族の為に私はいつだって)
それがなぜかこの頃、自身の身に覚えがない事で影が動いていることがある
確かにフィオレンティーナ様を探していた事までは覚えているのに
その後自身が後ろ盾になって招き入れたと言う娘はほぼ平民のどこか遠くに王家の血が入ったのではないかと言われる娘だった。
そして、今自身の影から報告を受けた内容は
(私が・・・陛下へ毒を盛る指示をだしただと!?いったいどうなっているんだ)
自分の知らぬ所で、自分では無い自分が罪を犯している
しかし、それをそのまま告白しても・・・いや、告げるべきだ。。。
と決意を宿した瞳が、徐々に陰る
(陛下・・・陛下に・・・・)
宰相の瞳は陰りえを見せ、そして何事もなかったかの様に書類仕事へと戻るのだった
そんな宰相の後ろから黒い煙が立ち上る
・・・もう少しだ
やっと・・・
やっと姉さまの無念がはたせる・・・
人間たちのせいで!人間たちの勝手な願いのせいで
姉さまが消えてしまった!
何が愛だ!勝手に殺されて、勝手に姉さまの力を使ってっ
許さない・・・
許すものか!!
待っていろ、お前たちの想いなど他愛もないものだと知らしめてやる!
そして二度と、もう二度と我等の命と引き換えにする様な力を求める事など出来ぬ様にしてくれる!!
黒い影はやがて一人の黒髪の騎士に姿を取る
そして何気ない顔をして廊下へと出る
その姿を宰相は見ている筈なのだが、特に反応を見せることは無かった
一画から二画へ、そして二画から三画への廊下を進んでいると風が彼の興味を引く内容を運んできた
三画より裏門へ通じる場所より
「なー昨日のミリアちゃんのウィンク可愛かったなぁ」
「ばっかお前、ほぼ無表情だったじゃねーか・・・確かに」
「ぶっ!おまっ」
「つか、本物なのかな?」
「あー?」
「いや、ミリアちゃんがフィオレンティーナ様だって・・・」
「あー・・・」
「俺は、できれば違って欲しいな、隊長良い男だしさ」
「そりゃっ、確かに隊長とくっついて貰えれば俺らだってさ応援するさ!けど、目が・・・マジだったじゃねーか」
「ミリアちゃんが嘘を付くとも思えないしな・・・」
「だな、まだそんな立ってないような気がするのに、もうなんかすげーなじんでんだよなぁ」
「あぁ、こう、パイおいしいしな」
「肉料理最高だしな」
「サラダの種類も増やしてくれたしね?私はミリアちゃんが思う様に行けばいいと思っているわよ?」
「げっ!ダング!?」
「ダングじゃねー!ん、アンって呼んでっていってるでしょ?」
おしゃべりしつつ裏門へ向かっていた二人の騎士に、もう一人ガタイの良い騎士が加わる
「だ、アン、お前どこからはえてきたんだよ」
げっそりとして輪に加わったアンを見ながら問いかける騎士に
「やん、生まれた時からはえてるわよ?ずっと~そりゃもう立派な・の・が」
ふっと息を耳に吹きかけ
「ぎゃぁあああ!やめろ!お前のそういうことが皆苦手なんだよ!」
「えー?どこがぁ?」
にやにやとするダング事アン
「何を騒いでいるの?」
「きゃぁ「「ジーク副長!」」」
「交代?」
「「は!」」
「ねぇジーク副長?今話してたんだけど、ミリアちゃん、本当にフィオレンティーナ様だと思う?」
「それは・・・」
「その場合、報告対象なのかしら・・・」
「・・・いや、あの場にはルルシル騎士長もいらっしゃった、しばらく静観かな?」
「そう・・・」
二人の様子に、騎士が
「そ、そういえばさ、もしミリアちゃんがフィオレンティーナ様だった場合、俺前王陛下とした約束ってあれじゃねーかと思うんだけど?」
「あ?あー「「金平糖」か!」
「金平糖?」
「貰える約束をしているっていってたよな確か」
「・・・思えばあの時の顔は可愛かった、いつもの無表情気味ではなかったし」
はぁとため息をつき
「・・・その事も含め、ミリア嬢の事はしばらく静観するように、他の者達へも」
と指示を出す実は苦労性のジークであった。
「金平糖・・・か」
にやりと表情を崩す黒の騎士
(そぅ、そう言えば、姉さまが言ってたっけ王が幼子に甘いお菓子をあげる約束をしてたって…あの夜うれしそうに……人間にっ人間なんかにっあの人間達がいたから姉さまは……いや、そうか、帰って来てるんだね……それならもっと早くしなきゃ…)
彼は二画を進み、ある部屋へと入る
「ザーク?どこへいってらしたの?」
「はい、クルル様少々警護に関して相談を・・・それよりご希望のモノを仕入れて参りましたよ?」
「希望の・・・モノ」
「はい、貴女様が生前陛下とお約束されたのは、金平糖、ではございませんでしたでしょうか?」
「!!えぇ、そうね・・・確かに、金平糖だったわ、確かに思い出しました」
ニコリと返すクルルのほほ笑みはその中身とは正反対のまるで聖女の様な笑みであった。
そして物語は動き始める、ミリアの決意を無視して
ぷぷー!ヤバイのよ、あのロリコンっそ、そらの星っ(笑)空の星が甘いお菓子にって、と、捕らえるとかってwwwきっざ、臭い台詞をあんなちっちゃい子にー!←彼から見たうれしそうな姉さま。




