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約束18

陛下ー!?

アルレシオ陛下は頭を抱えていた

今しがた受けた報告が、彼を苦悩させる


ミュレ嬢より寄越された侍女からの話では自身がフィオレンティーナである事をより思い出す為に

前王陛下と約束を交わした庭園の東屋に前王陛下と行きたいとの申し入れが。


クルル嬢よりは前王陛下とした約束を思い出した(・・・・・)為

前王陛下へお伝えしたいと。


そしてなんとニーナ公爵令嬢より、自身はフィオレンティーナではないため退城の許可を頂きたいと。


なんと同時に候補者たちからの申請が来た

(なぁなぁにしていた私も悪いとは思うが、問題は父上!あって下さるかどうか・・・)


そして、そこに王族に仕える影の者より

自身の息子、フレオの動向の報告を受け


さらにはどこから聞きつけたのか、いまだ見つからぬフィオレンティーナの可能性が再度わが子にないかと

多数の貴族から面会の申請があり


留めは、どこから探してきたのか

なんとルルシルが三画の厨房からフィオレンティーナを見つけたと報告が入った

どうやら料理人、いや下働きとして働いている茶髪黒目の少女らしい、いったいどう言う事なのか・・・



「ふぅ・・・」

正直な所、自身だってフィオにもう一度会いたい

しかし、国を想うのであれば早急に事態を収めたい思いもある。


以前触れを出した際には、大勢の少女(中には熟女に近い者も)が城へ押しかけた

自身をフィオレンティーナであると言って・・・

この時も貴族の中にも多くの者が、自身の血筋の者を送り出してきた

当時を知る者も多くいた為、フィオではないかと思う情報を持つ者もおり

毎回律儀に対応していた父も非常に疲れた様子であった、それゆえ早々に触れを撤回し

やっと現在の3人の少女まで絞ったのだ



宰相が進めてくる少女は瞳の色が美しく、庶生であったがその容姿もそこそこであり何より宰相推薦の為

今も尚王城にとどまらせている。


二人目はフィオに似た少女であるクルル伯爵令嬢


そして三人目は現公爵家の令嬢であるニーナ、父はまだフィオを見つけることを諦めていない

だが私は・・・


50年は長い、自身も子をもうけた、この国を治めることにに尽力している

最近は隣国との交渉もうまくいき良好な関係とはいえ、国内を騒がせる結果になった公爵令嬢の転生の話は

書籍にもなり民の間に広まってしまった。


王としては、フィオが居ない、いや正しくは記憶を戻すことが出来ないのであれば

公爵令嬢であるニーナが、力関係的にも、そしてその心としても王家に取り入れたいと考えていた。


「いっそ、前回の案通り、一度だけの約束で皆を庭園に集めるのも一興か・・・」

この時アルレシオは疲れていたのだ

自身の影からの報告で幼い息子のその姿に頭を悩ませ、一度に申請の来た候補者たちからの願い

ゆえに・・・



こうして、王家主催の茶会として、王城内一画にある昔アウレンティーニとフィオレンティーナが約束を交わしたあの庭園にて、フィオレンティーナ候補者3名とルルシルより報告のあった娘、フィオレンティーナの可能性があると言う娘を押す貴族達、そして宰相、前王アウレンティーニ一同が顔を揃える事態となったのだった。



この時、普段より生真面目な自身の一の護衛騎士でもあり、幼馴染でもあるルルシルの言をきちんと飲み込んでいればあんな事にはならなかったのか、とさらに頭を抱えることになるのをアルレシオは知る由もない。




****************************************


はい、私は今なんと一画におります。

え?陛下の元へ行けたのかって?いいえ?

やはりただの三画の下働きがすんなり会えるはずもなく

いえ、ルルシルの紹介であれば結構すんなり会えるんじゃないかと思った時期もありましたが

そうはいかなかったので、現在・・・


「これはそちらに!あぁ貴女っ手が空いているなら二画からテーブルクロスの追加を受け取ってきて頂戴!」

「侍女長様!こちらは?!」

「その花はあちらの卓へ!」

「はいっ」

「でも、それだけでは足りないわ!!貴女、二画の庭師の元へ行って


戦場です・・・

どこかのおバカな陛下が、いきなり茶会を開くと宣言したせいで

女官の方々も侍女の方々も忙しなく会場と王城の廊下を飛び回ってます。

そして、私も・・・


ルルシルより茶会の装いを準備してくださると聞き

案内を受けた部屋で、少し侍女の方が席を外した際に

その部屋を使う事の連絡を受けてなかったのでしょう一画の侍女が飛び込んできて、

(いえ急きょの事態だった為ルルシルが連絡を怠った可能性もあるかも)

「貴女もここから飾りを揃える様に指示を受けたのですか!あぁ良かった私一人ではとても運べないと・・・」などと目に涙を浮かべながら言う彼女に私は言えませんでした。

私は招待される側だと、なので今私も、茶会の準備を手伝っています。


貴族を招いての茶会など、通常であれば高位の女性が日数をかけて用意するものなのです、

それを一昼夜で行えと、しかも陛下もご出席するとのこと

普段であれば王妃が采配を振るいますが、現在この国に王妃はおらず女官長がその責をになってます

(聞けば王妃様は王子が幼い頃病でなくなったとか・・・)

経験も多いと侍女長も呼ばれ今一画の庭園を茶会使用へ変えております。



「あなた!何ぼさっとしてるのですか!二画の庭師から花を貰ってきなさいっ急いで!」

「はい!」

二画へ走ります、花を求めて・・・

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