はじまりのはじまり
それに、気がついたのは
少年がまだ、何も、発明なんてしていない頃でした
ある天気のいい日のことです
少年は、道端に咲く、一輪の小さな花を、見つけました
どこにでもある、珍しくもない花です
だけど、少年は、なぜか、とても、嬉しくなりました
そして、なぜか
もったいない
と思いました
少年は、首をかしげます
どうして、ぼくは、そう思うのだろうと
また、別の日
少年は、さらさらとふく、気持ちいい風を感じました
風はいつだって、ふいています
だけど、少年は、なぜか、とても、嬉しくなりました
そして、やっばり、また
もったいない
と思いました
どうしてと、少年は、やっばり、首をかしげます
また、別の日
少年は、大好きな、お菓子を、食べることができました
当然、少年は、とても、嬉しくなりました
なのに、今度は
すごく、もったいない
と思いました
胸が、急に痛くなり、少年は、怖くなります
ぼくは、病気なんじゃないだろうか、と
また、別の日
少年は、雨上がりの空に、大きな虹を、見つけました
虹は、とても、綺麗でした
少年は、とても、とても、感動しました
なのに、今度は
少年の胸は、とても、とても、冷たくなります
もう、少年は、怖くて、怖くて、耐えられません
次の日、少年は、お医者さんに、みてもらうことにしました
だけど、お医者さんは、どこも、悪くないと言うのです
そんなはずはないと、少年は、叫びます
胸が痛いのです
胸が苦しいのです
胸が冷たいのです
今、この時も、すごく
それを聞いた、お医者さんは、優しく、こう言いました
君は、寂しいんだよ、と
そして、こう続けます
だから、恋をしなさい、と
隣にいてくれる、誰かを、探しなさい、と
そうすれば、きっと、
よくなるから
こうして、少年の
恋の物語は、はじまりました
先人達の偉大さを痛感する日々です。どうしよう…とりあえず、ぼちぼちやってみます




