Ep.36 自己紹介2
次の人。ヴィザールさんの隣に座っていた、カミュさん。
「よろしくお願いします。」
「ああ、よろしくな。」
「あの、ルミナスとはどういう関係で…」
「なに、単なる戦友だよ。背中を預けた、な。」
「カッコよく言うな。そんな大それたものじゃないだろ。」
とルミナスが反論する。
「照れんなよルミナス。」
ルミナスにも、こうやって軽口を叩きあう友達がいるのが知れて良かった。ひとりぼっちのイメージがあったし。
次は、カミュさんの正面に座っている、ティアちゃん。子供用の椅子を用意して貰っていて、キラキラした目でお肉を食べている。
「こんにちは、ティアちゃん。」
「クロトちゃん、このおにく、おいしいね!」
「そう?良かった。」
「モグモグモグモグモグモグ」
「そういえば、ティアちゃんも強いの?」
「ティアはつよいよ!Sまいなす!」
「ゑっ…」
嘘でしょ…私より強いの…。少し悔しいが、仕方ないか。
次は、お酒をガブガブ飲んでお肉を食べているおじさん。凄くお酒くさい…
「こんにちは。」
「おう、新しく入ったガキか。焉麒じゃ、よろしくなあ!」
「はい、よろしくお願いします!」
そのまま私の顔を見ながら、ガブガブとお酒を飲む。目をじっと見つめている。ただ、さっきのヴィザールさんの時とは違い、威圧は感じない。
「むん。お前の目は嵐のようだな。」
「えっ?嵐?」
「ガハハハハハハ、気にするな。暖かい春嵐だ。」
「…??」
よく分からないが、認められてはいるのだろう。
そして次は、焉麒さんの前に座っている女の人だが…
「……zzz………zzz………」
「う…う〜ん…起こしちゃだめだよね……」
「………ん……ん?」
机に突っ伏して寝ていたのが、モゾ、と動いてこちらを見つめてくる。
「………」
「………」
「あ、あの、初めまして。クロトです。」
「……うん。私はシュネー。よろしくね……」
「はい…ご飯ありますけど、食べないんですか?」
「食べさせて…………」
「えっ…。分かりました。」
お皿によそってあるご飯をスプーンで取り、シュネーさんの口元に運ぶ。ぷにぷにと押し付けると、食べた。餌やりみたいだ。
何度かモグモグした後、寝てしまった。
次は、ルミナスと焉麒さんの間に座っている、お髭のお兄さん。
「こんにちは。」
「こんにちは、ジンといいます。よろしくお願いします。それと、こちらの書類に、出来る限り情報を書き込んでください。ギルドへの正式な加入書です。」
「分かりました。ありがとうございます。」
シゴデキって感じの人だ。なかなかかっこいい。この書類は、寝る前にでも書こう。
最後は、ジンさんの正面に座っている女性。メガネをかけている。
「こんにちは。」
「あっ、こんにちは。リノと言います。よろしくお願いしますね!」
「はい!よろしくお願いします!」
少ししか会話していないが、すぐに分かる。この人は凄く良い人だ。私みたいな子供にも丁寧に対応してくれるし。ジンさんもだったけど。
少しアセアセしているのも、なんだか気分が合う。
「それと、ちょっとした勧誘なんですが。」
「なんですか?」
「もし良ければ、私のところで魔道具の研究をしませんか…?魔法が好きなようですので、楽しいと思いますよ」
「いいんですか…?」
「無理にとは言わないので、暇が出来たら話しかけてくださいね。」
そして。私の前に座っていた、ルミナスだ。
「全員に挨拶して来たよ。」
「そうか。シャルやオルカは年も近いし、ティアちゃんもいるし、関係を深めておけ。それよりほら、早く食べないと冷めるぞ。」
「うん!」
「あらあら、まだコイツとのちゃんとした挨拶がまだじゃない?」
入り口の方を見ると、オルカさんがアルマさんに引きずられてボロボロになっていた。泡を吹いている。大丈夫だろうか…
「えっと……クロトです。よろしくお願いします。」
「……ゴフッ………」
「ほら、早く挨拶しな!!」
アルマさんがオルカさんを思いっきり打つ。
「グッ……いってぇ。う…オ、オルカだ。よろしくな。」
そんなこんなで、全員に挨拶して、夕食は終了したのだった。




