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隊士募集
師走に入り、息も白くなってきた頃。
「これ、見て見てろよ!」
永倉が持っていた紙に書いてあったのは、「隊士募集」の文字。
徳川家茂が二月に上洛する際に、彼の警護をする浪士を集めるらしい。
平凡な日々はもう終わってしまうのかと、ため息をついた。
永倉たちからすると、憧れていた武士に近づける、大きな機会。だが、実際は動乱の闇へ踏み込むきっかけであった。
八月十八日の政変、禁門の変、池田屋事変、そして多くの隊士たちが生命を落とす、戊辰戦争……。
どうしても、柚季はここにいる彼らに明治の世を見せたいと思ったのだった。




