Ep.5 初戦
思わず黙りこんでしまった。
陽気に見えたルミナスが、そんな過去を背負っていたなんて。
年齢の事をいじったのは、悪かったと思った
「その…」
「気にしなくていい。クロトには関係ないさ。それに、理由も分からず色んなものを失った君の方が、よっぽど辛いだろう。」
「でも…うん。わかった。」
「それはそうと…敵だ!」
言われて前を見ると、凶暴な牛のようなやつが。ただ、牛と違うのはツノが4本と足が6本あること。
「剣を抜け!クロト、お前も戦うんだぞ」
「え、えええ!」
前を見ると、グモォ、と鳴く魔物。
牛。牛だ。
大きさは、普通の乳牛より一回り大きいくらい。
「デカいね…」
「初戦の相手にはぴったりだろう。相手の動きを見極めて、弱点を狙って攻撃しろ。」
刹那、牛が物凄い勢いで突っ込んできた
すんでのところで避ける。
と、向きを変えてまた突進。
動きは闘牛に近い感じだな、とは思うが、私は当然そんな事はしたことがない。
「剣で受け流してみろ」
「無茶言わないでよ!この剣、重くて持てないよ…」
「原種が魔素で変質した魔獣は、普通の魔獣よりも物理攻撃が効きやすい。頑張れ」
とりあえず、剣を牛に向ける。
突進してきた所を、何とか受け流すことに成功した。
「なかなかセンスがあるじゃないか。その調子で、受け流した所で首を狙うんだ」
いい加減にしてくれ、と言いたくなるのを抑えて、再度受け流す。
牛がよろめいた所を、思いっきり振りかぶって、首を切った。
ルミナスの様に一刀両断は無理だったが、血飛沫が出て、倒すことに成功した。
パチパチ、とルミナスが拍手してくれる。
「これでクロトも戦力の1人だ」
「無茶言わないでよ!」
「でも、センスは確かにあったと思うぞ。」
はぁ…
ともかく、初戦闘は勝利で幕を下ろしたのだった。
戦闘シーンを文章で書くって、難しいですね…




