表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロト  作者: 白玉
PR
57/72

Ep.41 北京大迷宮攻略開始

西暦2326年9月、北京大迷宮攻略開始。





ギルマス、ルミナス、私、焉麒さん、シュネーさん、オルカさんの6人が、100人ほどの精鋭を率いて迷宮に入る。100人ともなるとそこそこの人数だったが、先程10万ほぼ全員の前に立った時は、チビるかと思った。



負ける気がしない、とはこの事だろう。


ギルマスとルミナス、焉麒さんが先頭。私とシュネーさんは真ん中辺り、オルカさんが最後尾という並びで入る。オルカさんは先頭に立ちたがっていたが、アルマさんの伝言通り後ろになった。私はシュネーさんの介護をする。


迷宮探索班の指示係はシュネーさんが担当しているらしい。




洞窟らしき所から中に入ってしばらくすると、扉が見えてきた。石製のかなり頑丈そうな扉が見えてきた。


「ここから先が、迷宮内部だ。全員、準備は出来ているな?」

『オオ!!』

「よし。先に進もうか。」



扉の先も同じように洞窟かと思ったが、明らかに人工物のレンガの道だった。丁寧に舗装までされている。ドイツの迷宮とは大違いだ。


「えっ…レンガ?迷宮じゃないの?」

「知らないんすか?ここの迷宮の主、かなり変なヤツで、人間が探索しやすいような迷宮に作り替えたらしいっすよ。」


そう言って話しかけてきたのは、私の隣にいた少年。


「そうなんだ……。えっと、君の名前は…」

「タジっす。A−っす。」

「タジ君。ありがとうね。この迷宮、どのくらい深いか知ってる?」


「うーん、分かんないっすけど、過去に40階層まで潜った人が居るって聞いたことがあるっす。」

「よっ…40階層!?」

「っす。」


40階層……ドイツの迷宮は何階層だっけ。10も無かったと思う。あれでS+の魔人が居たのに、40階よりも深い所にいる魔人の強さって…。




迷宮の階層。ここのように、しっかりとした建物として作られている物や建物と一体化した物は、分かりやすく何階層と決めることが出来るが、迷宮というのはドイツにあった物のように洞窟の形をしている物がほとんどだ。


前の迷宮は、下にガクッと降りたタイミングで層が変わったとしていたが、深さとしてはかなりの物だったのかもしれない。



しかし、そうは言っても40階層……いや、40階層潜っても主の気配がしないのだから、本当はもっと深いのだろう。


一体、何が待ち受けているのか……









1階層を探索して、分かった事がある。



この迷宮、広すぎる!!



全部で40階層以上あるというのに、1階層を探索するのに1日弱を使ってしまった。


扉を開けて中に入ると、いきなり3方向の分かれ道。30人ずつくらいで分かれて進むと、またその先で分かれ道。分かれ道、分かれ道、分かれ道!!


まるで迷路のようになっているのだ。灯りをつける魔道具の数にも限りがあるし、魔法で照らす事が出来る人もそんなに多くないし。夕方になって、やっと下への階段を発見したのだ。




階段前に簡易的な拠点を作り、一泊する。


「ねぇ〜ルミナス、ここ、広すぎない?地図とか無いの?」

「地図はある。以前40階まで探索したチームが残してくれたものがな。」

「地図あるなら、ズンズン進めるでしょ!」

「私たちもその想定で入ったんだがな。内部がガラリと変わってるんだよ。前の原型が無くなってるし、新しい罠が追加されてたりもする。」


「があぁぁぁ!!まどろっこしいのは嫌いじゃあ!何とかならんのか慶!!」

「そうは言ってもな……アルマさんが居れば、魔法でルートが分かるんだけど…」

「ルミナス、使えないの?」

「無理だ。ただ魔力を込めて打つような攻撃魔法と比べて、どれだけ高度な魔法だと思ってるんだ。」

「ちぇーー」


「こんなに早くシュネー君に無理をさせるわけにもいかないし、人海戦術で探索するしかないな。今、オルカ君が2階層を見てくれているから、戻ってきたら作戦会議をしよう。」


うーん、何とかならないんだろうか。



…そうだ!地面を壊して下に進むのはどうだろう!



そう思って地面に向かって思いっきり魔法を放とうとして……



「おいバカ!何やってるんだ!」


と、ルミナスに止められた。


「な、なんで?地面壊して下に進んだら…」

「そんな事して、迷宮が崩壊したらどうするんだ。中が全部崩れて、全員押し潰されておしまいだぞ。」

「あっ、そうか!」



確かに、崩落する危険を考えてなかった。うーん、ズルは出来ないかぁ……。でも、この調子だと1月くらいかかっちゃうだろう。外のみんなも1月耐えるのは厳しいだろうし、どうすればいいのか…



そう思っていると、階段からオルカさんが上がってきた。


「おいお前ら!戻ったぞ。」

「オルカ、どうだった。」



「良いニュースと、悪いニュースがある。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ