表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【5/2コミカライズ一巻発売】【完結保証】およそ100年幽閉されていた魔術師夫婦は世界を巡る  作者: 吉野茉莉
第三話 名誉ある死

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/35

第三話 名誉ある死 ⑨

「私は君の行動をできれば尊重したい」


 宿屋について、腰をベッドに下ろして静かな声でアランが言った。治療魔術のせいで疲れているのかもしれない。


「だけど、今回は無謀すぎるし、私たちにとって利益がない。責任もない。彼らは望んで戦っている」


「それは、誤解かもしれない。それに」


「なに?」


 立ったままの私がアランに近づく。


「あんな言われ方をされたままでいいの? 国家魔術師が役に立たないなんて」


「エミーリア、君はそれを気にしていたのか。別に今さらどうこう言われてもなんとも思わないよ。チェンミィがそう言うのも尤もだ。この手の話は百年前でもされてきたし、私の籍がまだあるとも思わないしね。私は『元』に過ぎない。これを機会に服装も変えたっていいよ」


「私が、よくない」


「どうして?」


「師匠が貶されて、黙っている弟子はいない」


「は、はは」


「それに今は夫が貶されたのも同じ、それに怒らないなら、私はあなたの妻じゃない」


「わかったよ、明日、一度だけ試す。それで没交渉なら素直に引き下がる。それでいいね? 私たちは私たちの安全を優先する」


「ありがとう、アラン」


 アランが手で私を呼ぶ。


 私がアランの手に触れると、勢いよくアランは私を引っ張った。そのままアランに抱きしめられたままベッドに倒れ込む。


「君に何かあったら、私も死ぬということを忘れないように」


「うん」


「わかったならよし、魔力補充のためこのまま少し眠りたい」


 そう言い切るかどうかで、アランは寝息を立てていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コミカライズ!
【竹コミ!連載中】およそ100年幽閉されていた魔術師夫婦は世界を巡る
https://img1.mitemin.net/l4/90/fodt3yjskqbv6s8iiav1mnhlq20_1bze_xc_hi_ezfd.jpg

【2026/5/2】1巻発売!
およそ100年幽閉されていた魔術師夫婦は世界を巡る
4iu4ejfi7tdcgm7fcllo8fwal7k8_5y2_rs_14v_osst.jpg.580.jpg
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ