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約束10

本日二話目です、どうぞー

「陛下!」

皆が傅き膝をつく

その場を離れるのは少し躊躇した様子のルルシルだったが

ふと視線をやったミリアがうなずくのを見て

(行ってください、あなたは第一騎士長、アルレシオの傍に、今この場で私が名乗り出るのは愚策です)

己の場所を思い出し陛下の傍へ


「陛下・・・」

「どうしたルルシル、いったいこれはどういう状況だ?」

大体は把握しているのか少し困った笑みを浮かべるアルレシオ


「私は一画へ戻る途中でございました所、どうやらミュレ嬢が部屋を抜け出してきてしまったようで、他の方は庭園へ向かっている途中だそうです」

「抜け出して・・・あぁ、そうかでは、部屋へ連れて行ってやりなさい」

自身の護衛にと連れていた騎士へ命をすアルレシオ

「行くぞルルシル」

「はっ、しかし私は今・・・」

「ん?どうした?」

「いえ・・・陛下お会いいただきたいお方がおりまして」

視線をミリアへ向けるルルシル

(え、待ってまさか)

すっと頭を下げ「こちらにフィ」

「あー!!ルルシル様!大変御髪にケトの幼虫が!!!」

「何?!」

「きゃぁ!!」

-ケトの幼虫-それは茶と黒の毛がびっしりと生えよく見たら玉虫色の皮膚をしている

成虫になったら人の膝丈までの大きさになると言われている、当世界の生き物である。

アルレシオの大嫌いな


すっと距離を取るアルレシオ、フィオ候補者たちも遠ざかる

「・・・」

そこへルルシルへとミリアが近づき

{ルルシル!あなたこの場で私が誰かなんて言ったっら大混乱でしょうが!}

{しかし、貴女を一人にはできません!}

{今までだって一人でしたし、あと少し待つくらいできます!こんな感情激しく地位もある方々に衝撃の告白なんてしたら、今後が針のむしろです!}

{しかし

「あー取れました!なぁんだ、すみませんケトではなくただの糸でした!申し訳ありませんっ」


「糸・・・」

「なんて人騒がせな」

「ケトではなくイト、ふふふ」

(侍女さん達の中にダジャレがお好きな方が紛れている様子ですが、まぁこれくらいで罰は無いでしょう)

ふぅと一息ついたあと


「と、とにかく皆あまり騒がしくしない様に」

と一言告げ去ろうとする陛下


そこへ

「陛下、申し上げたき事柄がございます」

静かに進みでるニーナ公爵令嬢



「ん?どうしたのだ?」

「本日はミュレさんと前王陛下がお会いになると伺いましたが」

「あぁ、そうだね、今日は・・・」

「その必要はないかと・・・わたくし、朝から庭園へ行きたくしょうがなかったのですが、今はっきりと思い出しました、庭園の東屋で陛下としたあの約束を・・・」


皆が驚愕に目を開く

(約束・・・それは陛下と私だけの大切な)ミリアもじっとニーナを見つめる


「それは、本当かい?」冷静さを取り戻したアルレシオがニーナをみて告げる

「は、はい、これがフィオレンティーナであった時の私の記憶であるのか、確かめたく」

「・・・わかった、今日はニーナ嬢と」

「そんな!わ、私も思い出しましたっ前王陛下との庭でした約束!!」

と叫ぶミュレ

「まぁ」と

それは苦々しく見つめるニーナ

そんな二人を静かに見つめる伯爵家令嬢クルル


「解った今日は三人共に会いなさい、父には私から伝えよう」

真剣な表情のアルレシオ

「ルルシル、父上にお伝えして庭園へ来ていただこう」

「は・・・しかし」

「どうした?」

「陛下」(お待ちしていた方はすぐそばに、おそばにいるのです、どんなに待った事か・・・)


とそこへ

「その必要は無い、私はここにいる」

すっと柱の陰から出てきたのはアウレンティーニであった。




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