表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロト  作者: 白玉
PR
32/72

Ep.28 魔人ヨル

「師匠はあっちに行ってってしまった様ですが、貴女1人で大丈夫なのかな?」

「うるせー。ビビってんなら逃げたらどうかな?」


こう言う時は、怒らせて冷静さを失わさせるに限る。猪も、周りが見えなくなるほど倒しやすいのだ。


「あ?優しくしてやったが、調子に乗るなよ?」


ものすごい勢いの弾幕が降ってくる。

毎秒数十枚のペースで多重決壊が破れていき、魔力がどんどん減っていく。


冷静さが無い相手なら攻撃出来るかも!などと考えていた私はバカだった。普通に死ぬ。


「ちょ…う…うぐぐ…」

「おらおらおらおら!!どうした!?俺を倒そうってんだろ!?」


や、やばい。本来なら何発か受けて壊れるくらいの防御決壊が、一撃で壊れるどころか余波で数枚壊れていく。

この魔人、おそらく魔法特化なのだろう。


確かに冷静さを無くして命中率は下がっているようだが、魔法の出力を上げてしまったようだ。

ルミナス、早く将軍を倒して戻ってきてくれぇ!


「んおおおおお!やばいよやられちゃう!」

「今行く!」





「クロトは下がって援護してくれ。倒すぞ。」

「分かった。」

「ほれ、魔力回復薬だ。防御壁を張るアシストと、攻撃のサポートを。」


魔力を元に戻して、いざ再戦だ。


「おや、部下2人がやられましたか…。まぁそんなものでしょう。」

「私は戻ってきたぞ。降参するなら、痛めつけずに殺してやるが。」

「ほざくなよ!!貴様等クソ共など、俺が捻り潰してくれるわ!!!」


超神速の魔法連射。こうなると、私の防御壁はもはや意味を為さなかったので、大人しく援護に回ることにした。

ルミナスが魔人ヨルと凄まじい魔法合戦をする。2人とも詠唱破棄を使っていて、何の魔法を使っているのかは分からないが、私には理解の及ばない魔法だろう。


ルミナスは、魔法だけではヨルには勝てないだろう。彼女の強みは、剣と魔法の複合。

剣で切り掛かったと思えば、遠くに離れて広範囲の魔法を放つ。S+にこそ勝てないものの、S相手なら有利に戦える。


対するヨルも、Sの魔人の中ではトップクラスの実力者だろうが、私とルミナス2人相手では、かなり焦っているに違いないだろう。


「ッチ!!下の小娘が鬱陶しい!!」

「そうだろう。私の弟子は、貴様等幹部にすらそう思わせる才能があるからな。」

「ならアイツから消して…」


「余所見は厳禁だぞ?」

「なっ…」


ルミナスがヨルを袈裟斬りした。これは大ダメージだろう。


「よし、トドメを」

「待って!ソイツから情報を取れるかも」

「なら、生かして拷問するか…」


「余所見は厳禁では無かったのか?」


ヨルがにやりと笑い、魔法を発動した。ルミナスは即止めに入ったが、僅かに届かず、ヨルは消えた。


「消えた!?」

「転移魔法か…やられたな…。まさかそんな魔法を持っているとは…」

「嘘〜…。シクったなぁ…。」


「まぁ…仕方ないだろう。一旦、勝った事を祝おうじゃないか。」


そうして、モスクワでの魔人との戦いは終了したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ