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第十話 最初の弟子 ⑥
アンナリーゼに案内されて私たちは学校の一室にいた。三人はアンナリーゼの作った食事を食べ、その間アンナリーゼはマリアとの思い出話をしていた。彼女は私たちに話しているようで、ほとんどアランに言っていて、私のことはいないようなものとして扱っていた。先生のことを慕っていたのであれば、私の存在自体が疎ましく思っていてもおかしくない。
部屋に戻ってからもアランはずっと無言のままだった。私から話しかけるにも、何をどう言っていいのか、うまく言葉がまとまらない。
そのまま私たちは二人が並ぶにしては狭いベッドで横になって天井を見上げている。
「私は……、マリアさんのことは何も知らないけど……、どうするかはアランが決めるべきだと思う」
私が言ったこの言葉は本心であり、卑怯な言葉でもある。
アランにマリアの復活を選ばない、という選択肢を与えているような言い方だから。選択権がアランにあると言っているようで、間接的に私はそれを望んでいない、と伝えているようなものだ。
「そうだね」
アランにそれは伝わってしまっているだろう。
アランはそれだけを言った。






