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第十五章:バトンタッチ

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月曜日は朝から冷たい雨が降っていた。


手がかじかむ。


少し歩くペースを上げてみると

丁度昇降口に入っていく竹人君の姿が見えた。


うれしくなって

小走りで追いかけた。


竹人君が1年生の下駄箱で靴を履き替えたので

私も慌てて2年生の下駄箱で靴を履き替える。


廊下にでると

竹人君が立ち止まっているところだった。


その視線の先には…。


「秋桜ちゃん!?」


竹人君が声を上げた。


思わず「げ!」と小さく声に出してしまったが

だれも気づいていない様子でホッとする。


竹人君は後ろに立った私の様子には気づいていない様子で

言葉を続ける。


「な…なんで?!なんでここに秋桜ちゃんがいるの?

だって都内の女子高に通ってたんじゃ?」


動揺している竹人君を落ち着かせようと

軽く竹人君の肩をポンとたたいて見せた。


「彼女、小学校卒業と同時に金倉に引っ越してきたのよ?

で、学校も変えたって訳。

そうよね?」


さも秋桜と仲が良いみたいに彼女のほうに微笑みかけて見せた。


すると秋桜は無言のまま頷いて見せた。


「さ、竹人君。朝練行きましょ?」


そう言って竹人君の少し前を歩き出したのだが

竹人君が付いてこない。


天妙寺秋桜は私たちに一瞥すると黙ってそのまま階段を上って行ってしまった。


「竹人君?」


竹人君はうつむいたまま、なぜか悔しそうな表情を作っていた。


どうしたのだろう?


と、竹人君は前を向いたかと思うと

足早に歩き出し私を追い越してそのまま先に行ってしまった。


「あ…ちょ…!ちょっと待って!!」


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