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呪われた装備でハック&スラッシュ! ~異世界で神すら把握できないスキル使って呪い装備のコーディネートします~  作者: 馬ノ やすら
第四章~

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【第100話】新たなルーン

俺が商業及び冒険者として金級となった話はあっという間にスラム街内で広がった。

「「「おはようございます!」」」

目に入った途端一斉に頭を下げ挨拶をしてくる自警団の面々。

「お、おはよう・・・。」

俺は困惑しながら挨拶を返すと今度は町の住民達から黄色い声が飛んでくる。

「ススム様だあ!」

「あはは・・・。」

俺は振られた手を振り返す。


各担当者に問題等無いかの確認と日報を受け取る際も住民たちからの熱い視線は勿論担当商業ギルド員からも尊敬の眼差しで見られて眩しすぎた。

俺は逃げるように必要なものを手に入れ学校に逃げ込むがそこは未だに一部は自警団の詰め所だ。

当然自警団の面々からは厚い朝の挨拶が飛んでくると同時にルビアとブルが現れたかと思うと俺のことをからかい出した。

「おーおー、有名人のご登場だ。」

「お前もか・・・。帰る。」

俺はくるっと踵を返し帰ろうとするとルビアは慌てて謝罪してきた。

「冗談だって!お前は本当にこういうのが通じないな!」

「僕はそういうのは苦手なんだよ。全く。」

俺がそう言って不貞腐れるとブルだけは態度が違い純粋に祝ってくれる。


「金級冒険者おめでとう。素直に尊敬する。」

「あ、ああ。ありがとう。」

「だけどこれでここも、鉄壁だな。国家事業としての証となる旗が掲げられ、更にはその管理者は金級冒険者のススムだ。どれだけの馬鹿でも手を出したらどうなるかくらいは分かるはずだ。」

「まあ、そういうことなら抑止力として俺の名前を使うくらいは構わないさ。それでここが守れるならな。そう言えば日報を見ているが最近狩りの調子が良いみたいだな。肉の調達量が多くなっているようで安心した。」

「ああ、それはコイツのお陰だな。」

ルビアはそう言うと俺が以前譲渡した短剣を取り出し器用にくるくると回転させる。


「コイツのおかげで非常効率良く索敵が出来るようになったし仕留める際も綺麗に仕留められる。お陰で皮の損傷も少ないから教えてもらった収納鞄(マジックバック)解体方法と合わせて上等な皮も手に入る様になった。」

俺は収納鞄(マジックバック)解体方法が冒険者ギルドより公表された頃に代金を立て替え、自警団の面々に冒険者ギルドの解体場へ連れていき獲物の解体を体験させその後収納鞄(マジックバック)解体方法を覚えさせた。

お陰で今では効率良く、食肉を自給出来ているようだ。


「まあ、この町の住民達が腹いっぱいに飯を食える機会が何度も生まれてきたって言うなら俺はそれで満足だ。」

「その点についちゃ感謝してもしきれねえよ。で、次のダンジョン攻略のタイミングは?」

「当初の予定通り、3日間に一回のペースだ。」

「わかった。呉れ呉れも気を付けてな。」

珍しいルビアの心配しているという一言に俺は驚きながらも、返事を返す。

「そっちもな。じゃあ俺はこの後ギルド員向けの講習に行くからな。」


そう言い残し俺は商業ギルドに向かう。

この受講もまだ開始して日が経っていないにも関わらず日に日に人気が出てきており追加の受講ができないかと相談があるくらいだった。

有難いことに、全ての受講には基本的にバレッサが参加してくれており参加できなかった者たちへの配慮をしてくれているらしいので非常に助かっている。


「では今日はここまでにしましょうか。」

今日一日の受講を終えるとバレッサが一人の少女を連れてやってきた。

その少女は必ず今までの受講には全て参加し、とりわけそろばん教室では一番の使い手になるのではないかと思えるくらい成長が早い人物だったので良く覚えている。


「ススム様。紹介させて下さい。ススム様の税処理を担当してくださっている税理士のヴィオレです。」

「ヴィ、ヴィ、ヴィ、ヴィオレですー!」

そう言いガバっと頭を下げる税理士のヴィオレだったが、俺は昨日の話を思い出し俺の絶対的な窮地を救ってくれた税理士だということを思い出し俺は思わず声を上げた。

「おおおーーー!貴方が!ススムです!本当に助かっております。かなり厄介な仕事で大変だとは思いますが必要な物はドンドン教えてください。これからもよろしくお願いしますね。」


どうやらヴィオレは人一倍人見知りなようで中々ギルド員としての仕事も上手く行っていなかったところ、俺のそろばんに非常に強い興味を持ってくれ、そこから進んで税処理を引き受けることを願い出たとのことだった。


夜になり、皆が帰宅して来た時に俺はサーシャにお願いをする。

「サーシャさん、お願いなんですが明日ってサーシャさんが持っている『ルーン』を見せてもらうことは出来ますか?」

「ふっふっふー!そう来ると思って実は既に持ってきております!セリルー!」

「はい、サーシャ様。」

セリルが自身の収納鞄(マジックバック)からルーンが収納された宝石箱を取り出してくれる。


「昨日の戦利品でルーンが合ったので、それに組み合わせるために必要なのではないかと思い用意しておきました。」

「流石、サーシャさん。」

「もっと褒めてくれても良いんですよー!!んがぁ!」

サーシャが例の如く調子に乗り始めた所でセリルによって顔面を捕まれる。


「ススム様。こちらになりますのでどうぞごゆっくり。」

「ありがとう、セリルさん。」

サーシャがセリルとブーブー言い合っているのを横目に俺は昨日手に入ったルーンに合う、もう一つのルーンを選ぶ。

もしここに無い様であれば、最悪ミストヴェイルの『常闇の装具屋』に行く必要があるだろう。

だが、そんな心配を他所に俺が求めていたルーンはあっさりと見つかった。


「あった。これだ・・・。」


【ルーン石:アッセ】

効果:【基本魔法】が当たる。


俺が一つのルーン石を選ぶと後ろでギャースカやっていたサーシャ達が静かになり一気に俺の近くに来た。

「おー、今回はそれなんですね?それで、それをどうするんですか?」

サーシャはその後にどうするのかと興味津々なようで俺に聞いてくる。

「そう言えば未だにルーンの詳細は未知なんでしたっけ。」

「そうなんです。なので見せて頂ければお安く致します!」

「ふーむ。では情報を秘匿してくれるとお約束してくださるのでしたら。」

「む、そう来ましたか。流石は金級商人ですね。良いでしょー!それを一つ25,000ミラルでお譲り致します。」

「お、結構安いですね。」

「はい。では交渉成立ですね!契約魔法で縛りますか?」

「まさか。僕とサーシャさんの仲でそんな物必要ないでしょう。信じていますから。」

俺がそう言うとサーシャは照れて顔を赤くしていた。

「うー、サーシャずるいなあ。私も言って欲しいなー。」

アリスが俺達のやり取りを見ていてそんな事を言ってきた。

「勿論アリスさんも信じていますよ。」

「ふふ。満足です!」


俺は昨日手に入れた、初心忘れずの帽子を取り出し、更にルーン石の『シャン』と今買ったばかりの『アッセ』を準備する。

そうして俺はその二つのルーン石を初心忘れずの帽子にそっと近づけるとルーン石は初心忘れずの帽子に吸い込まれるように装着される。

最終的に初心忘れずの帽子は以下の様になった。


【ユニーク:初心忘れずの帽子(加護)】

効果:HP-10、INT+13、MND+10、LUK-12

鑑定効果:全ての魔法属性が【基本魔法】の属性を帯びる。【基本魔法】の攻撃力が20%上がり、再使用時間が25%短くなる。

加護効果:【基本魔法】のレベルが2上昇する。

加護:女神ヴェリティアの加護

空きスロット:無し

装着済み宝石:アッセ=シャン

効果:【基本魔法】が当たると【奥義】または【究極】スキルの再使用時間(リキャスト)を1秒短縮する。


サーシャ達は初めて見るルーンの正しい使い方に感動していたようで声を失っていた。

それにしてもこれでユニーク等級とか・・・。

何だろうこの世界の等級が良く分からないんだよなあ。

ただ今までは基本的に【呪われた装備】基準で考えているのでいつかは通常の装備を見に行くのも良いかも知れない。

まあでもこの装備品は真の性能が発揮されるのはレベルが40になり【究極魔法】を使えるようになってからだ。

今から非常に楽しみである。

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