作戦会議と喧嘩
慶「それじゃあ、私から行くとしよう。ギルドマスターをさせて貰っている、神代慶だ。戦術などには疎いが、戦いは得意なつもりだ。苦手なものは、事務仕事だな。」
ア「アルマよ。魔法の事なら、私に聞くと良いわ。私も個人戦が得意だけど…まぁ、何かあれば、ぜひ頼ってちょうだいね。」
焉「ガハハ、あんなにキレておいて、頼ってちょうだい、か!」
ア「あら、死にたいの?」
ジ「落ち着いてください…。えっと、ジンです。個人戦も戦争も、ある程度は指揮出来ると思います。事務仕事は得意ですので、今回の作戦概要に何かあれば、僕かリノさんに話してください。」
焉「焉麒だ。好きな物は、酒と戦!よろしく頼む。」
ヴ「…ヴィザールだ。宜しく。」
ジ「…」
リ「…」
慶「な…他には何か?」
ヴ「特に無い。…まぁ、戦は得意だ。」
慶「そうか…うん…まぁ、じゃあ、カミュ君。」
カ「カミュという。軍を率いて戦うのは得意だ。何かあれば、私の部下に言え。」
焉「なんじゃあ、2人とも愛想が無いのぅ。女子の方は、べっぴんさんなのに、勿体無い。」
慶「仲を深めるかは自由だけど、コミュニケーションは取れる様にしておこう。」
リ「そうですね。あ、私はリノです。基本的に事務、軍師として動かさせて貰います。戦いはあんまり得意では無いですが、よろしくお願いします。」
焉「この眼鏡っ娘は真面目でいいが、胸がいかんのぅ。」
ジ「何言ってるんですか焉麒さん…」
リ「うう…気にしてるのに…」
慶「落ち着いて…」
全く。全員が個性が強いから、賑やかだがまとめるこっちは大変だ…
とにかく、作戦会議だ。
慶「それじゃあ作戦を…」
焉「作戦なんぞ入らんじゃろう。突撃して全部蹴散らせばいいんじゃ」
ア「ジジィはお黙り。」
焉「なにぃ?」
カ「それよりほら、『知将』のヴィザール殿がいるんだろう?どうなんだ。」
ヴ「…」
焉「何か言わんかい」
ヴ「私が作戦を立てるのは向こうに着いてからだ。地形も敵の数も分からないのに、隊形も人選も組めぬ。」
ア「最もね。」
カ「私の集落の男どもは、山中の戦いには慣れているから、ゲリラ戦は任せてくれ。先遣隊も特攻も得意だ。」
ジ「それは頼りになりますね。僕も軍を率いることには学ぶところが多いですし。」
リ「あ、では私が戦術に長けている人に色々聞いておきますね。」
ア「私もお願いしようかしら。」
リ「もちろんです。」
私が何もしなくても、勝手に話が進んでいく…。なかなか連携が取れない。どうしたものか。
結局1時間、言い合いと雑談ばかりで、何の進展も無かった。仲が深まったのは良かったが。
私は次の仕事の時間が来てしまい、退出する事になった。ジン君とリノ君も同様に退出になり、残りのメンバーでは統率が取れなさそうなので、残りはお茶会という事にして解散となった。
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バアァァァァン!と扉を開けて、オルカが入ってきた。
オ「おっす!寝坊しちゃったよ。」
ア「おっす!じゃねーよクソガキィィィ!!!」
オ「うわぁ!!!?キレんなよアルマ!」
ア「黙れ!!消し炭にしてやるわ!ねぇ、オルカァ?」
焉「ガハハハ!良いぞ!もっとやれ!」
カ「喧嘩は好きにすれば良いが、物を壊すなよ?連帯責任は御免だぞ。」
アルマが魔法を打ち始め、オルカも剣を抜く。狭い会議室の中で、大合戦が始まったのだった。
ヴ「下らん。退出する。」
焉「お?もう帰るのか。もっと宴を楽しもうや」
カ「さっきから思ってたが、酒臭いぞ、焉麒殿」
焉「ワッハッハ!」
カ「私も貰おう。樽ごとくれ」
焉「良い呑みっぷりじゃのぉ!」
ヴ「…」
ヴィザールも退出し、本当に収拾がつかなくなったお茶会は、夜中まで続いたのだった。




