第10改:元勇者の末路
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SSSランクダンジョン『死霊の王宮』を爆速で制覇した俺とソフィアの噂は、瞬く間に王国全体へと駆け巡った。
『元・雑用係のレオン、SSSランクダンジョンを単独(+姫様)で攻略!』
『伝説の英雄として公爵家から至高の称号を授与!』
ギルドの掲示板は俺たちの話題で持ち切りとなり、俺の元には連日、大貴族や有名ギルドからの勧誘が殺到していた。
一方その頃——街の路地裏にあるゴミ捨て場。
「うぅ……寒い……お腹すいたよぉ……」
「クララ、文句を言うな! 俺だって昨日からパンくずしか食べてないんだ!」
そこにいたのは、ボロボロの雑巾のような服を纏い、ドロドロに汚れたアレス、クララ、ミーナの三人だった。
お尻を丸出しにしてギルドで大恥をかいた後、彼らは完全に孤立。
宿代すら払えなくなり追い出され、街の金融業者から借りた多額の借金の取り立てに追われる日々を送っていた。
「全部アレスのせいよ! レオンを追い出したりするから……っ! レオンがいた頃は毎日あたたかいご飯が食べられて、綺麗なお部屋で寝られたのに!」
ミーナが涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔で叫ぶ。
「そうだわ……レオンよ! レオンに頼みましょう! あんなに優しかったんだもの、私たちが泣いて頼めば絶対に許してくれるわ!」
「そ、そうだ! レオンは昔から俺の言うことなら何でも聞いた! 謝ってやれば、また俺たちのパーティに戻って雑用をしてくれるはずだ!」
勝手な希望に縋り付いた三人は、ハイエナのような目で俺が滞在する超高級ホテルへと向かった。
◇
高級ホテルの豪華なエントランス前。
俺がソフィアと一緒に外出順調を進めようとしたその時、路地裏から臭うような三人が飛び出してきた。
「レオンぇぇぇぇっ!!」
ドサッ!
アレス、クララ、ミーナの三人が、いきなり俺の足元に五体投地で擦り寄ってきた。
「レオン! 悪かった! 俺が悪かった! お前を追放したのは全部冗談だ! お前はやっぱり俺たちの最高の仲間だ!」
「そうよレオン! 私、あなたがいないとダメなの! お願い、昔みたいに私の装備をお手入れして、美味しい料理を作って!」
「私からも頼むわレオン! 借金も全部払ってちょうだい! あなたSSSSランクの素材で大金持ちになったんでしょ!?」
あまりにも身勝手で見苦しい手のひら返し。
周りの通行人やホテルの警備員たちも、ドン引きした目で彼らを見ている。
ソフィアが冷ややかな視線を向け、細剣の柄に手をかけた。
「……またあなた方ですか。汚らしい。レオン様に近寄らないでくださる?」
「ソフィア様、邪魔しないでください! これは俺たちとレオンの『絆』の問題なんです!」
アレスは血走った目で俺を見上げてきた。
「なあレオン! 戻ってきてくれるよな!? 戻ってきてくれたら、特別に『副リーダー』にしてやるぞ! だからその金を俺たちに——」
「断る」
俺は一言、冷たく吐き捨てた。
「え……?」
「お前たちと過ごした時間に何の未練もない。もう二度と俺の前に面を出すな」
「な……なんだと!? 恩知らずが! 俺が拾ってやったから今のテメエがあるんだろうがぁぁっ!」
逆上したアレスが俺に飛びかかろうとした瞬間。
俺は静かに【神眼】を発動した。
(書き換え——【アレスたちの借金契約書】 > 【即時一括返済義務(利息1000%)】)
(書き換え——【アレスたちの所在】 > 【借金取りの目の前へ強制転移】)
パチンッ。
「あ……が……!?」
「ヒッ……!? なんか体の底から変な圧迫感が……!?」
アレスたちの懐から、
最後までお読みいただきありがとうございます!
すがりついてくる元勇者パーティを一蹴し、借金取りの地下強制労働施設へ叩き落とす最高峰の自業自得ザマァ、楽しんでいただけましたでしょうか(笑)
かつて見下していた雑用係に相手にもされずドナドナされていくアレスたちの末路、爽快感抜群でお届けしました!
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次回の「第11改」は「隣国の姫&聖女からの怒涛のアプローチ」。
噂を聞きつけた隣国の要人たちがレオンを巡って大バトル!? ソフィア様との正妻戦争が勃発するハーレム無双回です!
次の更新もぜひ楽しみにお待ちください!




