Ep.3 新しい旅
「ここからアリューシャン列島へ向かうには、ユーラシア大陸を横断しなければならない。」
「うん。」
「それで、どの道を使って東へ向かうかなんだが、シベリアかシルクロードの2択になるんだ」
「シベリアは魔王城があり、魔人が大量にいる。だが、シルクロードは温暖な気候のせいで魔獣の巣窟だ。」
「無理じゃん」
「かなりキツい、と言える。」
「私はシベリアを通るつもりだ…シルクロードを通れば、魔獣との戦いの連戦で、まともに前進できない。体力が尽きるのが先だろう。シベリアで魔人と戦って進む方が、よっぽど早く、安全に進める、筈だ。」
「筈って…」
「許してくれ。私もここ50年はヨーロッパを中心に探索していて、本国とは手紙でのやりとりしかしていない。」
「50年!?ルミナスって何歳なの!?」
「言ってなかったか、320だ。」
「え…めっちゃおばあちゃんじゃん」
「黙れ」
320年か…魔物が出てくる前に居たんだよね。どういう人生を生きてきたんだろう。
本当に人なのだろうか…?
「言っておくが、私は正真正銘の人間だぞ?」
「何故こんなに長く生きているのかは…また今度教えてやる。それより、シベリア経由でいいんだな?」
「分かんないよ。いいんじゃ無い?ルミナスがそう思うなら!」
荷物を片付けて出発する。
片付けると言っても、ルミナスのカバンに全て入っているので、私は手ぶらだ。
先程、ルミナスに
「そんな格好で、動けるわけないだろ」
と言われ、ルミナスの服を貰った。それと、迷宮で見つけたという綺麗なネックレス。
「効果はしらん。ただのネックレスかもしれん。とりあえず付けておけ。」
とのこと。
変なものを押し付けるのはやめて欲しいけどね…
「とりあえず、海沿いにイタリア方向を目指そう。」
「方角は分かるの?」
「何十年ここに居ると思ってるんだ。行くぞ」
こうして、私とルミナスの旅は始まった。
森の中を歩きながら、剣を渡された。
「魔王城付近も通るんだ。ある程度戦えるようになって居なければ、まともな死に方はしないぞ」
「怖…魔王城とかあるの?」
「文字通り魔王が住む城だ。」
「そういえば、クロトは300年前から来たんだよな?ここ300年の歴史を、教えてやるか…」
「お願いします。」
出発しました。長い旅になりそうだ…




