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クロト  作者: 白玉
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Ep.35 自己紹介

そうして、宴会が始まった。とりあえず、全員に挨拶しようかな。これからお世話になる気がするし。まず最初に行くのは、1番偉いであろう奥の男の人、ギルドマスターだ。


「あの、今良いですか?」

「お、クロト君。初めまして、ギルドマスターをさせて貰ってる、神代慶です。頼りない上司かもしれないけど、宜しくね。」

「いえいえ、頼りにしてます!あの、ルミナスとは何か関係とか…」


「関係……そうだな。ドイツで彼女を拾ったのは私、くらいかな。剣の指導もしてあげたよ。」

「ええ!?」


「ははは、クロト君は剣では孫弟子って事になるのかな?改めて、宜しくね。」

「宜しくお願いします…」


次は、ギルマスの隣に座っている女の人。綺麗な黒髪の、すごい美人。


「こんばんは。」

「あらあら、クロトちゃん。初めまして、ルミナスの師匠をさせて貰っていた、アルマです。よろしくね。」

「はい、宜しくお願いします。」

「それでクロトちゃん、相談なんだけど、私の弟子になる気は無い?あなた、魔法の素質がありそうだから、弟子にしたいのよね〜」


「えっ……。う〜ん……」

「どう?だめかな。」


上目遣いで見つめてくる。抗えない目線だ。……でも…!



「ごめんなさい!それは…出来ないです。アルマさんに教えて貰ったら、魔法も凄く上達するのかもしれないですけど…やっぱり、私はルミナスの弟子なので。」


「うふふ、振られちゃった。ま、分かってはいたけどね。とりあえず、これから宜しくね。」

「はい、よろしくお願いします。」



次のひと。アルマさんの正面に座っているお兄さんだ。さっきからずっとお肉を食べている。


「この肉、美味いな〜!クロトだっけ、マジでサンキューだな。」


!喋りかけられた。


「あっ、はい。どんどん食べてください。」

「敬語使わなくてもいいぜ?モグモグ…俺…モグモグ…まだ22だし…モグモグ」


「食べながら話すなって言ったでしょ!!!」

「うわっ、キレんなよアルマ〜」

「というか、あんた私には敬語使いなさいよ!300歳くらい離れてるでしょうが!」

「ババァじゃねぇか。」




ブチ。



私にも聞こえるほど、何か恐ろしい音がした。


「表出なさいオルカ!今度こそ消し飛ばしてやるから!」

「うわ、おいおいおい!!」


オルカさんがアルマさんに引きずられて外に出ていく。大丈夫だろうか…迷宮探索の前に死ななければいいけど。



次の人は、アルマさんの隣に座っていた男の人だ。ずっと無言でご飯を食べていて怖いが、話さないわけにはいかない。


「あの…こんにちは。新しく入った、クロトです。よろしくお願いします。」



ジロッ、とこちらを見つめてくる。目と目が合うと、蛇に睨まれた蛙みたいに、体が動かなくなった。


やっ…やばい…怖い…


「ちょっと!可哀想だろうが!やめな。」


と、奥の女性が言う。確か、カミュさんだ。


「……ヴィザールだ。宜しく。」

「は、はい。宜しくお願いします。」


怖かった…。次は、ヴィザールさんの前に座っている細目の男の人。


「クロトです。よろしくお願いします。」

「お、よろしくな〜、シャルやで。俺はヴィザールはんの副官やし、一緒に戦う事は無いかもしれへんけど、まあお互い頑張ろうや。」

「はい、頑張りましょう。」


「それよりほら、ランクはどうなんや?ルミナスはんの隊の副官でも持つんか?」


「…?」


「ちょっと待てシャル、隊って何だ?」

「あっ、言ってなかったですね。ルミナスさんには、1万の軍隊を持ってもらう事になっています。」

「は!?聞いてないぞ!というか、1万を率いるなんて無理だ。軍の指揮などした事が無い。」


「まあ、自分の軍だから、好きに動かしてもらって構わないよ。隊は全て別で動かして、自分は自由行動、とかでも構わない。」

「なら良いが…」


「で、ランクはどうなん?A?S?いやSは無いか。」

「えっと…どうなんだろう。ギルドの審査は受けていないけど…」


「クロトはAだ。私が許可したからな。」

「なんとも言えへんレベルやな…。ま、頑張りや」

「はい、頑張ります。」

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