表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロト  作者: 白玉
PR
22/72

Ep.19 ベルリン

私は休憩を取れているが、ルミナスはずっと戦いっぱなしだ。


「空も魔物、地中も魔物。どうにかしてこの場から脱出したいんだが…」


と言いながら、上空から飛来してきたドラゴンを木っ端微塵に切るルミナス。

私も手伝いたいが、C以下の魔物ならいざ知らず、B+になれば一対一でなんとか勝てる程度。ドラゴンなどには到底勝てない。


ルミナス様〜と(心の中で)拝み続ける日々なのだ。


一時凌ぎの結界を張り、休息を取る。


「クロト、怪我は無いか?」

「私は大丈夫だけど…ルミナスは大丈夫?」

「問題無い。雑魚ばかりだったしな」

「ドラゴンは雑魚じゃ無いと思うけど…」

「それより、ここからどう脱出するか、だ。後退して迂回したいが、囲まれてしまっている。魔法で町ごと消し飛ばしても良いが、地形への被害が大きすぎるからな。」

「うーん…」


ズズズ、とスープを啜る。魔物のイノシシの出汁が効いていて美味しい。クルグ・ボアと言うらしい。結界をドンドンと叩く音が聞こえるので、味わうことは出来ないが。


「こうしていても拉致があかんな。よし、強行突破だ。」

「強行突破?ってうわっ!!」


ルミナスがいきなり私を担いで、結界を解いた。


「ちょっと何してるの!?」

「口を閉じていろ。舌を噛むぞ。」




フッ…と、視界が飛んだ。



周りの景色が物凄い勢いで変わっていく。


数秒もたたない内に、大量の瓦礫の山…ベルリンに着いてしまった。


「おっ…うえぇぇぇぇ…」


三半規管がやられて、食べたばかりのスープを吐いてしまう。ルミナスも、珍しく肩で息をしていた。


「なっ…何が…?」

「ダッシュで魔物の群れを通り抜けたんだ…。何体かぶつかって消し飛ばしてしまったが、安全に抜けられたな。」

「何処がなの……ハァ…」


体力を大きく消費したが、なんとか脱出することに成功したのだった。

「むっ……」

「どうしたの?」

「町の方から殺気を感じた。何か居るな」

「えぇ〜…。今死にそうなんだけど、戦うの?」

「いや。相手の場所が分からん。しかし、なかなかの気配だ…」

「うえぇ〜」


そういえば、町についてから数分、全く魔物を見ない。ポツダムと比べると、明らかに異様なのは確かだ。ベルリンの方が北部なのだから、魔物は多い筈なのに…。


「町を離れて移動するのもありだが…受けた喧嘩は買うしか無いだろう。」

「嘘でしょ…。」


そう言うと、ルミナスは私を担いでずんずん町の中心へ進んでいく。


「ちょっと待ってよ。私まだ戦えないよ。」

「本当に貧弱なやつだな…」


そう言って、回復魔法を私にかけると、いくつか食事を出してくれた。


「栄養剤と、活力剤だ。魔力も分けてやる。」

「んー!人使いが荒いんだから…」


渋々全てを受け入れて、戦闘準備をした。

さて、今度はどんなヤバいやつが出てくるのか…

【悲報】ルミナスさん、脳筋だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ