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第7改:姫様からのアプローチ

【お知らせ】


いつも読みにきていただきありがとうございます!


※「スカッとした!」「続きが気になる!」と思っていただけたら、ぜひページ下部から【ブックマーク】をお願いします!

頑固親父バルカンに「師匠」と崇められながら鍛冶屋を出た俺は、滞在先の超高級ホテルへと戻ってきた。


部屋の重厚な扉を開けると、ほのかに甘い花のような香りが漂ってくる。


「あ、お帰りなさいませ、レオン様!」


出迎えてくれたのは、エプロン姿の公爵令嬢ソフィアだった。

洗練された銀髪を後ろで一つにまとめ、甲斐甲斐しく俺の上着を受け取ってくれる。


「ソフィア、君がそんな雑用をしなくてもいいんだよ? 公爵家の令嬢なんだから」


「いいえ! これは私がやりたくてやっておりますの! レオン様のお世話をさせていただけるなら、公爵家の名誉なんていくらでも投げ打てますわ!」


頬をほのかに朱に染めながら、ソフィアは力強く拳を握りしめた。

Sランク冒険者にして『氷雪の姫君』と呼ばれたクールな美少女の面影は、そこには一切なかった。


テーブルの上には、ソフィアが自ら手料理を振る舞うために準備したという豪華な料理が並んでいる。


「どうぞ、お召し上がりくださいませ。レオン様のお口に合えば良いのですが……」


「いただきます」


一口運ぶと、口の中に芳醇な旨味が広がった。


「……うまいな。料理まで完璧なのか」


「ふふっ、喜んでいただけて良かったです! 実は……レオン様にお願いと、ご提案がございますの」


ソフィアは胸の前で小さく手を合わせると、潤んだ青い瞳で俺をじっと見つめてきた。


「提案?」


「はい。現在、私の専属パーティ『白銀の騎士団』は、私以外のメンバーが怪我で一時離脱しております。そこで……レオン様、私と二人でパーティを組んでいただけないでしょうか!?」


身を乗り出すようにして迫ってくるソフィア。

豊満な胸元がチラリと見えそうになり、思わず目が泳ぐ。


「パーティ、か。だが俺は『鑑定』くらいしか能がないと追放された男だぞ?」


「そんな戯言を言う愚か者は、このソフィアが叩き潰して差し上げますわ! レオン様の持つあのお力……世界の理そのものを書き換えるような神業、私はこの目で拝見しました。レオン様こそ、真の英雄です!」


ソフィアは真剣な眼差しで俺の手を両手で包み込んだ。


「報酬も、ダンジョンの戦利品も、すべてレオン様のお好きなようにしてくださいませ。私をレオン様の『盾』兼『荷物持ち』として使ってくださればそれで満足です!……それに」


そこまで言うと、彼女は急に顔を真っ赤にしてモジモジし始めた。


「私……レオン様の側にいられるなら、なんでも……なんでもいたしますので……っ」


(公爵令嬢にここまで惚れ込まれるとはな……)


断る理由もなかった。

アレスたちのような性根の腐った奴らと違い、ソフィアは誠実で、何より俺の力を正当に評価してくれている。


「分かった。よろしく頼むよ、ソフィア」


「はいっ……! ありがとうございます、レオン様……!」


感激のあまり、ソフィアがぎゅっと俺に抱きついてきた。

柔らかい感触と甘い香りに包まれながら、俺は次のダンジョン攻略への思いを馳せるのだった。


◇


一方その頃。

ギルドの裏路地にある薄暗い酒場。


「ちくしょう……ちくしょうなぁぁぁっ!!」


アレスが安酒を煽りながら、テーブルをドンドンと叩いていた。


全身カエルの粘液まみれになり、薬草採取すら失敗した元勇者パーティ。

報酬はゼロ。それどころか、汚れた服の洗濯代と治療費で完全に赤字だった。


「なんで……なんで俺たちがこんな目にあわなきゃならないんだよ! 俺は選ばれし勇者アレスだぞ!?」


「アレス……もうやめましょうよ。ギルドの人たちも私たちのこと冷たい目で見てるし……」


クララが半泣きで訴える。


「ウルセェ! 全部……全部レオンのせいだ! あいつが俺の聖剣を竹箒に変えたり、変な呪いをかけたからこんなことになったんだ!」


アレスは完全に逆恨みで目を血走らせていた。


「見ろよ、街の噂を! レオンの奴、あの『白銀の姫君』ソフィア様を誑かし込んで、超高級ホテルでいい思いをしてるらしいじゃないか!」


「えっ……? あのSランク冒険者のソフィア様と……!?」


ミーナが驚愕の声をあげる。


「そうだ! あいつは俺たちの素材や実績を横取りして、ソフィア様を騙しているに決まってる! 許さねえ……絶対に許さねえぞ……!」


アレスは醜く顔を歪めると、下品なニヤリ笑いを浮かべた。


「明日、レオンがギルドに来たら……みんなの前で『あいつが俺たちの実績を盗んだ詐欺師だ』ってバラしてやる! ソフィア様にもあいつの本性を教えて、俺たちのパーティに土下座して戻ってこさせてやるんだよ……!」


元勇者アレスは、さらなる破滅へと向かって着々と愚かな策を練るのであった。

最後までお読みいただきありがとうございます!


姫様ソフィアからの怒涛のアプローチ&デレデレ展開と、酒場で醜く逆恨みを募らせる元勇者アレスの対比、楽しんでいただけましたでしょうか(笑)

「私はレオン様の盾兼荷物持ちで十分です!」というヒロインの鑑すぎるソフィア様、最高です!


「ソフィア様かわいすぎる!」「アレスの自爆フラグが美しい」「次回の手のひら返しも楽しみ!」と思ってくださった方は、ページ下部の【ブックマーク】と【評価(★★★★★)】をポチッと押していただけると非常に励みになります!


次回の「第8改」は「公開処刑」。

ギルド前で大声でレオンを詐欺師扱いし、ソフィア様を奪い返そうとするアレス。しかし、ソフィア様の冷徹な一言とレオンの「世界改ざん」によって、全冒険者の前で完全終了する爆笑ざまあ回です!


次の更新もぜひ楽しみにお待ちください!

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