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呪われた装備でハック&スラッシュ! ~異世界で神すら把握できないスキル使って呪い装備のコーディネートします~  作者: 馬ノ やすら
第四章~

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【第98話】白き双頭の獅子

『ダンジョンの入口を発見しました。』

名前:“枯れた地で” “吠える” “獅子達の” ダンジョン

推奨レベル:37


俺は久しぶりにダンジョンを攻略するために作り上げた【呪われた】ピースのみで作った鍵を使いダンジョンへと侵入する。

侵入先は枯れ果てた大地であり、一瞬にして元いた景色とは大きく変わる感覚に懐かしさを覚える。

『今日は久しぶりに御主人とお散歩なの!』

ポチは久しぶりのダンジョン攻略に興奮している様子。


「ポチ、お散歩じゃなくてダンジョン攻略な。危ないからいつもみたいにしてるんだぞ。」

『わかったのー。』


『気配察知(LV3)』と『地図(マップ)』を全開にして警戒すれば端々に敵性反応の固まりが何箇所かに存在しているようなのでセオリー通り、俺はそれを一箇所一箇所潰していくことにした。

基本的に火力を強化しており、尚且つ連鎖でメテオフォールが発生している状態なのでほぼ一撃で範囲内の複数反応は消え去る。

「我ながらばかみたいな攻撃力だな。それに今回は【呪われた】ダンジョンピース3個で構成されているダンジョンだからか経験値が100%の状態で入ってきて美味しいな。」


俺は折角入る、経験値を余す所なく回収する様に多少遠回りでも抜けがないように敵を殲滅していく。

当然、その敵が居たであろう場所には恐ら現状のLUKではドロップがしなくなっているであろうアイテムについても、【呪われた】ダンジョンピース3個であれば例外的にドロップするのを確認しているのでアイテムの回収も怠らない。


そんな中で今日は通常の戦利品(ドロップ)から一つ非常に良いものを見つけることが出来た。

「これは・・・!ルーンだ!」

ルーンは【呪われた宝石】として通常ルートでは流通しない宝石であったが、なんと初めて戦利品(ドロップ)として得ることが出来た。

ただ、今はダンジョンの時間の流れが外の時間の流れとどう違っているかはわからないため、内容は確認せずに一刻も早くダンジョンの攻略を目指す。


前進→倒す→休む→前進→etc...を続けていけば当然たどり着く先はボス部屋だ。

このダンジョンは現在のレベルよりも推奨レベルが+2であったがやはりスキル構成をしっかりしている現在の状況であれば+2程度であれば特に問題は起きない。


俺はしっかりと休みMPとリキャストを回復させ、突発的な先頭に備え防御型にしてからボス部屋の門を開く。

門の先も結局代わり映えのしない枯れ果てた荒野であったが、目の前の大きな岩場に一頭の双頭の白い獅子が寝座っていた。

俺は常に【気配遮断(LV3)】を使用しているため、通常の敵には気が付かれずに進行することが出来たが、やはりレベルが上の存在になるとその高価が薄まる、または完全に看破されるようであり、この双頭の白い獅子も俺の存在に気が付く。


来る!


俺は咄嗟にそう感じ、一瞬で『土の防壁(ストーンウォール)』を唱える。

唱え終わると同時に突っ込んでくる双頭の白い獅子だったが、当然俺の張った『土の防壁(ストーンウォール)』に攻撃を阻まれるどころか全方位を棘だらけの壁に囲まれ身動き一つできなくなる。


「あぶねー・・・。ビルド切り替えが無かったら何度死んでるかわからんな。」

俺はそう言いながら距離を取る。

囚われている双頭の白い獅子とは反対に付く頃には既に地面は地に濡れていたことから相当な出血ダメージを受けていることが容易に想像できた。


「さて、終わらせようか。」

俺は一気に終わらせるために召喚型に切り替える。

ビルドを切り替えたことにより獅子を拘束していた岩の壁は消え去るが、それと同時に氷の上位精霊たちが既に顕現している。


双頭の獅子は自身が圧倒的に不利に立たさていると野生の勘で気が付き交代しようとするも、出血ダメージが大きく上手く動くことは出来ない。

そして突き刺さる音速で放たれる氷のビーム。

一瞬にして放たれた氷のビームが全て双頭の獅子に突き刺さると同時に一気に凍り、そして砕け散る。


経験値が大きく入り、レベルが1上がったことで戦闘が終了したことが分かる。

「ふう、討伐完了っと。」

俺が久しぶりのダンジョン攻略で汗を流しているとポチがフードから飛び出し吠えている。

『御主人!御主人!!』

「ん?おお!これは!!」

双頭の獅子が崩れ去った後には強い金色に光る帽子が一つ落ちている。

この色から察するにユニーク以上の装備で間違いないだろうな。


『あおーーーん!』

ポチがすかさずその戦利品に向かい吠えるとポチの体が光を発し、ヴェリティアの加護が恐らく発動する。

「ポチ、ご苦労さま。」

『でへへ。』

俺はポチと帽子を回収し崩れ始めたダンジョンより脱出する。


脱出した先は自身の家の庭だが、既に日が暮れ夜になっていた。

「うん?今回は初めて時間の進みが早いパターンか。フィルル?」

『お帰りなさいませ!ススム様。』

「ただいま。俺がダンジョンに突入してからどれくらい時間が経ってる?」

『丁度12時間と行ったところですね。現在は夜の21時です。』

「ふーむ、そうか。おおよそ4倍近く時間の流れが違う感じだったな。」

『お湯の準備は直ぐに出来ますのでお風呂に入られますか?』

「流石フィルル。頼むよー。あぁ疲れた・・・。」


俺は用意してもらった風呂にポチと一緒に入り、汚れを落としさっぱりした所でリビングに行くとサーシャとアリスたちが待っていた。

「おかえり!今日は遅かったねえ?」

「お帰りなさいませ。若干心配致しました。」

「只今戻りました。寝ていてくださって良かったのに。」

「そうは言っても心配だったしねえ?」

「ええ、それにアリスと一緒にお話しながら待ってましたから。」

「あはは。そうなんだ。」

「それよりも!今日の戦利品はどうでした?」

「・・・。全く。あ、上級の鑑定道具があれば・・・。」

「既にこちらで準備済みです!」


ばーん!といった効果音とともにサーシャは床に各種鑑定道具を広げて準備は万全と行ったところだった。

「あ、はい。」

俺はいそいそと今日、手に入れたアイテムを二つ取り出す。

「今日は2個だけだったんですか?」

「そうだねえ。LUKが著しく下がり始めてから戦利品は本当に少なくなったね。まあ正直お金には困ってないから良いんだけどさ。」

「あ、ススム君。バレッサさんから伝言で、一度精算しろってさ。アウレリアさんの所にも寄るようにって!」

「忘れてました・・・。明日にでも行ってきます。」


回収してきた【呪われた装備】の帽子を見ると等級はやはりユニークとなっていたのでサーシャにお願いをする。

早速サーシャは小躍りしながら鑑定すると以下のような結果となった。


【ユニーク:初心忘れずの帽子(加護)】

効果:HP-10、INT+13、MND+10、LUK-12

鑑定効果:全ての魔法属性が【基本魔法】の属性を帯びる。【基本魔法】の攻撃力が20%上がり、再使用時間が25%短くなる。

加護効果:【基本魔法】のレベルが2上昇する。

加護:女神ヴェリティアの加護

空きスロット:2


俺はその性能を見た瞬間汗が止まらなかった。

な、なんつう性能だこれ!

これ一つでファイアボールは現状だとLV5になって無詠唱になるし、全ての魔法が元々【防御系】だろうと【召喚系】だろうとそれに加えて【基本魔法系】の属性が付与されるので更に効果や威力が強化される。


例えばだが、メテオフォールは以下の様になる。


『メテオフォール【LV3】:火属性の特殊魔法。範囲攻撃であり広範囲の目標に対し隕石が降り注ぐ。着弾時に炎上効果を発生させる。威力が最大まで強化され、詠唱時間の100%を短縮する。消費MP30。再使用間隔120秒。この魔法は現在最大LVである。』


それがこの初心忘れずの帽子(加護)を装備すれば以下のようになる。


『メテオフォール【LV5(+2)】:火属性の特殊+基本魔法。範囲攻撃であり広範囲の目標に対し隕石が降り注ぐ。着弾時に炎上効果を発生させる。威力が最大まで強化され更に威力が【+20%】上昇し、詠唱時間の100%を短縮する。消費MP30。再使用間隔120秒。この魔法は現在最大LV+2である。』


「う、うーん・・・。」

サーシャは呪われたユニーク級装備に興奮していたが正直これは威力が桁違いに上がっているので気をつけねば大変なことになる。


『御主人!あのキラキラは?』

俺が絶句しているとポチが話しかけてきた。

「うん?あー・・・。そう言えばルーンも今日は戦利品であったんだな。」

俺が途中で拾った初めての自分で得たルーンを取り出すと小躍りしていたサーシャがざざざ!っと近づいてきて俺のルーンを観察し始めた。


「初めて見る模様ですねえ。」

「そうだね。えっと・・・。」


【ルーン石:シャン】

効果:【奥義】または【究極】スキルの再使用時間(リキャスト)を1秒短縮する。


「うーん・・・。これはまだ使えそうにないな。」

「えー、そうなんですかあ?残念です。」

サーシャは明らかにしょぼくれていたが、あくまで【現段階でまだ使えない】だけであり、性能としてはとんでもないものだった。


奥義または究極スキルとは、スキルツリーで最も下段の位置にあり習得するのにも条件があるという特殊なスキルだ。

基本的に【奥義】または【究極】はクラスによって呼び方が違うようだが、魔法使いの場合は【究極魔法】となる。

これは最低でもレベルが40にならないとスキルポイントを振ることが出来ないという縛りがある。

今回のダンジョンによって俺のレベルはレベル36になったので、後レベルを4上げればこのルーンはとんでもない力を発揮してくれるだろう。

なので俺はこのルーンを大切に保管することにした。


「さて、夜も遅くなってきましたし今日はこの辺でお開きにしましょう。」

「「はーい。」」


日が明けたら商業ギルドと冒険者ギルドで久しぶりの精算しないとな・・・。


名前:ススム

二つ名:呪われた亡霊(カースド・ファントム)

職業:魔法使い

年齢:20才

出身地:不明

種族:ヒューマン

レベル:36

残りSP:1

各ステータス:HP:27(-10)、MP:83(+30)、STR:44(+8)、VIT:46(+11)、AGI:36(-4)、MND:66(+17)、INT:114(+54)、LUK:-54(-44)

初期スキル:言語理解、ハックアンドスラッシュ

装備済み:【呪】初心忘れずの帽子(加護)、【呪】太陽落焔(たいようらくえん)の杖、鉄の腕輪、【呪】鉄のバックラー(ミル=ゼィ)、【呪】ホーンラビットの皮の手袋、【呪】魔術師のローブ、【呪】魔術師のズボン(加護)

ペット:ポチ(ヴェリデヴォルフ:女神ヴェリティアの加護)

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