三つの扉
「此処ですニャ。」
ヴェルに案内されて来たのは古びた大扉の前。
大扉は三つ在り、扉には文字が彫られていた。
一つ目の扉には“未来を見通せし資格を持つ者 扉を開けたまえ”。
二つ目の扉には”過去を知りし権利を持つ者 扉を開けたまえ”。
三つ目の扉には“真実に恵まれし能力を持つ者 扉を開けたまえ”。
ヴェルは二つ目の扉の前で足を止めた。
「この部屋に・・・・」
「そうですニャ。けど、この扉から先はあニャただけが行って下さいニャ。」
「私だけが・・・」
楓雷は扉に手を掛ける。
「頑張って下さいニャ。きっとあニャたの知りたい過去は見る者も辛い過去だと思いますニャン。」
楓雷は大きく深呼吸をしてから扉を開けた。
「ギギ・・・・ッ」
扉を開けるとヒンヤリとした空気が肌を撫でた。
「・・・・・・・」
楓雷は慎重に足を踏み入れる。
部屋はドーム状で魔法で遮っているのか、太陽の光が殆んど入って来ない。
大理石の床を楓雷は歩く。
部屋の真ん中に円柱の石机が置いてある。
その上に重々しく乗せられた本が『過去の書』だろう。
かなりの大きさだ。
表紙に蒼色のひし形の宝石が嵌められ、休む事無く蒼い柔らかな光を放っている。
楓雷は、本の上に手を置いた。
「頼む・・・・私の知りたい過去を教えてくれ・・・・あの日・・・私と琥蝶に何が起こったのか・・・」
楓雷がそう本に話し掛けると宝石が一瞬強く輝いた。
楓雷は、ゆっくりと本の一ページ目を開く。
本から強い光が溢れ出し、楓雷の頭の中にある映像が流れ出した・・・・・
すみません。過去は次回に書きます。
ちょっと時間が無くて・・・・




