Ep.20 戦闘開始
しばらく歩くと、町の中心部らしき所に着いた。らしき、というのは、周りが瓦礫だらけなのに、ここだけ建物が残っていたからだ。
建物とは言っても、この町に似つかない禍々しい建物だが…
「ここだな。」
「ここに入るの?なんか怖くない?」
「お前が戦うんだぞ」
「え?え?」
と会話をしながら中に入ると、外見からは想像出来ない大広間が広がっていた。
正面の椅子に誰か座っている。
「よく来たな!人間ども!早速だが、お前たちには死んでもらうのだ!!」
と言うと、そいつは私に向かって突っ込んできた。防御壁を張り守ろうとしたが、打撃1発で壊れてしまった。
「嘘!?」
慌ててもう一度張り直し、相手を見る。
見た目は…小さな女の子?
「クロト、こいつはお前が戦え。私は見学しておく。Aランクくらいだろう。」
ルミナスめ…終わったら絶対1発殴ってやる…そう思いながら、剣を握り直した。
少女の見た目は、一見普通の人間に見える。魔人だと判断できたのは、おでこに黒い角が生えているからだ。
服装はゴスロリ。一気にファンタジー感が増した様な気がするが、この魔人の趣味なのだろうか…
もしルミナスの言葉が正しく、Aランクの魔人だとしたら、私に勝ち目は無い。私はランクで決めると、B+ランク。良くてA-といったところだ。
「私のパンチを耐えるとは、なかなかやるな!だが、この程度で慢心しない事だ!」
また飛びかかってくる。
動きは殴り、蹴りがメインで、こちらはひたすら剣で受け続けている。魔法を放っても効いている様子は無く、渾身の魔法を出すには余裕が無い。
そもそも、渾身の魔法が効くかどうかも怪しい。
剣で受けるのはジリ貧だが…現状を打開する策が無い…。
なんでルミナスは私に相手を任せたんだ…?




