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クロト  作者: 白玉
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Ep.43 迷宮探索1

2階層。1階層よりも通路が狭く、罠が出てくる頻度が高い。



「これは、少人数で正解だね。数十人で通ろうとしたら、かなり時間がかかるよ。」

「良かったっす。俺、昔迷宮に入った事があって、少しだけ慣れてるんすよね。」

「へぇ〜、そうなの?頼りにしようかな。」

「それはキツいっす。」



などとタジ君と会話していると、ユニちゃんがピタっと止まった。


「そこ、罠だよ。」

「えっ?」



足元を見てみると、確かに床の色が違う。少し離れて石を乗せてみると、ボン!と爆発した。


「うわっ、危なかった〜。ありがとうねユニちゃん。」

「えへへ、大丈夫だよ。」


そう言って、ユニちゃんはまたウィンクをした。






40班に分けられて進む。ルミナスはシュネーさんと同じ班だった。ギルマスは1人。焉麒さんも1人、オルカさんも1人だ。


魔法で各班に通話出来るようにしつつ、全班がバラバラに動くと、なんと3時間程度で2階層を突破した。なかなかの攻略スピードだ。私たちも少し休憩を取りつつ進んでいく。




2日目の夕方には、3階層を下りきったのだった。


「3階層形式は2階層の大して変わらずか。少し狭くなったくらいだな。」

「そうだな……この調子だと、もうすぐ迷路が続くだろう。罠のバリエーションも増えてきたし、そろそろ2、3人で対応して行くのはキツいか?」

「でも、大人数で探索するのは時間がかかりすぎるぞ。」


『う〜ん……』



罠の気づきにくさや凶悪さは、確かに段階ごとに上がっていく。今の所怪我人や死者は居ないが、この調子で上がっていけばいずれ出るだろう。そのため一緒に探索する人数を増やしたいが、大人数だと進むスピードが遅くなる…


と。


「タジ君、何か案は無い?」

「いや〜、無いっすね。正直、こんなに行き詰まるとは思ってなかったっす。迷路さえ無ければ、S−以上の精鋭だけで行く、なんかも出来るかも知れないっすけど。」

「そうだよね〜。ユニちゃんは、何かある?」

「う〜ん……」



目を瞑って考えるユニちゃん。


「無いかな〜。でも、大丈夫だと思うよ。」

「え?そう?」

「何となく。」



まぁ、今はこのまま進むしか無いだろう。その日も軽く食事を取って、テントの中で寝たのだった。





3日目。今日は、昨日の要領で迷路を進んで行く。

そして何故か、2階層より罠の数や難易度が下がっているような気がする。理由はわからないが、進めるのならば何でもいい。


ユニちゃんやタジ君に罠の解除方法や見つけ方などを教わっていく。


迷宮によってどんな罠が多いのかは異なるみたいだが、この迷宮は魔法陣が仕組まれた物が多いらしい。落とし穴や針なども凶悪だが、設置できる数に限りがあるのに対して、魔法陣によって作られた罠はバリエーションが豊富だ。ただし、設置する毎に魔力を食うため、こうやって大量の罠を置くのにはかなりの時間がかかる。



もしくは、とんでもなく魔力量が多いか、だ。


タジ君も初めて見たらしいが、迷宮の内装が変わるというのは珍しいらしい。それもそのはずで、ここの様に大きい迷宮ならいざ知らず、小さい迷宮でさえ、内装や形を変えるのには想像を絶する力が必要なのだとか。理由は、地盤や地殻ごと動かした上で、全てが物理学の法則に則っているかどうか……



とか、よく分からないことを言われた。とりあえず、ここの迷宮はヤバいって事だろう、多分。


「それにしても広いね〜。1階層よりは狭くなってるって聞いたけど、端から端まで辿り着くなんて難しいし、本当に終わりなんてあるのかな〜。」

「地面を動かした物だから、あるんじゃないっ…」


「あるよ。」


タジ君の言葉を遮って、ユニちゃんが答えた。


「あっ……そうだよね。迷宮だもんね。」

「そうだよ。きっと、絶対終わりはあるから。」

「うん。」


ユニちゃんなりの励ましなのだろうか?



「そういえば、地上はどうなってるのかな。魔人が攻めてくるって言ってたけど、大丈夫かな………」

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