七泊目♪ 白いうなじがとっても綺麗♪
「おなかの音がぐぅってるよ!」
「先生もです〜」
「温泉たまごだけじゃ俺も食い足りないな!」
いっちゃんは温泉たまごを十個完食してました♪
オコジョはたまご好き?
「楽しいお風呂のあとは労働で我慢ができなくなったお腹の音にご褒美だね!
パティシエール夢楽ちゃんのスイーツが楽しみだよ!」
汗水流した労働からの天然露天風呂でさっぱり♪
湯上がり後の食事は格別おいしい?
「ほっぺが音速で落ちちゃうくらいに美味しいですよ〜」
「音速!?
営業再開に向けて、みんなで一泊二日体験することにしたものね?
“朝夕豪華スイーツフルコース、隠れ宿で湯煙りドキッ♡もふもふプラン”なんて、いかにもでいいんじゃない?」
都会の高層ビルに囲まれた歴史を感じる古びた温泉旅館で楽しいひとときはいかがです♪
「豪華といえば!
夢楽ちゃんのゆっさゆさが豪華だね!」
「先生ですから〜」
お風呂がゆらゆらするたびにぷかぷかたぷたぷゆらゆら♪
「理由になってるのかしら?
誰も疑うことのない極上な甘々スイーツが輝いているわね?
そういうあんたはちんまいじゃない?
それはそれでジャパニ〜ズ侘び寂び!」
「つまり! 表面には現れない内面の美しさが奥ゆかしいってことだね!」
お風呂の中で反り返って自信満々♪
「いっしっし!
俺よりちっさいでやんの!」
「いえ……大小見事なスイーツが並んでる!
ストロベリー、アップル、メロン、特大スイカ!
なんていう眼福なスイーツパラダイス!」
お風呂の中でよりどりみどりな食べごろ甘々スイーツがたっぷりぬくぬくぷかぷか?
「慎ましやかな微こそ美!
わたしの凝縮されたストロベリーは極甘だよ!」
「ぶふっ!? 両手で強調が慎ましい!」
露天に植えられている葉っぱや岩で乙女の秘密は秘密のまま♪
「みんなで背中の流しっこしようよ!」
先頭は陽和。背の順じゃなくて甘々スイーツの順番だったり?
洗い場に仲良く並んでゴシゴシあわあわ♪
じゃばっと流せばスベスベつるつる玉のようなお肌の出来上がり♪
「背中しか見えないのが残念!
……もう一回お風呂に浸かりましょうよ!」
みんなも賛成。楽しい二度湯で体の芯までぬくぬくほかほか♪
「熟し切っていない甘々スイーツに食べごろ完熟スイーツが見応えたっぷりだわ。
……ご飯の前におなかがすいたなあ。
じゅるり」
食欲旺盛でスイーツ好きな狼がここにいる?
「久遠ちゃん、よだれがお湯にこぼれてます〜」
「大洪水だね!」
「うわ! きったね!」
「え? あ。ほんとだ。あれ? なんだかクラクラする?」
急激な脱水症状でふらふら。おめめがぼんやり霞んじゃう?
「久遠ちゃん大変!」
「あらあら。そこの長椅子に運びましょ〜」
「しょうがねえなあ。重っ!」
みんなでお神輿わっしょい!
お風呂から慎重に運搬中!
大事なところは岩や湯桶でぎりぎり見えないから♪
甘〜いスイーツに釘付けだった久遠ちゃんは湯当たりして真っ赤っか!
うちわでパタパタ。
しっぽでパタパタ。
おでこにひんやりタオルを乗せて。
お水をごくごく。
しっかり元気になりました♪
長湯のしすぎは体に毒なので?
入浴前はかけ湯をしっかり。
入る前と入浴中と湯上がりでは水分のしっかり補給が肝要です♪
「えと。迷惑をかけてごめんなさい。
その。ありがとう」
タオルを巻き巻き。
深々ぺこりん。
ちょっと恥ずかしい?
「むはは〜。危ないときは助け合いだよ!
できる女将として当然の行いだよね!」
「そうですよ〜。すぐに元気になってよかったです〜」
「いっしっし!
裸でぐったりなんてみっともないけどな!」
「う。それを言われると……わふ〜ん」
またまた真っ赤に困り眉がしょんぼり。
「久遠ちゃんはおっちょこだね! お姉さんで女将のわたしがこれからも面倒見てあげるからね!」
「う。頭のゆるいプリンセスなのに。
陽和にそんなこと言われるなんて……
言い返せない自分が悔しい!」
「いつまでもタオル姿でいないで脱衣所に行こうぜ〜」
「は、は、はっくぽん!
えへへ。くしゃみが出ちゃった!」
「初夏とはいえ今日はちょっと涼しいですからね〜。湯冷めしないうちに乾かしましょうね〜」
「いまのくしゃみ? なんかおかしくないかしら?」
ゆっさゆさを先頭に♪
タオルの下からもふもふしっぽが揺れている♪
うさちゃんしっぽは隠れてるけど?
お尻の上にふくらみがはっきり♪
脱衣所にみんなでもふもふ大移動♪
「湯当たりした久遠ちゃん!
わたしのハンドパワーでしっかり乾かしてあげるね!」
キュピ〜ンと光る怪しい目!
手にはタオルとドライヤーとブラシ!
「じ、自分でできるからいいわよ!」
なんだか恐怖を感じてきゅっと縮こまる久遠ちゃん♪
「しっかり者の陽和お姉さんにまかせなさい!
キューティクルをしっかり整えるよ!」
おててをワキワキ♪
手つきがなんだか怪しさたっぷり?
「いつからしっかり者になったのかしら!?
熱風よりもお姉さん風の方が暑苦しくないかしら!?」
「半分病人の久遠ちゃんは逃げちゃダメだよ!
まだふらふらするでしょ!」
「う。それを言われると……お願いします」
大人しく陽和の餌食になりました♪
「風呂上がりのドライヤーってむわっとしてちょっと熱いよなあ。俺苦手」
「冷風なら気持ちいいいです〜。先生がお手伝いしますね〜」
しっかりタオルドライしてからみんなでドライヤーを手に髪を乾かしっこ♪
いっちゃんはスーパーロングな黄色い髪、陽和はミディアムな茶色い髪、久遠ちゃんはロングな白銀の髪、夢楽ちゃんはセミロングな桃色の髪。
それぞれふぁさふぁさもふもふ♪
ケモみみを撫でる温風がこそばいい♪
ヘアケアクリームやオイルでつやつやしっとりトリートメント♪
清純な真っ白を包む彩りカラフル浴衣にするりと腕を通して、太めの帯を腰にくるくるきゅっと締めたら?
色浴衣姿の女子高生の出来上がり♪
色浴衣とは?
伝統的な藍染めではなく、いろんな色や柄がかわいかったり♪
羽織りがなんだか色っぽい?
女の子の体を冷やさないように湯上がり足袋もしっかり装着♪
後ろ衿の抜き加減をピシッと立てて白いうなじがとっても綺麗♪
帯の結び方もそれぞれいろいろ。
蝶結び、文庫結び、リボン結び、片流し結び。
和の遊び心が乙女心にキュンキュン♪
「ジャパニ〜ズ浴衣がとっても素敵だわ!
なんて優美で風雅で洗練されてるのかしら!」
「久遠ちゃん! 昇り藤の花柄がかわいいね! 紫がよく似合ってるよ!」
昇り藤は別名ルピナス。狼という意味のラテン語ルプスに由来をしていたり♪
「北欧の美人さんに浴衣がよく似合ってます〜。編み込みした華やかお団子ヘアが銀色の髪に素敵です〜」
久遠ちゃんのお母さんは北欧貴族の出身!
高貴な血が流れてる?
「先生だって髪色に合わせた白とピンクの朝顔柄が素敵だし。
編み下ろしのふわふわがこぼれそうな特大メロンにかかってゆさゆさかわいいわ」
「ゆさゆさ〜?」
「俺はめんどくさいからストレートだ!」
「いっちゃんは食っちゃ寝担当のくせにじっと待っててくれないもんね!」
「風の吹くまま気の向くままなだけだ!」
いっちゃんのぷんすこは標準装備?
「黄色地に向日葵の絵柄がとってもかわいいわ!
いっちゃんの魅力はそのままでもあふれてるから素敵よ!」
「ふふ〜ん。オコジョの俺が一番かわいいからな!」
「いっちゃん自分でオコジョって言った!」
「……イタチだ!」
「ふ〜ん。陽和って浴衣の着付けはしっかりできるのね?
……何気に落ち着いた大人っぽさを醸し出している牡丹の花柄と朱色地が艶やかね?」
「むはは〜。ママにしっかり教わったのだ!
女将の勝負服だからね!
着物も浴衣も和装はどれもバッチリだよ!」
「なるほど。それはたしかにそうよね。着付けができない女将じゃ魅力も半減よね?」
「久遠ちゃんも着付けができるようになりたいよね!」
「そ、そうね。オリエンタルな技術の習得は魅力的だわ。自分で着物を着れるようになれるなんて素敵よね?」
「そうそう! とっても素敵だよ! わたしが働かなくても楽ができるし!」
「そっちが目的だった!?」
楽しい艶やかお風呂のあとは?
みんなでパティシエ夢楽ちゃんをお手伝い!
温泉スリッパをつっかけて♪
みんなでもふもふ旅館の厨房に大移動♪
「ねえ陽和? なんだかあっちの方が光ってないかしら?」
旅館の窓から見える光の明滅は離れ屋の方から届いてる?
「ん〜? いっちゃん。開かずの扉かな?」
「だな。気にしなくていいんじゃね?」
「そうだね!」
「「無視で決定!」」
「ほんとに無視でいいのかしら!?
危険を知らせる信号とかだったらどうするの!?」
「気にしない! それよりもお腹が減ったよね!」
「先生。腕によりをかけて作りますね〜」
スタスタもふもふ♪
気分は豪華スイーツ♪
窓を通り過ぎると光の明滅が激しくなった?
「あんたたち。危機感がなさすぎないかしら?
でもたしかにお腹が空いてるわ!
じゅるり」
狼の貪欲な食欲は素直!
そんなこんなで厨房に到着!
待ち構えていたのは?




