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ゴブリン成長記〜ゴブリンに生まれ変わって〜  作者: sith


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生誕-5


…って、ええええええええええええぇ!!


本当に消えちゃったよ!


いらないって考えただけで、スキルって消えるの!?


どうすんのこれ!


まず、転生特典って何だよ!?


一度も、聞いてないんですけど!?


【対象者の転生特典は、既に存在しません。】




…はぁあああああああ!?


勝手に使われて、もうないの!?


いや、いらないよ 、とか考えたけどね!?


さすがに酷くない!?


だって、いらないよって考えただけで、たった一つの転生特典が、自動的に使われるとは思わないよね!?普通!


はぁ、はぁ。


一回、落ち着こう。


ふぅ…………………………。


少しだけ、頭が冷えて来た。


うん。まずは、


「ステータス・オープン」


【名前】なし


【種族】子ゴブリン


【レベル】3


【スキル】《スキル取得・上達補正》《引っ掻く》 《噛み付く》 《夜目》 《悪食》 《連携:レベル3》 《ゴブリン語:レベル1》 《言語理解:レベル6》 《日本語:レベル6》 《計算:レベル8》 《英語:レベル1》 《図工:レベル1》 《料理:レベル3》《泥団子:レベル8》《鬼ごっこ:レベル1》《隠れ鬼:レベル6》 《体術:レベル2》 《剣術:レベル1》



おおぅ。少しスッキリしたね。


スポーツ系と掃除、etcが消えたのかな?


英語とか日本語は残ったんだ。


まぁ、日本語のスキルが消えるとどうなるか分からないから良かったかな。


自分以外の転生者に会うかもしれないしね。


まぁ、僕ゴブリンだけど!


会ったら、瞬殺されそうだけど!


いや、ゴブリンだからこそ日本語や英語を話せないと、問答無用で殺されると考えれば必要かな。


あと、まだ異世界の標準語が分からないしね。


他にも、可能性としては、最近のラノベでよくある、昔の転生者が書き残したものや遺跡が存在するかもしれないからね。


あ、英語だったら、辞書ないから読める気がしないよ。


っていうか、話せる気もしないよ!


レベル1だしね!


ふぅ。まだ少し落ち着けてないかな。


うん。上からもう一度落ち着いて見ていこう。


まず、名前はなし、か。


生まれてからすぐに蹴り飛ばされたもんね。


名前なんて付けられてないか。


そういえば、前世の名前も家族も思い出せないな。


自分が前世でやって来た事は思い出せるのに、他の人のことが全く思い出せない。


そして、頭ではそれが悲しい事で、恐ろしい事だと理解出来るのに、心は全く悲しいとも、辛いとも思ってない。


人との思い出が、全く思い出せないからだろうか。そのためか、些細な問題だと感じてしまう。


まぁ、良っか、と。



次は種族か。「子ゴブリン」って種族なんだ…。


レベルは3と。


ゴブリンになるには、レベルが必要なのか。それとも、時間の経過による成長が必要なんだろうか。


レベルが上がれば、身体能力が上がるって事で良いのかな?


今更だけど、早めに確かめないといけないかな。


と考えながら、自身の身体を見てると、違和感に気づく。


あれ、昨日と比べると大きくなってる?


昨日、僕や広場で掴みあっていた子ゴブリンは、50cmぐらいだった気がする。


それに比べると、大きくなってるよね。


まぁ、鏡もないから、どのくらいかは、よく分からないけど。


こうなると、レベルが上がれば、すぐに子ゴブリンから進化出来るかもしれない!


しなくても、身長は、生死にかなり影響するだろうから早めにレベル上げときたいね。


引っ掻く、噛み付くで昨日子ゴブリンを倒したのかもしれないな。


そう思い、爪と牙を触ってみると予想以上に硬く、鋭くて驚く。


レベルがないけど、きちんとした武器を持つまではお世話になりそうだ。


夜目と悪食、連携、ゴブリン語、言語理解は、本当に有難い。


悪食があれば、生肉でも平気そうだ。頭ではなく、直感だけで確信出来る。


連携がレベル3なのは、前世の影響だろうか。


それにしては、バドミントンでダブルスなどもやっていたにも関わらず、低い気がする。


上がりにくいスキルなだけの可能性はあるけど。


ただ、心当たりはある。いや、ありまくるといっても過言ではない。


なんせ、僕はコミュ障だったからね!


なんでハイテンションなんだろ。


こういうところがいけなかったのかと考えてしまう。


うん。次は、計算かな。残ったんだね君。


レベル高いけど、数学は大の苦手なんだけど。。


これは、この世界の数学レベルが低いと考えていいのかな。


まぁ、今は深く考えても、しょうがないよね。


レベルが高いから、役に立ってくれることを祈ろう。


森で、計算は役に立たない気がするけどね、うん。


図工と料理は役に立ちそうだね。


料理も、僕得意じゃないはずなんだけど、レベルが3もあるなぁ。


体術と剣術は体育かな。


体術だけレベル2なのは、小中と空手をやってたからかな。


飛び級も出来ず、コツコツ上がって、初段に合格したら直ぐに辞めたけどね。


しかも、黒帯になったら親にパソコン買って貰えるから惰性でやっていたのと、運動神経などもあって、黒帯を誇れるほど強くもない。


あぁ、あともしかしたら体術は逆にこっちの世界平均が高いのかもしれないな。。魔物がいる世界だもんね。それに戦う人間がいるとしたら子供のお遊び空手はそんなものか。


というか、ゴブリンの身体で空手が少しできて役に立つのかな?


魔物相手に素手の技が、効くのか疑問だ。


同じゴブリン相手でも、素手は嫌だなぁ。


殴ると自分も痛いしね。


普通に、武器使いたいよね。


だから、剣術が、レベル1でもあるのは良いんだけど、剣って森に落ちてるのかなぁ……。


ゴブリンが持ってたら、絶対奪おう。


剣を使うのは、男の夢だからね!


っと、やっとステータスを見終わった。


これでステータスの確認が出来た。


あとは、実際の自分の身体かな?


そう考え、木の洞から、顔を出し、静かに回りを見渡し、匂いを嗅ぎ、耳を澄ます。


視力は凄く良い、視界良好だ。


と言っても、周りは、木ばっかだけど。


小さなものも見えるし、風景が美しく見える。


これは良いな、異世界の景色が良い所を回って見たくなるよ。


嗅覚は、よく分からないけど、まだ使いこなせてない気がする。


香水や花とかに、特に興味無かったせいか、前世も意識して、嗅覚を限界まで使おうなんてしたことがない。


なんなら、周りになんか臭くない?とか言われてもなにも気づかないタイプだ。


たしか哺乳類は、恐竜時代に恐竜がいる平地から逃げて、森、特に夜に活動していたために、鼻が良いやつが生き残ったらしいけど、現代の日本人って嗅覚は、特に使わないよね?


僕だけじゃないよね?


コーヒーの匂いを嗅いでも、種類による違いなんて分からないよね。


いや、ちゃんと、鼻の手入れはしてたけどね。うん。


聴覚も、自然の生活から離れ退化し、ヘッドホンなどでの爆音で傷付いた前世の耳よりは、断然優れているようで、色んな音が聞こえる。


今なら、音フェチなんて人が、存在する訳も理解できる。


そして、川の水が流れるような音も、僅かだけど聴くことが出来た。


方向も大体だけどわかる。


これは、幸先が良いね。


目、鼻、耳は、森でのサバイバルで非常に役に立ちそうだ。


触覚と味覚は、今はよく分からない。


今思ったけど、目も耳も鼻も良くて、悪食スキル持ってて、生まれて直ぐ動けるって、この世界のゴブリンは、凄い戦闘民族だなぁ。


これなら、意外とゴブリンの弱肉強食のヒエラルキーは、上位かも知れない


これで、魔物中の最低辺だったら、他の魔物はどんだけ強いのって感じだよね。


特に、僕なんていきなり他の子ゴブリンと殺し合いさせられたからね。


昨日のアレが、ゴブリン達のデフォで、子供の教育方針だったら怖いなぁ。


異世界が、凄く過酷なものに感じてしまうよ。


いや、アレがゴブリン達の嗜虐心とかを満たすものとかだったりすると、次僕が、他のゴブリンと会ってしまった時が、不安になるんだけどね。うん。


折角、ゴブリンの耳で川の方向が分かったことだし、川に向かって探索するとしますか。


持ってくものは、何もない!


というか、手持ちが無いからね!


だから、途中で何か落ちてたら、拾いたいんだけど。


落ちてるのかなぁ…。


最低、棍棒みたいなものが欲しいね。


ってそういえば、僕ゴブリンだから、爪と牙があるじゃん!


また、忘れてたよ。


なんとなく、その場で、引っ掻いたり、噛み付く練習をしてみる。


爪に毒とか、糞付ければ、人間にとっては脅威だろうなぁ。


そして、噛み付く練習をして、予想以上に口が大きく開いたことに驚く。


おおぉ、ゴブリンの口は、こんなに開くのか。


これなら、某ハンバーガー店のギガサイズでも一口でいけそうだ。


うん、これで確認は大体できたかな。


結局色々考えたり、確認したりで時間が掛かったけど、まだ日も明るい。


それに、川の方向が分かったから、無駄にさまよう必要も無くなったから結果良かったよね。


できれば川の近くに拠点を置きたいから、拠点にできそうな場所を探しながらいこう。

なければここに戻ってこようかな。 


では、今度こそ、行きますか!


ゴブリン生初めての、森の探索へ!!


いや、前世でもしたことないけどね。











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