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クロト  作者: 白玉
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Ep.27 激戦

ギルマスが絶望の叫び声を上げていた時、モスクワにて。


「うわっ!や、やばいやばい死んじゃう死んじゃう!」

「もっと早く走れんのかクロト!1発も貰うなよ」

「チッ…チョロチョロと逃げよって…ネズミ共が!!」

「ヒィ〜!!」


あの雨みたいに降らせてる魔法、1発でも直撃したら大爆発して無事じゃすまない…

何故こうなっているのか、説明しよう。





ルミナスと共にモスクワに潜入した私。ルミナス曰く、彼女と同程度の強者が1人、それに準ずる者が2人いる、と気配を感じたそうだ。おそらく魔人ちゃんが言っていた、幹部1人と将軍2人だろう。


敵の気配が無い所をメインに、コソコソ隠れながら散策していた。魔道具やシベリア鉄道への手がかりを探していたのだが、その途中、Aランクの魔物と対峙してしまった。


たまたま細い道をルミナスと別行動していたせいで、私1人。急接近されたので、思わず魔法を発動させてしまったのだが…


そのせいで、魔人3体に居場所がバレてしまったのだ。ルミナスがすぐに妨害結界を張ったが、間に合わなかった。

おかげで今、ヨルという魔人ちゃんの上司、将軍2人に追いかけられる羽目になっている。


「待て人間共!ヨル様の御手を煩わせるな!」

「くたばれ蛆虫が。」


などと言い、将軍が切り掛かってくる。私とルミナスが一対一で受け止めるが、その後ろから


「何をしに来た?目障りだ、消えろ。」


と、ヨルが魔法を放ってくる。

先程その魔法をルミナスが切って消そうとして大爆発が起こったので、必死に避けながら将軍達の剣戟を受ける。


「ルッ…ルミナス!何か無いの!?」

「私も…まさか3人同時に戦うことになるとは思わなかったが。とりあえず、前衛の将軍どもから片付ける。クロトは下がって、相手の魔法を防御しろ!」


「2人同時だと…?生意気な…!」

「そんなに死にたいのなら、我ら2人が相手をしてやろうでは無いか。」


そして、ルミナスの剣と将軍2人の剣がぶつかる。


激戦の開始だ。




〜ルミナス視点〜


さて、意気込んだは良いものの、S−2人にどう勝つか…。片方は大剣、もう片方は剣を持っている。どちらも厄介ではあるが、この様子だと、魔法は使えなさそうだ。決め手は魔法になるかな?


クロトの方は…何とかなる、と信じねばなるまい。魔人は、長い年月をかけて魔法を開発するものだという。こいつが使う雨の様な魔法…初めて見る魔法だ。


人間で新たに魔法を開発出来るほどの才があるのは、おそらくアルマさんくらいだろう。彼女は、魔力量で見れば魔王の次に多く、魔法の使い方も極まっている。私はその域には至っていないが、これでもリノの魔法と良い勝負が出来るほどには「出来る」のだ。


ランク差が一つあるとは言え、相手が2人なら受けるのでギリギリだ。


「ほらほら、イキってた割にその程度かぁ!?防御してばっかりじゃ、いつまで経ってもジリ貧だぜ?」

「うるさい虫だな。その羽、もぎ取ってやるとしよう。」


「何言って…んあぁ!?」


僅かな隙を突いて、魔法で腕を千切る。腕が無ければ剣も振れまい。再生にも時間がかかるだろう。それに動揺したもう片方は首を切り、魔法で消し炭にした。


手を切った方は逃げようとしていたが、こちらも魔法で消し飛ばす。


「ふぅ…。クロトは!?大丈夫か?」

「んおおおおお!やばいよやられちゃう!」

「今行く!」

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