↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/14

第6改:伝説の素材を『ただの雑用』で錬成する

【お知らせ】


いつも読みにきていただきありがとうございます!


※「スカッとした!」「続きが気になる!」と思っていただけたら、ぜひページ下部から【ブックマーク】をお願いします!

ギルドを出た俺は、ソフィアから教えてもらった街外れの鍛冶屋『黒鉄の槌』へと足を運んでいた。


目的は、ストレージに眠る大量の神級金属『オリハルコン』を使って、俺専用の本格的な装備を仕立ててもらうことだ。


重厚な木製扉を開けると、熱気と金属を叩く不快な重音が響いてきた。


「いらっしゃい……と言いたいところだが、生憎うちは冷やかしのお客はお断りだ」


奥から現れたのは、頑固そうなドワーフの老鍛冶師、バルカンだった。

かつて国一番と称された伝説の職人だが、眼光は鋭く、俺の服を一瞥して冷たく言い放つ。


「見ての通り、俺は納得のいく『最高の素材』でしか仕事をしねえ。坊主のような若造が持ってくるなまくらを研ぐ暇はないんだ」


「最高の素材、か」


俺はクスリと笑うと、背負っていた鞄(のふりをしたストレージ)に手を伸ばした。


「じゃあ、これでどうだ?」


ズン……ッ!!


俺が床に叩きつけたのは、神々しい七色の光を放つ巨大な金属の塊——【神級金属:オリハルコン】だった。


「なっ……!? じ、ジャイアントの金槌じゃねえ……! この硬度、この高純度の魔力伝導率……ま、まさか伝説の神級金属『オリハルコン』だとぉぉぉ!?」


バルカンが目玉を飛び出させ、髭をガタガタと震わせながら金属にしがみついた。


「バ、バカな……! オリハルコンなんて神話の存在だぞ!? 一体どこで手に入れた!? 国国家予算を積んでも一かけら手に入るかどうかだぞ!?」


「まあ、ダンジョンの石ころをちょっと手元で『加工』しただけだけどな」


「は……? 加工……? バカを言うな! オリハルコンはどんな高熱の神炎でも加工できねえから神級金属なんだ! 精錬するだけでも伝説の鍛冶師が100年かかる代物だぞ!?」


「そうか? 簡単だと思うが」


俺は転がっていたただの『鉄くず』を拾い上げると、バルカンの目の前で静かに【神眼】を発動した。


(書き換え——【鉄くず】 > 【オリハルコンの神剣】)


ジュワッ……!


一瞬の光とともに、ただの鉄くずが、バルカンが抱え込んでいるものと同等の『オリハルコン製の神剣』へと姿を変えた。


「〜〜〜〜〜〜っ!?!?!?」


バルカンは声にならない悲鳴をあげ、腰を抜かして床に崩れ落ちた。


「な、なんだ今の光は……!? 魔法陣も使わず、槌も振るわず……一瞬でオリハルコンを練り上げたというのか……!?」


「ん? これくらい『雑用』の範囲だろ。素材の分析と再構築だ」


「雑用だとぉぉぉ!? 戯言を抜かすな! それは神の業だ! 錬金術の到達点だ!!」


バルカンは涙と鼻水を垂らしながら、俺の靴にしがみついてきた。


「頼む! 頼む坊主……いや、レオン師匠! 俺を弟子にしてくれ! あんたのその神業を、一生の近くで見させてくれぇぇぇ!!」


「いや、弟子とか困るんだけど……とりあえず、俺の防具と剣の鞘を作ってくれればいいよ」


「は、ははぁーっ! 喜んで! 最高峰の神具を仕立ててみせます!!」


伝説と謳われた頑固親父が、俺の前でペコペコと揉み手をしながら平伏していた。


◇


その頃、街の外の森の中。


「はぁ……はぁ……! なんなのよこのカエルはぁぁぁっ!?」


聖女クララが悲鳴をあげて逃げ惑っていた。


彼女たちが受注した『薬草採取クエスト』の目的地。

そこには、Eランクとは思えない巨大な魔物『ジャイアントトード』の大群が群生していたのだ。


「アレス様! 助けて! 服が粘液でべとべと……きゃああっ!?」


「くそっ、なんで薬草の周りにこんな化け物がいるんだよ! ミーナ、魔法で吹き飛ばせ!」


「無理よ! 魔導書が焦げて強い魔法が使えないのよ! アレス、あなたの聖剣で斬ってよ!」


「俺の聖剣は……俺の聖剣は……っ!」


アレスが腰から抜いたのは、相変わらずの【ただの竹箒】だった。


バシッ! バシッ!


「効かねぇぇぇっ!? カエルの皮が厚すぎて竹箒じゃノーダメージだぁぁぁっ!?」


「当たり前でしょバカアレスぅぅぅっ!!」


ベチャッ!!


巨体カエルの粘液攻撃を全身に浴び、全身ドロドロになりながら森を逃げ惑う元勇者パーティ。


「レオン……! レオンはどこだぁぁぁっ! レオンがいればこんなカエル一瞬で追い払ってくれたのにぃぃぃっ!!」


森の中に、アレスの凄惨な負け犬の遠吠えが虚しく響き渡っていた。

最後までお読みいただきありがとうございます!


伝説の鍛冶師バルカンを即落ち弟子入りさせ、一方でカエルに粘液まみれにされる元勇者パーティ、スカッとしていただけましたでしょうか(笑)

竹箒でカエルに挑むアレスの無謀さ、ザマァ感満載でお届けしました!


「バルカン即落ち草」「カエルざまぁ最高!」「次回も楽しみ!」と思ってくださった方は、ページ下部の【ブックマーク】と【評価(★★★★★)】をポチッと押していただけると非常に励みになります!


次回の「第7改」は「姫様からのアプローチ」。

最高級の神具を手に入れたレオンの元へ、公爵令嬢ソフィアが「専属パーティ加入」と「破格の条件」を引っさげてアプローチしてくるイチャイチャ&無双回です!


次の更新もぜひ楽しみにお待ちください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。