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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
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祭壇

祭壇に近づくと、ローブの男は静かに語り始める。「ここは、遠い昔、高度な文明を誇った人々の聖域だった。彼らは『創世の言葉』の力を理解し、使いこなしていたが、その力を制御できず、自らを滅ぼしてしまった」


老狩人は、複雑な表情で付け加える。「彼らは、『創世の言葉』を操ることで、自然の力を意のままにしようとした。しかし、その代償は大きかった。大地は荒れ、海は枯れ、人々は滅びた」


ローブの男は、続ける。「我々は、彼らの過ちを繰り返さないために、この遺跡を守ってきた。『創世の言葉』の力は、使い方を間違えれば、世界を破壊する力となる。しかし、正しく使えば、世界を救う力にもなる」


私は、真剣な眼差しで問いかける。「では、『創世の言葉』を正しく使うとは、どういうことなのでしょうか?」


ローブの男は、答える。「それは、己の心の声に耳を傾け、自然との調和を重んじることだ。そして、何よりも、その力を私欲のために使わないことだ」彼は、祭壇の水晶に手を触れ、その光を私に向ける。「お前は、試練を乗り越え、心の真実を示した。だが、それは、始まりに過ぎない。『創世の言葉』の力を完全に理解し、使いこなすには、さらなる試練が必要となるだろう」


老狩人は、私に優しく語りかける。「ミタムよ、お前は選ばれた者だ。『創世の言葉』の力を、正しく使うことができると信じている。だが、その道は険しい。常に、己の心を律し、自然の声に耳を傾けることを忘れないでほしい」


ローブの男は、祭壇から宝玉を取り出し、私に差し出す。「これは、『創世の言葉』の力を制御するための鍵となる宝玉だ。お前が、その力を使いこなせるようになるまで、この宝玉が、お前を守ってくれるだろう」私は、宝玉を受け取る。それは、温かく、優しい光を放っている。


「この宝玉は、お前の心の状態に呼応し、力を発揮する」ローブの男は説明する。「心が穏やかであれば、宝玉は優しく輝き、お前を導くだろう。しかし、心が乱れれば、宝玉は警告を発し、お前に危険を知らせるだろう」


私は、宝玉を握りしめ、決意を新たにする。「ありがとうございます。私は、この宝玉と共に、『創世の言葉』の力を正しく使い、世界をより良い方向へと導いていくことを誓います」


ローブの男は、満足そうに頷く。「我々は、お前の旅の成功を祈っている。そして、いつか、再び、この聖域で会えることを願っている」


遺跡の住人たちは、私と老狩人を見送り、静かに頭を下げる。私は、彼らに感謝の意を伝え、遺跡を後にする。遺跡の外に出ると、再び、荒涼とした大地が広がっている。しかし、私の心は、以前よりも、ずっと穏やかで、希望に満ちている。


私は、宝玉を手に持ち、新たな旅に出る。老狩人は、私に問いかける。「ミタムよ、これから、どこへ向かうのだ?」

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