Ep.47 迷宮探索3
そして翌日5日目、ついに10階層に突入だ。
「よし。やっと10階層…気合い入れるか……」
「気をつけようね!」
「よし皆んな、行くぞ!!」
『オオオ!!』
10階層。だだっ広い広間になっていて、中心にデカい石像がある。探索しても、それ以外には何も無かった。
「……一体なんだこれは……」
「なんじゃ、叩いても壊せんぞ!」
「当たり前だ!叩いて壊すな!」
「う〜ん。龍の石像っぽいよな…。色々魔法陣とか回路の跡があるから、少し調べてみようか。」
そうして1時間ほど石像の調査が行われた。
私も周囲を探索してみたが、これと言って何も無い。奥に扉があって、無理やり壊そうとしたり、解除魔法を試してみたが開かなかった。この感じ、多分奥に階段があるのだろう。それを解く鍵は……
「分かった。コイツに魔力を込めると、封印が解ける。その上で倒せば、扉が開くのだろう。」
「魔力回路の流れ的にも、多分そうだな…見たことない形ではあるけども」
「アルマ君かリノ君が居れば良いんだけどなぁ…仕方ないか。」
「とりあえず、私が魔力を流してみよう。」
ズズズ、とルミナスの魔力が流れ込んでいく。
すると、石像に魔力がこもっていき、渦を撒き始め、動き出した。いや待って…
「うわっ、うわうわうわぁ!石像が動いた!!」
キイイイィィィィン…!と、レーザーの様なものまで放ってくる。間一髪で避けたが、めちゃくちゃ強い…!
「龍…を魔法で再現したものか。一種のガーゴイルだな。」
「冷静に分析してないで!早く倒して!」
「分かった。」
ルミナスが高速で切りかかる。そちらの方向へ向かってレーザーを放つ龍。
ルミナスがなんとか剣で受け止めた。
「ッチ……なんて威力だ。面倒だな。」
そう言うルミナスの後ろの壁は、高音でドロドロに溶けていた。とてつもない温度なのか……。ルミナスの刀も、魔力で覆っていなければ溶けていたかもしれない。
「任せんかい!!」
焉麒さんが後ろから切りかかり、思いっきり大剣を振りかざす。龍は振り返って足で止めようとしたが間に合わず、片足を切断した。
「ガハハ、なかなかやるのう。」
バランスを崩した龍の羽を、ルミナスが狙ったが、キン!と跳ね返された。
「硬ッ……。焉麒、こんなのを切ったのか!」
「女には無理なようじゃのう。」
「うるせぇ。」
龍のランクは、おそらくS-。この100人の中に、あの龍と戦えるランクの人がいるのかは分からないが、全員2人の邪魔にならないように退避している。あの龍の石像、目の前の敵を襲うことしか能が無いようで、こちらに攻撃してくる事は無い。
焉麒さんとルミナスの攻撃を受け続けて、龍もだいぶぼろぼろになってきた。ちなみに、ギルマスはシュネーさんの介護をしている。オルカさんは休憩だ。
「よし、そろそろ倒せそ……ってヤバ!!!」
死にかけの龍が、自爆しようとしているのか、一気に魔力密度が高まる。
「おっ…おいマズイぞ!全員逃げろ!」
ルミナスがそう言って結界を張ったが、間に合わない。これもしかしてヤバい…?
龍が光り、周囲一帯が照らされて……




