表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロト  作者: 白玉
PR
64/72

Ep.48 迷宮探索4

「あれっ………死んでない?」



「ふうぅぅ……危なかった。慶君が起こしてくれなければ、全滅している所だ」


龍に手をかざしているのは、シュネーさん。


「シュネー…!起きたのか」

「慶君に叩き起こされて……ね………ふわぁ…眠。龍の魔力は消しておいた。まぁ、殺す事は出来なかったがな…。ついでに、扉の開錠も…しておこう…」

「ああ、助かる。」


シュネーさんが扉に触れると、魔法陣ががちゃがちゃと動いていく。


「………ほら……開いたぞ〜…。それじゃ、私はもう寝る。」


そのままコテっと寝るシュネーさん。近くにいた私がキャッチした。


「ホント、凄いなぁ……」


「そうですね〜」


と、ユニちゃんが近づいてきた。



「その人、シュネーさんって言うんですか?最初の挨拶の時には居なかったですよね」

「うん。この人いつも寝てるから……。でも、起きたらめちゃくちゃ強くて賢いんだって。」

「へぇ〜」


ユニちゃんはシュネーさんをジッと見つめていた。何か思い当たる節でもあるのだろうか?


「俺も見てたっす。マジで死んだかと思ったっす……」

「危なかったよね……」

「それじゃあ皆んな、先に進もうか!」


『オオ!』




11階層……いや、これは果たして1つの階層なのだろうか。あまりに階段が長かったので、そのまま40階層まで進んでいくのかと思ったが、10階層分くらい進んだところで外に出た。


芝生が生えた、草原。空には雲や太陽まで見えていて、風や暖かさも感じる。ものすごい空間だ。そして、すごく魔力が薄い。


「すっ……すご……」

「そうだな……これは……なんて魔法…いや、魔法なのか?」



ピーピー、と鳴きながら、鳥が飛んでいる。森の方向には猪や鹿も見えた。普通の動物。いや、魔物もいるとは思うが、あたかも地上のような空間。


「う〜ん…多分ここも地下なんだろうけど、なかなか信じられないね。とりあえず、安全に注意しつつ辺りを探索しようか。」

「ワシは寝るぞ!!面倒じゃ!」


「アンタも手伝えっ!」

「お花が咲いてる…植生も地上と似てるのか」

「端があるのかも気になるな。果たして階段は見つかるのか…」



階段前を拠点にして、全員がお互いに視認できる距離までという制限で探索する。


小高い山や、川、森など、自然豊かな場所だ。かなり過ごしやすいが、たまに魔物も出る。そして、1番の問題は、端に全く辿り着かないと言うことだ。


「端が無いね……ループしてるのかな?」

「それは無いだろう。周りの景色も変わるし、どれだけ進んでも誰かと出会う事はない。本当に無限に続いているみたいだな。」


「いやいや、おかしいでしょ…無限の空間を作り出す魔法…ってこと?」

「みたいだ。これが11階層ということなのか、高さ的に20階層なのかは分からないがな。」

「これが11階層だったら絶望的でしょ」




一旦、状況整理の為にタジ君、ユニちゃんと合流する。



「2人も、周り見てみた?」

「見て来たっす。全然端が無くて……階段も近くにあるか分かんないっすね」

「そうだね〜。強い魔物が居る気配とかも無いし…」



マズいな……完全に行き詰まった。高いところから見て階段が見えなかったので、おそらく森の中とかの見えにくいところに階段があるのだろう。もしくは、何かきっかけが無いと階段が現れないような、10階層のようなパターン。


どちらにせよ、周囲に特に変わったものが無いので、階段の探しようが無い。


「ギルマス、どうする?」

「そうだなぁ……撤退という訳にはいかないしな…」


「ガアァァァ!!なんにも無いわい!!暇じゃあ!」

「うっさい黙っとけ!」

「一応今、端があるかどうか、オルカ君が探しに行ってくれているから、帰ってくるのを待とうか。それまで昼食としよう。」



「わかりました〜」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ