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呪われた装備でハック&スラッシュ! ~異世界で神すら把握できないスキル使って呪い装備のコーディネートします~  作者: 馬ノ やすら
第四章~

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【第99話】金級

改めてダンジョンの攻略を始めた翌日、俺は忘れない内に精算をしに商業ギルドと冒険者ギルドに向かうことにした。

まず向ったのは商業ギルドだ。

俺は既に受付には顔パス状態なので直ぐにバレッサに用件ですかと聞かれるが、今日は精算に来たことを伝えると「やはり、バレッサの案件のようですね。」と待合室で何時もの様に待つ事になった。


「おはようございます、ススム様。ようやく精算に来て頂けたようで何よりです。」

いつにも増して笑顔に迫力があるバレッサに気圧されながら挨拶をする。

「あはは・・・。どうもすみませんでした。」

「はあ。全く本当に欲のない。精算なんて商人であれば何を持ってしても優先される事項ですのにそれが一番後回しだとは・・・。さて、本題ですがまずススム様は各種登録商品の種類や実際の販売数を鑑み正式に『金級商人』として認められることになりました。」

「『金級』ですか?あれ?順当に行けば四角銀級では?」

「あれだけの実績がありながら逆に四角銀級のハズ無いじゃないですか・・・。」

バレッサは額に手を当てほとほと呆れている様子だ。


俺は精算をしてもらっている間に軽く『金級商人』についてのレクチャーを受けることになる。

「金級商人は副ギルドマスター以上になるためには必須の資格となります。」

「という事はバレッサさんも金級以上なんですね。」

「はい。私は金級です。ちなみに金以上になると四角級は廃止となり単純に金→白金→ミスリルとなります。ちなみに現在ミスリル級の商人は世界でたった一人になります。」

「へえ・・・。ちなみにどなたなんです?」

「世界商人協会会長です。」

「ああ、なるほど・・・。」

「個人的にススム様は其内に白金級にはほぼ間違いなく昇格の話があると思いますのでそれは先に言っておきます。」

「ええ?銀級でも持て余してたのにですか?」

俺がそんな愚痴を溢すとバレッサから無言の笑顔の圧が飛んできた。

「あ、はい・・・。心の隅に置いておきます。」


どうやら話によると『金級』になったからと言ってノルマなどはないし、特別な優遇措置も無いそうだ。

実績の証である名誉階級に近いものらしいので俺は了承するとすぐに『金級』の商業者登録票が届く。

どうやら先んじて作ってあったようだが、中々俺が取りに来ないので内心ハラハラしていたようだ。


「では、銀級の商業者登録票をお預かりいたしまして、こちらがその金級の商業者登録票になります。」

「ありがたく頂戴致します。」

俺はそうして受領証を書き正式に『金級商人』となったのだった。

続けて今までの商品登録をしていた品の全製品と冒険者になりたての頃から地味に続いている薬草類の精算が行われることになり、報酬金が書かれた書類が持ってこられた。

うーん・・・。0が一杯だ・・・。

もう良くわからんことになっている。

とりあえず俺は言われるままに貰ったばかりの商業者登録票に全額を入れる。

そして学校の資金、すなわち文房具類の売上を基金としているためそちらに文房具類の売上を学校運用様の口座に入れる。

どうやら売上の半分以上は文房具類が締めているようだ。

話によるとこの街『オーロ・ヴァレンツ』から始まった文房具類の有用性は一気に広まり国を超え各ギルドや機関などで非常に重宝されているとのことだった。


「まあ、とりあえずこれだけあれば学校の方は大丈夫そうですね。」

「学校は大丈夫かもしれませんが、売上を整理する為の税理士は雇っているのですか?」

俺はそう言われ顔面蒼白となる。

そうだ、今までは適当に報奨金を貰っていたが今は立派な一市民なので当然であるが税についての申告が必要になる。

だが冒険者の感覚が抜けておらず収入関係の整理を全くしてこなかった。

俺はそれに気が付きアワアワしていると「そんなことだろうと思っていました。」とバレッサが既に俺専用に税理士を雇ってくれているとのことだった。

既にその人物は先行して仕事をしており、後は正式に契約を結べばいいだけとのことだったので俺は心の中で涙を流し喜びながら差し出された契約書にサインをする。

ちなみにその人物は学校関係の処理もしてくれているようだ。

ああ、神がここにいた!!


俺が久しぶりに地上の神々に感謝をしているとバレッサより、早くアウレリアのところに行き冒険者の方の精算をしてきて下さいと言われるのでさっさと退散し冒険者ギルドに向かうことにした。

冒険者ギルドの受付にアウレリアに会いたいと言うとそそくさと奥の部屋に通されるがどうも受付の様子がおかしかった。


「ようやく来たか、このバカモンが。」

明らかにアウレリアの機嫌が悪い。

「あはは・・・。ようやく来ました。どうもすみません。」

「全く。ここまで欲が無い冒険者というのは初めてあったかも知れん。」

「先程バレッサさんに同じ事を言われました。」

俺がそう言うとアウレリアはそれは深い深いため息を吐いていた。


「この間、お前が冒険者ギルドに一任したスタンピードの件、ようやく処理ができたぞ。」

「ああ、そんな事もありましたね。」

「お前なあ・・・。まあ良い。結果としてお前は正式に『金級冒険者』として承認された。それとスタンピードについての緊急依頼報酬が出ている。確認しろ。」

そう言われ机に並べられた書類を確認する。

わ、わぁ・・・。

こっちも0が一杯だ・・・。


「何だってこんなに報酬金が出るんですか?」

「はあ?それはそうだろう。本来なら一都市中の冒険者や兵は勿論、物資も大量に使うんだぞ。それをたった一人で事も無げに終わらせ実質的な損害もほぼ無いんだ。それだけの報酬が出るに決まってるだろう。」

「は、はあ・・・。あ、そう言えばこの冒険者の報奨金って課税の対象ですか?」

「うん?何だって急に。」

「いや、先程商業ギルドに行き精算をしたんですがその際に税関系のことを突っ込まれまして。商業ギルドでは先んじてバレッサさんが税理士さんを僕用に税理士さんを雇ってくれていたので首の皮一枚で助かったんですが、冒険者の報奨金ってどうなのかなって?」

「ああ、それなら問題ない。そんなことだろうと、バレッサから前もって言われていてその税理士に冒険者としての報奨金も投げているからな。」

神!!

神がここにもいた!!

こういう人達をシゴデキと言うんだろうな・・・。


「全く。金級冒険者なんて久しぶりに出たというのに心配事が税関係とは・・・。まあいい。確認したら書類にサインして。」

俺はさささーっとサインを終え早々に冒険者証も取り上げられ、ぽいっと金級冒険者証を渡された。

その後階級について話を聞いたが基本的に商業ギルドと同じで金以上は四角級は廃止になるようだ。

「次はないぞ?」

「善処します・・・。」


こうして俺は商業ギルド及び冒険者ギルドにおいて『金級』となったのだった。

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― 新着の感想 ―
こんにちは。 >心配事は税関係 リアルでもそうですが、税金の取り立てはある意味893以上に厳しい&しつこいですからなぁ…ススムさんが心配するのもしょうがないですね。う~ん世の中ってやつは世知辛い!
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